松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

サモア戦でも光った、五郎丸のキック。

2015-10-04 10:25:21 | 日記・エッセイ・コラム

 ラグビーは良く分からない、という人は多い。私もルールには詳しくない。それでもゆうべのサモア戦は、見ていて興奮した。単純に言うとラグビーは、陣取りゲームで、ボールを前に運ぶ戦いだ。ボールより前に出てはいけない。ボールを前に投げてはいけない。前に蹴ったら自分でキャッチしに行く。

 サモアの選手は皆体格が良く、個々の能力は向こうが上だろう。ボールを持たせたら、突進力が凄いし、片手で自由自在にパスできる。タックルされる前に味方に渡し、次々ゴールへ向かう。大差でリードしていても、いったん球が相手に渡ったら、あっという間にゴールまで持って行くので、まったく油断できない。

 それを一人に対し、二人以上かけて倒しに行く。相手のハンドリングミスやファウルが無ければ、もっと点差は縮まっていただろう。点差が縮まれば、かさに懸かって攻撃してくる。そういう意味で日本チームは、仲間を信頼した自己犠牲を徹底していた。倒されたら少しでも前に頭を出し、後ろに付いて来ている仲間に託す。それをファウルなしで延々続けても、なかなか前に進まないのだった。しかし相手が根負けしてファウルを犯す。これが日本の戦い方だ。

 だから前半終了間際の右隅のトライは価値があった。クルッと1回転して、ボールだけエンドラインを超えた。あの時、相手が抗議したのだろう。すぐに点数は入らなかった。その間、VTRが何度も流れ、あの見事なトライを再三映し出す。これがかえって盛り上がった。そして主審が左手を高く上げた。また大歓声が起きた。この時18対0。トライ後のキックは、角度のない所からなので、かなり下がって角度を稼ぐ。しかし距離は遠い。あの距離から思い切り蹴ったボールは真っ直ぐゴールへ飛び込んだ。あれは大きかった。これで20点入れて後半戦に入られた。後半は割とイージーに見えたキックを外す場面もあって、五郎丸ほどの選手でも外すのか、と思った。あまりに正確だから、ついそう考えてしまう。

 日付は今日になっていたが、心臓が興奮し過ぎて、なかなか眠りにつけなかった。

コメント
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