甲子園予選埼玉大会で、背番号12番の選手の、バッターボックスに入る際の、あまりに素晴らしい「バットさばき」がヌンチャクのようで話題になり過ぎて、高野連から注意処分となったそうだ。
それはあまりに可哀想というもの。せっかくチャンスをもらった3年生最後の大会で、代打に出て、少しくらい張り切ったからって、それはないじゃない。遅延行為に当たるから、とかなんとか「難癖」を付けて注意するとは、なんと度量の狭い連盟なんだ。実際振り回して、捕手に当たる可能性もあるから?。あのね、バットは振り回すための道具なんだから、いつでも当たる可能性はあるんですよ。何秒ピッチャーの邪魔をしているというんです?。主審のプレイの合図を見ていたら、まったく遅延行為になってない。バッターボックスに入るように、という合図にも素直に従っている。ピッチャーがモーション起こしたら、きちんとボールを待っている。
学校側は、彼は「本人は極めてまじめな男。まじめに努力した結果で、決して面白半分にやったわけではありません。」と反応した。それは見て分かった。見せるために、しているわけじゃないことは、見れば分かる。張り切っている様子が、微笑ましいくらいだ。小柄で瞬発力があって、きびきびした動きはとても高校生らしくて新鮮だ。あれが彼なりの、集中力を増すための「ルーティーン」なのだと思う。
高野連はどうかしている。前に、あまりに素晴らしいファウルカットをして、粘る選手に「封印処分」を下したこともあった。朝日新聞ともども、深く反省しなさい。主催者が気に食わないけど、いやいや見ている、こっちの気分がムカつくわ。