全国に「さきがけ」て、秋田県議会が安保法制・賛成意見書を賛成多数で可決した。そしたら翌日の地元新聞が、「何たることか」と、社説で非難した。
「これが県民の声なのか」。そうですよ。選挙で選んだ我々の代表ですよ。代議員の声、イコール、県民の声ですよ。
安倍さんの理屈は、妙な細かいケースを想定して、野党と同じレベルで、堂々巡りを繰り返す。いい加減、うんざりしている。国を預かる者の使命として、思うところを述べて欲しい。
では当の自衛隊員は、どう思っているのか。リスクが増える?。そんなことは当たり前。「危ない場所に出ていくために存在するのが自衛隊です。リスクとは管理するもので、訓練を重ねることで軽減できるのです。命令とあれば実戦でも粛々と任務を遂行する、それだけです。」国民のリスクを軽くするために、自衛隊はある。
徴兵制になったらどうなるのか。2年やそこら、シロウトが訓練したところで、数の原理は通用しない。自ら志して入隊した、少数精鋭の自衛隊は、普段から有事を想定した訓練をしているから、倍以上の働きをする。だから徴兵制は要らない。
このところ、災害派遣で現地に乗り込んでは、感謝されて、中には帰らないで欲しいと懇願されるケースもある。インドネシアでは、「娘をもらってほしい」と申し出る地元住民も少なくないという。何が目的で行ってるのか分からない、他国のPKOとは規律と正義感が違う。そういう経験を積んで、今、隊員の士気は高い。
心配なのは、もし任務で命を落としたら、靖国神社に祀ってもらえるのか。国家に命を捧げた者の名誉の担保や、死んだ後のことを一切議論していないこと。海外派遣が始まって20年が経過したが、運よく戦死した隊員はいない。そういうことの方が、気に掛かる。自殺率が高いのは、オーバーワークも影響しているのではないか。激務から、うつ病になったり、自殺する隊員は多い。予算不足で、装備品が足りないとか、100名いるべき部隊に80名しかいないとか、充足率低下が慢性化している。
はっきり仮想敵は北朝鮮と中国だと言ってほしい。「西方の部隊へ行けば、敵と交戦するリスクは上がる。それでも若手を中心に希望者は多く、最前線へ行きたいと考える隊員は増えている。」
彼らのやる気をくじくような議論は無意味だ。