イングランドとの試合は、見ていてもどかしかった。負けてもおかしくない展開で、クリアボールがことごとく「ほわっと」した浮き球になり、背の高い相手ボールになるのだった。年寄りが多いし、ケガもしているだろう。頭もふわっとしていたに違いない。
大儀見は良くファウルを取られた。相手のファウルが大胆な明らかなファウルなのに比べ、大儀見のは「奥ゆかしい」ほどのファウルだ。それがゴール前だったためにペナルティ・キックになってしまった。主審はおそらく「顔」で先入観を持っていたのだろう。大儀見は、怖い顔を作ってプレーするから、あぶない人に見られたのではないか。結局最後にはイエロー・カードをもらった。
大体が場所の招致で汚いカネを使う競技だから、審判も中立とは限らない。どうもわざとバランスを取って、あっちにPKやったから、こっちも・・みたいな感覚なんじゃないか。あれで準決勝を裁く主審なのかいな。大儀見は特に「やってない」とアピールもしなかった。だから心の中で、絶対点取って借りは返したる、と思っているのかと考えたが、その後のプレーで見せ場は無かった。
パスサッカーのジャパンにあって、岩渕のドリブル突破力は今回も見せ場を作った。小柄な日本選手が相手DF二人を従えて、ドリブルでゴールに迫り、シュートを打って帰ってくるところは唯一、胸がスカッとする。延長戦になったら、堪能できたかも知れない。オウンゴールのイングランドの選手は泣き崩れていた。棚からぼたもち的な、もらったようなゲームだった。
勝負とは無関係だが、鮫島の腕振りは、女の子っぽくって、個人的には好きだ。