松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

サマージャンボ

2015-07-14 15:54:15 | 日記・エッセイ・コラム

 米倉涼子と原田泰造が、サマージャンボを買え買えと宣伝している。宣伝と言えば、高校野球の中継を聞いていて「伝令」という言葉が出て来る。意外と古い言葉が、残っている。ほかのプレーは、外来語に席巻されているので、まるでカタカナ語のように聞こえる。「denrei」

 BLOGOSに「炎天下、サマージャンボに行列している人に言いたいこと」という文章を見つけた。ギャンブルや投資は、3つに分類することができる。マイナスサム、ゼロサム、プラスサムだ。宝くじは「マイナスサム」の典型で、胴元が圧倒的に有利な掛けだ。宣伝費や自治体交付金として、胴元が55%を持って行く。残りを庶民が分け合う。だから投資としては、最悪の選択だ。せめて「ゼロサム」の為替取引か、「プラスサム」の株式投資や債券投資が、資産を増やしたいなら、するべきだ。投資された資金が、経済活動に使われ新しい価値を生み出す可能性があるからこそ、その価値が投資家に還元されて、全員がプラスになる可能性があるのです。

 だから、長い行列に並んでいる人を、涼しい喫茶店に連れて行って、冷たいアイスコーヒーでも飲みながら、そんな宝くじの特徴について説明してあげたくなった。という風なつぶやきでございます。

 これに猛反論したい人はたくさんいらっしゃることでしょう。そんな「みみっちい」儲けを期待しているわけではない、と。

 学校を転勤するたびに、宝くじを毎回購入する人々に出会いましたが、その都度、先生たちに質問してみました。特に数学の専門家に毎回、確率論的な質問をしてみました。つまり、当たる確率は、ほとんど「ゼロ」でしょう?と聞きます。すると、確率論をマスターした先生は言います。「夢を買っているんです」と。買わない人には、その夢を見る資格がありません。なにしろ確率ゼロですから。可能性が、あるとないでは、まったく違います。そうやって、共稼ぎのご夫婦なんかは、自分の小遣いを十万単位で使う方もいらっしゃいます。そういう人にとっては、掛け捨ても同然なんです。うらやましい限りです。

 そしてもう一つ、気になることがあります。なぜ、行列ができる、当選者がいっぱい出た、売り場に行きたがるのか、という問題です。確率論を知っている先生方も、そういう傾向はあります。ここが不思議です。一杯売れるから、当然当選者も出るわけで、どこで買っても、当たる確率は同じです。

 私なら、小さな売場で、人知れず、ひっそり買いますね。でも、その何千円が、もったいない。

コメント
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