松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

遺伝子を継承することの意味

2015-01-21 09:00:45 | 日記・エッセイ・コラム

 イスラム国の人質事件に関しては、自己責任ということでまいりましょう。生き延びたかったら、日本は神の国でどんな神も受け入れる国であり自分たちは宗教の違いを乗り越える術を知っている。と説得することでしょう。これは安倍さんにも当てはまる。しかしそんな甘い集団とも思えないけどね。わたくしからは、以上です。

 女子アスリートで最初に美人だと思ったのは、バレーボールの益子直美だったかも知れない。その彼女が48歳の今、テレビに出て不妊治療の告白をしていた。つらい3年間を経て、東京を離れ、夫と二人、残りの人生を楽しもうと決めたそうだ。夫の遺伝子を残してあげたいと思うあまり、年下の女性と再婚して欲しいと思うほどだったと言う。

 それほど遺伝子って、重要なんだろうか。今は、そんな幻想から卒業した。自分の子はかわいいに決まっている。それが自分の血を引こうが、他人の血を引こうが変わりないと思う。つまり、養子をもらって育てたところで、我が子に変わりないということだ。そう思えるまでは随分長くかかった。自分の遺伝子にこだわる事は、単なるエゴイズムと好奇心ではないか、と思う。自分と同じ顔をした女の子が生まれたら、どう感じるだろう、と思った。その頃は、半分興味があり、半分気色悪かった。今は、こんな親で悪いな、と思うくらいだ。親の血を引いた子供というのは、性格も親の気性を引き継いでいる。だから同じもめごとでも、かなり深く傷つく。親が憎いと、自分まで否定しなければならない。そんなくらいなら、いっそ他人の方が楽だ。始めから自分と違うんだと、思えたら、行き違いにも寛容さが生まれるかも知れない。だからもしかしたら、つながりのない子の方がかわいいのかも知れない。

 そう考えてくれる人間が増えたら、日本の人口も増えるかも知れない。野田聖子議員が主張していると言われる「堕胎禁止法案」も、私は賛成する。中絶は(心身共に)母体に良くないことは、分かり切っている。それならその後のケアをしっかり段取り付けたら、今より良くなるんじゃないか。赤ちゃんポストがあったっていいじゃないスか。社会が容認できる環境を、江戸時代まで戻す必要があるんじゃないでしょうか。

 益子直美には、養子という選択も考えて欲しかった。遺伝子にこだわるのは、良くないし、意味もない。人間は遺伝子本体の生存を助ける「乗り物」に過ぎないのだから。

コメント
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