松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「シャッポ」と呼ばれた女の伝説

2014-10-23 14:56:51 | 日記・エッセイ・コラム

 NHKの朝7時前の番組に「まちかど情報室」というのがある。意外とためになる知らない情報が多くて、良く調べているもんだと感心する。あれに出てくる、シロウトの奥様、粒ぞろいに美人が多い。何かウラがあるんじゃないだろうか。そのあとの天気予報。あのお姉さんは、以前よりふっくらしてきた気がする。そしてなぜか色っぽくなってきた。毎日、からだにいいこと、しているんだろう。

 追分には「シャッポ」と呼ばれる有名な女性がいた。この辺には不釣り合いな、しゃれた洋装に、なんといっても帽子が人々の目を引いた。つばの広い、かなり目立つ帽子をいつも被っているのだ。だから彼女のことを誰ということなく「シャッポ」と呼ぶようになった。おれのおやじも、彼女が通ると「シャッポ来た、シャッポ来た」と二度は繰り返した。その響きには半ば羨望と下心の入り混じったような、微妙な響きを感じるのだった。

 ずっと見なかったのに、さっき似たような人とすれ違った。それは博物館の前の歩道で、黒い帽子、黒い日傘、黒いロングの衣装になぜかリュックを背負っていた。対向車線より一段高い、木々の生い茂った暗い側を歩いていたので、定かでないが、彼女を見て、そのことを思い出した。ご本人かどうかは分からない。しかしあのようなスタイルで、小泉潟の方へ歩いてくる女性は、そうはいない。もしかすると伝説の彼女かも知れない。

コメント
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