松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

100年以内に巨大噴火が起きる確率が1%、の意味。

2014-10-22 22:18:55 | 日記・エッセイ・コラム

 火山の権威によると、阿蘇山の広大なカルデラが出来た時の噴火は、東京に20cmの灰を降らせ、溶岩流は山口県まで達したという。このような巨大噴火は日本列島では1万年に1回の割で起こるという。だからこれからの100年のうちに例えば富士山が巨大噴火を起こす確率は1%だという。かなり低い確率だと思うが、権威の言葉を借りると、「巨大噴火は必ず起きる」ということらしい。そりゃそうだ。二本の並行した直線はいつか必ず交わる、と言っているのと同じだ。

 大学で、0.5%は、「誤差の範囲内だ」と習った。つまり「無視して差し支えない数字だ」という意味だ。これは火山予測とは考え方が違うかも知れないが、実験や実習ではそういう言い方をする。だから1%という数字は、2倍に当たるから、オレが「噴火しない」と言えば誰かが「いや、噴火する」というだろう。これで1%になる。ばくちじゃないが、丁半そろいました、となる。私に言わせると、確率50%で「いつか起こるだろう」という程度の問題だ。

 もちろん、何が起きてもいいように備えは必要だ。しかしそれほどの自然の脅威に人間が無事で済む方法があるのだろうか。この先100年でテクノロジーが目覚ましく発達しても、溶岩を食い止める方法は見つかるだろうか。たぶん100年経ったら、噴火予測はかなり正確になっているだろう。個人的な見解を言わせてもらえば、米軍は人工衛星の連携によってプラズマ(火の玉)をピンポイントで、地上はおろか地下深いところでも発生させることができる。ならば防ぐこともできるはず。グスコー・ブドリのように、別の方向に溶岩流をもっていくことも可能だろう。

 1%という数字は、大きな数字とは言えないが、恐怖心をかきたてるには充分な数字だと思う。

コメント
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