棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

脳が壊れた

2016-05-24 10:05:20 | 山郷の暮し
前回に続き、楽しい話ではありません。

脳血栓か脳梗塞かその他なのか、その違いは判りませんが、脳に異常をきたした友の見舞いに一か月ぶりに行ってきました。
入院して一か月以上になりますが、運動機能は問題がなさそうでしたが言語障害がありました。
正直これは回復には長期になるなーと感じた。
というのは、数年前に同じ症状の友を見舞ったことがある。
両者ともに私より10才は若いのですが、持病として血圧が高かったようだ。
酒も心配するほど飲まず、喫煙もなかった。
後者の友はすっかり回復し仕事も問題なくこなしているが、そうなるまでには3-4年はかかった気がする。

さて話を見舞った友に戻すと、脳が壊れてしまうということは「赤子状態」になってしまうものだと改めて感じた。
知能回復のぺーパーテスト(仮にそのように言います)があり、あいうえお から 1+1は・・
また絵による名称 など、なんとも赤子並みのこと。

イメージ的にはわかっているのだが、言葉や文字に表せない。
そのやるせなさが何ともつらいようだ。
当然その説明をご本人から聞いたのではなく、必死で話そうとする苦悩からそのように察したのです。

介護士から鼻・耳・目などを指さしながら「これは何ですか」
解っているのだが、口に出ない。なんとも口惜しい気分だったと、回復をした友が語ったことを思い出す。
その友は時には腹が立って喧嘩をしてしまったらしい。

私にもいつ起こるかわからない脳の病。おそろしいものですね・・。

ryusun

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