棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

薄紫の時候

2016-05-16 09:32:08 | 山郷の暮し
25度を超える日があったりして、いつの間にか天気予報で「梅雨」という言葉が言われるようになっていました。
桜の季節が終わると、様々な花が濃い緑色の中にあります。
捕え様がない煙のような薄紫は山藤である。
色彩の中で紫色は大変気難しい色で、他の色の中に溶け込んでしまったりして、
本来の色の輝きを表すのは難しい。
しかし、バランスよく配色されたときは美妙な美しさである。
昔から紫系は高貴な色とされてきたのもうなずける。

既成の絵具の中で、最も少ない色数かもしれぬ。
単純に赤色と青色のミックスによるムラサキではどうにもならない。
絵画的には印象派の色使いがすぐれており、補色関係のバランスで「そう感じさせる」
日本画の絵の具については知らないが、美しい紫色ダ、と思った作品には出会っていない。

ボーー―とした紫色をぼーーと眺めている。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本