棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

雑草の美しさ

2016-05-26 17:39:36 | 山郷の暮し
行く春や鳥啼き魚の目は泪
御存じ松尾芭蕉の句ですね。
過ぎゆく春を鳥や魚までも惜しんでいる、とそのままの解釈ですが、
それが秋ですと確かにこころぼそくはなってしまいますが、春は泪するほど哀惜はないと感じます。
それは今日だからこそ言えるのかもしれない。
というのは、花の種類が江戸時代に比べ圧倒的に多く、色彩も豊かで、どこか哀惜を感じる
「行く春」の感傷とは違ってしまいました。
当時は路傍や庭先の花々はどんな種類だったのでしょう。
今からすればほとんどが雑草扱いになってしまうかもしれぬ。

雑草としてバッサリと刈られてしまうのがハルジオン
群生をしているとボワーーとした、桃色とも薄紫とも・・言い難い美しさがあります。
朝日などの逆光を透かして見ると、春の朝だなーと大きく息をしたくなります。
この花も外来種であるのですが・・・。

ウィキペディアによりますと
ハルジオンは、キク科ムカシヨモギ属の植物。北アメリカ原産で、
日本では帰化植物となっている。ヒメジョオンと共に、道端でよく見かける。
一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている。
花言葉は「追想の愛」。 ウィキペディア

派手な外来の花か改良新種が庭先、公園に満ち、雑草と呼ばれてしまう小さな花に目がいきません。

写真は朝日を受けた一面のハルジオンを撮ろうと思ったその朝、きれいに刈っていました。



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