棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

12-珍訳源氏物語-うまくいかないままごと夫婦

2009-06-27 11:04:09 | 物語・絵本・童話
源氏殿は父親である帝の思いの女性は、藤壺の宮さまで継母にあたる。
お年はよくわかりませんが、18-9歳くらいでしょう。
3歳のときに亡くなった生みの母(桐壺の宮・位は更衣)を慕う思いが、恋になってしまった。
正妻である葵の上と睦みあっても、思いは藤壺の宮さまにある。ご想像ください。夫婦といっても12歳と16歳からのスタート。オママゴトとはいえないが、母恋しは抜けきらない、ガキンチョ光源氏なのです。
その上、わが妹・葵の上は真に誇り高く、以前にお話をしましたが、当時は恥と思われた、年上女房という引け目もある。勝気な気性もあろうが、それでは中むつましい夫婦生活になりようがあるまい。
 源氏殿は、藤壺に似た姫女と見れば、口説き落とすのは当然のこと。女からすれば光源氏といえば名前を唱えただけでボーーとなってしまうほどだから、なんの造作もなくコロリ。これでは光源氏にしてみたら何も面白くない。まーー贅沢なことだが、それが高貴な貴族社会の男女のありようだった。


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