棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

人の痛みを知る

2008-07-25 11:37:30 | チョット一言

92歳で亡くなった晩年の母を訪ねたとき、時おりものを投げるように置くことがあった。
振る舞い・作法に細やかな人なのに、そのしぐさにいささか戸惑い
「いやーーボケがいよいよでてきたのかなー」と、兄たちとも話したものだった。
ところが、現在私が腰痛で動きがままならぬと、いつしか投げるように物を置かざるをえないのである。
ソット置くとか、ゆっくりたおやかに動くということは、ことのほかエネルギーを使っていたのだ。
今回初めて気がついた。
母はて思うように手足が動かず、自分の動きに腹立たしさをいだいていたのだと。

今さらと云われてしまう事ですが、苦楽は自分で体験して始めて判ることが多いのでした。
特に、人から判りにくい病や苦悩は、なおさらのことです。
一つ一つの体験から、人のやさしさを感じ、自分も出きることが増えてきました。


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