棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

森の芸術家たち--カリマンタン島

2008-05-22 06:11:49 | 海外紀行文
http://ryuomaru3.web.fc2.com/mam-caos-1.html
宗教的・呪術的要素によってデザイン化された絵や造形は、アートというのは的確ではないが、ダヤック・アートとしましょう。
前記のブログ(5/13・18)に記載しましたが、彼らの生命観は植物のように絡み合い、つながっている。
まるで、森の構造そのものといえましょう。
カロンキランと呼ばれる「ヒトデ」から触手が伸び、動植物へとなっていきます。
生命は単体で存在するのではなく、全てが結び合った生命の連続体とでもいえる感覚なのです。
私は、この生命の連続体感覚に魅せられてしまったのです。
http://ryuomaru3.web.fc2.com/mam-caos-1.html
基本彩色は白・黒・赤・黄色・緑の5色。
白色は調和・均衡で平和の意味。
黒色はパワーを表し、具体的には石・岩・山などの自然力だ。
赤色は血で生命である。戦い・狩りなどから身を守る意味もある。
黄色は植物の実りの色で、豊饒の願いがある。
緑色は植物を表し、食料の根源である。
特に緑色から、黄色への変化をつけた塗り方は、自然の営みサイクルを表している。

なによりも不思議なのは、ヒトデのようなところに「目」が描かれ、超越世界である神々や精霊を現している。
生命の本質は、神々に支配されている、象徴的な表現だ。
写真は、穀物収納庫の外壁に描かれているもの。判りにくいと思いますが、柱は人体が彫られ、上部にネズミ返しがあります。


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