棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

世相-52愛欲曼荼羅

2008-12-27 08:25:14 | 大人の童話
ホラ!あそこを見てごらん。なんだかずる賢そうな者がいるなー、聴いてみよう。

「宝くじが当たったんですねー。おめでとうございます。普段からボランティア活動で奉仕なさっている賜物でしょう。ところで、我が協会にも是非ご協力を賜りたいのですが・・」

「少し融通をしていただけませんか。だめだって! あんたは血も涙もない人だ。あんたが内の軒下で腹をすかしていたとき、残り飯に味噌汁をかけてやった恩を忘れたか!」

「わたしもう離婚をしようと思うの。あの人の浮気にはこりごり。慰謝料しっかりとってやり直すワ。私まだ若いんだモン。これから楽しまなくっちゃ」

「オレはアイツに惚れ込んで、気がついたら全財産つぎ込んでいた。あいつらは結婚詐欺グループだった」

限りなく色々なことがあるのは当たり前のことだが、基本的には人類が始まって以来から変わっていないともいえるなー。

「私が当選の暁には皆様の手足となって働きます。皆様のご家庭の繁栄は、国の繁栄でもあるのです。働かせてください。私は皆様のしもべです。召使です。御用聞きです。
清き一票を私□■▲▼にたまわりますよーーに」

やっておるなー。彼が我が教団に入会したのは組織票ほしさだと見え見えだったが、教団にとって政治家・タレント連は大いに役立つ。
入信の動機が不純であったとしても、この世は持ちつ持たれつ、硬いことは抜きにしましよう。


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