棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

すたれ料理

2008-12-26 17:18:04 | 山郷の暮し
朝日新聞の天声人語に「すたれもの料理」と言う言葉がありました。
つまり棄ててしまう、大根の葉っぱ・人参の葉っぱ・キャベツ・白菜の芯などを使っての料理のことをいうんだそうです。
手元の辞書によると「すたれる」使われなくなる--おとろえる--だめになる とゴミとなってしまうものです。
何も食材のきれっぱしばかりでなく、鍋つゆの残り、なにかのタレなど、残り物と言って棄てるものはない。
食べ物の自給率をあげようといっているなか、コンビニなどでは表示タイム一分きれても破棄しているとは、やりきれない。
「すたれ者」となると、なんとなく股旅者のうらびれた姿が浮かんでくる。
言葉って面白いなーと思いつつも、オレの大好物、大根葉をトンガラシたっぷりの炒め物・人参葉のふりかけの微妙な香り・野沢菜のかぶ漬は「すたれ料理」だったのか!!!

話はいつものように飛んでしまいますが、昔中国の旅で毎朝いく露天の「おかゆ屋」があった。たしか10円以下でウマカッタ!!
「アンタ、あそこのおかゆ屋へ行っているのではないだろうなー。あそこは残飯屋だ」と宿屋のオヤジ。そんなことでオエーーとはならなかったが、今思い出すと「すたれもの料理」の極致であった。

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