棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

好きなことで生きる道

2008-08-05 11:27:33 | チョット一言
昨日3年ほど前から作品を手に来宅していた、20代の青年が、久しぶりに来ました。
以前にどんな小さなところでもいいから、展示会をして、感想を聞いてみることを勧めた。
其の報告と新作をかかえてだ。
彼の作品は悪くもないが、かといって特別でもない。
若い時代の思いをそのままぶっつけたもので、抽象とも具象ともつかないが、
バイトをしながらの生活に、目的と自信を持ってもらうために励ましている。

展示会をして「デッサン力がないだの、経歴がない、学校に行かなくてはだめだ」などなど、いわれてしまったようだ。
一時はめげて落ち込んだが、それでも描きたくなった、という。
「デッサン力」と素人は必ず言うが、見極める力を持った人はすくない。
気にすることはないのだ。画いていれば自然に力がついてゆくもので、あわてることはない。
大事なのは、自分の感性を研ぎ澄ませていることで、これは、しんどい。
底から叫びたいものが生まれ、観えてくる。
それからが作家の道なのであると・・・・。

ただし、お金になって楽しく気楽に生きる道 として画家を願っていることが気になった。
商業美術--製品作りと混同していることが問題である。
以前に絵画塾の講師をしたときも、同じことを感じやめてしまった。

絵画のテクニックや論理はいくらでも教えてあげるが、俺はお金にする技術を教えてやることができない。
叩かれて・才能がないなどとバカにされても、それでも画きたくなる。それが作家の生きる道。
オレの腰の状態がよくなったら、イッパイ飲もうー。   と


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