棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

1-切られた坊主の自戒

2009-04-06 08:11:49 | 山郷の暮し
切られた坊主の自戒 
切られた坊主はなかなかの野心家であった。
最初はいかがわしい陰陽師や祈祷師であったが、ときおり功を奏することがあったりして評判になっていった。、特に憑き物落としに霊験あるといわれたり、。祈れば病気を治をなおしたり、予言が当たるあるなどと、信者もどきの者たちまで現れてきた。
仕草も次第に郷に入り、本人もまんざらジャーないなと思い出した。しかし、このままではいくら評判になっても、市中の低俗な祈祷師か行者どまりである。
そこで、宮中に出入りする高僧の元に弟子入りをした。とはいっても、いちから修行をする気はなく、大枚の袖の下をつかって「僧」を名乗ることができた。
「ワシはただのカンジン坊主ではない。れきっとした++寺の僧侶である。神仏の霊力もあらたか。たちどころに衆生に取り付いた「物の怪・悪霊・      」を撃退してやる」と豪語しだした。
もともと商売上手。市中にキンキラな道場を開設。これが大当たりで、連日にぎわった。
目的は、宮中に出入りできる祈祷僧になること。
そんな思いの真っ只中での、高貴なところからの加持祈祷依頼だった。


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