棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

27-棚からぼた餅--新しい祠

2008-02-07 10:20:57 | Weblog
燃え落ちた祠に、木こりの木米爺様は
「オラの火の不始末で、デーじな祠をもやしてしまった。罰当たりなことをしてしまいました」
と、村の衆に謝って回りました。
『二年も続いた豊作で、ちったー余裕もできたデ、立派な祠を建てるズラ』

一月下旬、冬眠状態でいた福の神は
「オイ!!テメーの家ができたようだ。けえれー」
厄病神に追い出されてしまいました。

「うひゃー。こりゃまったく立派 !
ヒノキの色艶、なにより香りがすばらしい。
お供え物もどっさり。厄病神ドンにお礼にもっていこう」

明るく居心地のいい住まいは、ナニカをしょうという気力も湧いてくるものです。

『あまりめんどーな事はしたくないし・・。
そうだ、厄病神ドンのように、計画書を作ろう・
厄事ではなくて「しあわせ計画書」だ・・。

炭焼きの木米爺様は信心深いから最初だ
 ◎一月 木米爺様しあわせになる
清水のばっちゃまは、餅をくれたから次だ
 ◎二月 清水のバッチャマ しあわせになる
次は喜八だと、こんな調子のしろもの。

一年分だといっても、ほんの3枚も書けばおしまい。
さすがの福の神も、見栄えのしない「計画書」にがっかり。
なによりも、厄病神がいつも言っていた、段取り を思い出すと身震いし、ツーーーと消してしまいました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿