岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

トレーニング

2010年05月18日 | ラグビーの基本
中学生はまだ成長期にあり、骨格も筋肉も完成されておらず、この時期に激しいトレーニングをすると、色々なところを痛める可能性がありますし、成長に影響があるという人もいます。

中学生の時期は、関節に負担がかかるバーベルやダンベルなどを使ったトレーニングではなく、腕立て、スクワット、腹筋、今やっている、おんぶ、だっこのようなトレーニングをする方がいいと思います。
なお、水泳、陸上、球技などオールラウンドに体力を鍛えるスポーツは、もちろんいいことです。

ただし、いずれにしてもやりすぎは禁物です。

腕立てやスクワットなど、バーベルやダンベルを使わなくても、結構筋肉は発達しますしパワーアップします。

中学生時代に基礎体力を作っておき、高校生になって本格的にウエイトトレーニングを始める。これでよいと思います。
家と同じで、まず基礎を固めて、しっかりと骨組みを築いてから、肉付けをしていくことが大切です、

練習後などに「ジュニアプロテイン」などで、バランスのとれた栄養を摂取することもいいと思います。あくまで、大人のような筋肉増強ではなく、栄養補給などが目的です。

もちろん、中学生時代は体づくりだけではなく、勉強も頑張らなければいけません。「頭ばっかり」でも「体ばっかり」でもだめです













5月16日(日)の練習

2010年05月16日 | 練習日記
いよいよ暑くなってきました。
中学生は、練習中に体調を崩さないように、水分補給を十分行ないましょう。

岡山スクールの練習は、試合前を除くと、基本的には3年生から1年生までが一緒にやっていきます。

1年生はまじめに取り組めば、アッという間に上達できると思います。

一方で、3年生・2年生は、1年生の体格等を考えながら、コンタクト等をコントロール必要もでてきます。
ただし、これが3年生や2年生にとって物足りない練習ということはありません。

3年生・2年生は、自分で考え、自分で練習のメリハリをつけ、1年生を指導し、一つ一つの練習に集中することで、より自分を高めることができると思います。

今日は次のような練習をしました。イメージトレーニングを忘れないように。

○1対1で、ディフェンス側の指差し
  昨日までと同じです。

○5人組で、コーチの指示にあわせてマーカーを動く。
  ディフェンスのノミネート、大きな声の練習です。
  姿勢は低く重心を前にする。味方の選手も見ながら動く。といったことが大切です。   

○4対4から深いパスで外に回して、さらにフォロー(トップ)
  昨日までと同じです。
  今日は皆結構走っていました。

○カットアウトを起点にして、2対2
  昨日と同じですが、あらためて注意点を書いておきます。
 (アタック側)
   カットアウトした選手
     まず前に。
     外側の選手に近いところを縦に。
     自分の対面の選手のディフェンスが弱ければそのまま突破。
   外側の選手
     内側の選手のカットアウトにあわせて、まず外に動く
      (相手の外側のディフェンスを引きつける)
     内側の選手が縦に動く場合は、方向を内側に変えて近い位置にサポート。
 (ディフェンス側)
   外側のディフェンスは、アタックの内側の選手がカットアウトして自分に向かってくるような気がしても、自分の対面(前の選手)をキッチリ抑える。
   内側のディフェンスの選手は、相手がカットアウトして斜めに走っても、必ずつかまえる。
     (ここでディフェンスできないと、外側の選手がディフェンスにいけなくなる)
   
○アタック側にデコイランナーを入れた3対2
  デコイ(おとり)の人が相手を引きつけることで、味方の選手が動きやすくなります。  
  声、スピード、方向を変えるといったことが大切です。
  
また、フォワード、バックスに別れてからは、次のような練習をしました。

○ウイング、フルバックのディフェンス
  3年生・2年生のバックスについて、アタック側のフルバックがライン参加した時の、ウイングの詰めのディフェンス、その場合のフルバックの上がり、スタンド等のカバーリング、ブラインドウイングの動きを確認。

○ファーワードはコンタクト等  


練習風景のスナップ写真です。結構走ってます。1年生もなかなか良いです。





















5月15日(土)の練習

2010年05月15日 | 練習日記
5月15日(土)は、部活動等で休みの中学生も多く、半分以上が1年生でしたが、次のような練習をしました。

①1対1で、ディフェンス側の指差し
 ディフェンスのノミネート(指さし)、コーリング(「見た」の声)、相手の片方の肩をしっかりと意識して抑える練習です。
 アタック側は抜けばいいのではなく、ディフェンスの練習のために動きます。   

②4対4でアタックとディフェンスを交互に連続
  アタックからディフェンス、ディフェンスからアタックへ代わる際の意識。
  ディフェンスはオフサイドラインを意識する。(下がればいいのではない)
  ディフェンスは、自分の前の相手だけでなく、内側の味方、内側の相手を見る。
  ディフェンスになったら、ノミネート(指差し、声)しながら下がる。
   下がってからではなく、下がる途中からノミネートし、味方に知らせる。
    ノミネート=自分が「○○を見た」と、責任もって仲間に宣言
          味方がある選手をノミネートしてくれていれば、安心して他の選手を見れる。
  アタックの側もディフェンスの側も、いつでも前に動けるように、常に身体を前掲しながら下がる。

③カットイン
  相手の顔も見て、鋭く内側に切れ込む。
  「ショート」などの声。

④カットアウト  
  カットインと同様。外に動いたら縦に走る。
  斜めに走るのではない。
  「開いた」「ワイド」などの声。
 
⑤カットアウトを起点にして、2対2
 (アタック側)
   カットアウトした選手は、まず前に。
   外側の選手は、内側の選手のカットアウトにあわせて外に動くが、内側の選手が縦に突破するのにあわせて鋭くあがる。近い位置にサポート。
 (ディフェンス側)
   外側のディフェンスは、相手の内側の選手がカットアウトして自分に向かってくるような気がしても、自分の対面(前の選手)をキッチリ抑える。
   内側のディフェンスの選手は、相手がカットアウトしても必ず追い込んでディフェンス。

⑥4対4から深いパスで外に回して、さらにフォロー(トップ)
  スペースの広いラインの外側を使う場合。
  流れない。
  パスして余裕があれば必ずフォロー。
  試合でウイングまでパスをまわそうと思えば、深いラインでまわせなければダメ。
  深いラインで回しながら、相手をよく見て、チャンスがあれば突破。
  
本当は図を書きたいのですが、仕事が忙しく時間がとれないので、今日は言葉だけです。是非頭の中でイメージしてください。

参考に、カットアウトを起点に2対2の時のスナップ写真をつけます。























目的と目標

2010年05月13日 | ラグビーの基本
「目的」と「目標」の違いは何でしょうか

目的の「的」は、最終の到達点のイメージです。目指す最終の到達点です。
最終の到達点ですから、そこに向かうためのあきらめない理由や、わくわくするような気持ちが必要です。


目標の「標」は、自分が目的に近づいているかを測るための目印です。
目印ですから、目的に到達するまでの位置を、自分で測ることができるのが一番良い目標です。

実は、この目的に到達するための目標(手段という言い方でも同じです)を、それぞれの段階でうまく示すことができるかどうかが、コーチの本当の役割です。

例えば、大事なところで失敗して、試合に勝てなかったとします。
勝てないということは、勝つという目標達成には失敗しましたが、その失敗は決してマイナスではありません。
誰もが、失敗から学ぶことができるからです。失敗から学べば、次の挑戦の成功確率は
史上最高に高まります。

ただ、そのためには適切な目標が無ければいけません、
目標があるからこそ、失敗から学べます。
適切な目標があるからこそ、目的の達成が早まります。

しかし、目標は学ぶための手段あって、目的ではありません。
手段や目標が目的化していけません。

たとえば、練習の型を上手にこなす、中学生に上手にこなさせるために精一杯となり、中学生が楽しくラグビーできないのでは本末転倒です。

目的は、「夢」、つまり「わくわくすること」や「楽しいこと」につながっていかないといけません。

特に、3年生は、そろそろ中学でラグビーをしている目的も考える時期かもしれません。

当然、今は、関西大会に出る、全国大会(花園)に出るということが目的だと思います。
ただし、そのことも、高校・大学のことを考えると、一つの目標(通過点)です。

目的の一つが高校・大学とラグビーを続けることだとしても、高校を選ぶには、

ラグビー部のある進学校に進み、勉強と両立させた高校生活を送る。
とりあえず、花園にレギュラーで出られそうな高校に進む。
全国レベルのラグビーを学べる高校で、多くの仲間と競い合う。

など、色々な考え方があります。

5月末には、まず、恒例の島根県 石見智翠館高校(旧江の川高校)の中国地区合同練習会で高校生たちの指導を受けます。

そのような環境の中で自分が何を感じるか、まずは参加して、全国レベルの高校生との交流を楽しんでください。

成長

2010年05月12日 | スクール&選手紹介

去年の8月の大阪遠征の時の写真です。



今年の4月の広島での写真です。
ジャージも新調しましたが、みんな随分、ガッチリと男らしくなってきました。



次の写真は、昨年の関西大会です。
岡山、山口、島根、鳥取県の連合チームです。
半数近くが岡山県の選手で、バックスを中心に当時の2年生(現3年生)も何人も参加しました。



今年は、岡山県(岡山&美作)を核にして、鳥取県と連合チームをつくりますが、大部分が岡山県の選手になると思います。
(もう一つのチームは、広島&山口&島根)

一方、岡山県が核になると決まった以上、他の県に対しても、キッチリとしたチーム編成で参加する責任があります。

残る2ヶ月半、チーム全体、また岡山&美作全体で盛り上げていきましょう。


ジャッカル

2010年05月11日 | 技術
ジャッカルまでの一連の動きです。

【出典】ラグビーマガジン

タックルエリアに到達した時は、タックルの時と同様に、頭を下げないこと。
これは、広い視野で状況を把握するためにも大切です。
タックルされたボールキャリアーが孤立していてボールが奪えると判断したら、低く強い姿勢でジャッカルに行きます。





できるだけ低い姿勢で。
ボールを奪うのはもちろん、相手に押込まれにくくするためにも大切です。




自分の体を守り、簡単に倒れないためにも、なるべく片足を相手側に踏み込み、肩から胸の自分の強い部分で、相手を受け止められる体勢にします。


頭は常に下げないように。




両足がそろっていると、相手の押し込みを正面から受けてしまいます。


実際の試合では、踏み込むまではなかなかいかず、両足がそろった状態になることも多いです。
このような場合でも、両足を広げて腰を落とし、強い姿勢をとります。
その上で、両手でボールを力を込めて引き上げます。

ジャッカル&ボールにからむ

2010年05月11日 | ビデオ連続画像
北条北中学の選手の、ジャッカルやボールにからむ(相手に簡単にボールを出させない)ことへの高い意識や技術がよくわかります。


ラインアウトからですが、岡山のフォワードが最初から遅れています。


2人がかりでタックルされています。


相手は、早くも3人目がボールにからんできました。


岡山の一人が勢いよくスイープをしましたが、ボールのあるところからは外れています。




相手に押込まれており、どう見てもボールを取られた様子です。


たまたまボールが横にこぼれて、岡山の選手が前に攻めます。


相手は十分にディフェンスの準備ができています。




ジャッカルにきています。


今回は岡山の選手も低く入り、岡山ボールになります。


岡山の選手が縦につきます。



相手が2人でタックルきているのに対して、見方のサポートが相変わらず遅れています。


相手の選手は、素早くポイントに寄っているのに対し、岡山の選手は見ている選手が覆い。


またジャッカルにきています。
岡山はあいかわらず、立って見ている選手が多い。


練習についての思い

2010年05月09日 | 練習日記
5月9日(日)は参観日の学校もありましたが、遅れても多くの中学生が参加してくれ、いい練習ができました。

四国中央市長杯が終わって、1年生も本格的に上級生と一緒の練習をはじめて2回目です。
練習の内容は後で書くとして、少し思っていることを書いておきます。

3年生から1年生まで全ての学年に相当の人数がそろったのは久しぶりです。
しかも練習の出席率もいいので、毎回の練習の人数も多いです。

せっかく集まるのだから、皆が練習内容を理解し、ラグビーを楽しみ、そして目標に向かって進んでほしいと思っていますが、そのためには、もう少し練習のポイントや目的を説明する時間を、キッチリととった方がよいのかなと思っています。(この2回の練習であらためて思いました)

同じ練習でも、3年生、2年生は、関西大会等に向けてさらにレベルアップするために、1年生はラグビーについて知るために、目的は少し違うかもしれませんが、説明するという方法は同じです。

コーチの側から言うと、何度言っても中学生の反応が無いし聞いているのかわからない、選手の側から言うと何かわからんけど怒られてる(みたい)では、お互い欲求不満もたまると思います。

コーチとすれば、週8回程度の練習を少しでも密度を上げたいので、どんどん中学生の身体を動かしたいのが本音(安心)ですが、ここは少し我慢して話すことに時間をかけることも必要かなと思います。

一方、そのような時間をとるからには、中学生は説明を聞く時には集中して理解し、動くときもそれに集中するというメリハリが不可欠です。

グラウンドでの説明に加えてブログでの説明もできるだけやっていきますので、是非イメージしてください。

ところで、今日の練習で、○下、○井の両3年生を一喝しました。
最近始めた選手とミニの時以来久しぶりに再開した選手ですが、故障で今日は見学でした。
グラウンドの端でトレーニングをしていましたが、少しだらけて見えました。

2人とも、結構身体も大きく運動経験もあるので、高校以降も含めて大変期待していますが、中学時代は決して十分な時間があるわけではありません。
もし7月末の関西大会の登録メンバーに入りたいと考えているならば、登録までに2ヶ月も無いと思います。

見学して自分でトレーニングするのもよいのですが、積極的に練習を見る、ラグビーやユニットプレー、チームプレーを見て覚えることが重要です。
トレーニングは、毎日家でもどこでもできます。
2ヶ月あれば相当のことができます。是非、挑戦してみてください。

さて、今日の練習メニューです。
ブログ担当コーチは少し早く帰りましたので途中までです。

①ランパス(ライン)
  パスは力いっぱい投げる。(山なりのパスはダメ)
  パスを投げた後は、相手に向けてフォロースルー。

②4対4でアタックとディフェンスを交互に連続
  アタックからディフェンス、ディフェンスからアタックへ代わる際の意識。
  ディフェンスになったら、ノミネート(指差し、声)しながら下がる。
   下がってからではなく、下がる途中からノミネートし、味方に知らせる。
    ノミネート=自分が「○○を見た」と、責任もって仲間に宣言
          味方がある選手をノミネートしてくれていれば、安心して他の選手を見れる。
  アタックの側は、いつでもアタックできるように、常に身体を前掲しながら下がる。
  下がることが目的ではない。・・・横1線でボールを回してもよい。(北条北中学の動き)

③4対4から深いパスで外に回して、さらにフォロー(トップ)
  スペースの広いラインの外側を使う場合。
  流れない。
  パスして余裕があれば必ずフォロー。
  試合でウイングまでパスをまわそうと思えば、深いラインでまわせなければダメ。
  深いラインで回しながら、相手をよく見て、チャンスがあれば突破。
  ボールを持って前に走りすぎると必ずディフェンスラインに当たる。

④タックル&2人でスイープ
  タックル後のスイープ&ジャッカル。
  ジャッカルできなくても、相手が球を出すのに時間をかけたり、相手ハーフにプレッシャーをかけると、ディフェンスがやりやすくなる。
  これを我慢強く繰り返すことが、ターンオーバーにつながる。


今日の練習のスナップです。
前にも書きましたが、あくまで一風景であり、全員の写真を載せるつもりでやっているのではありませんので悪しからず。

















盛り上がり(美作合同練習)

2010年05月08日 | 練習日記
今日は、美作ラグビー場で、美作スクールとの合同練習でした。(午後5時~7時)

参加は25名(3年生7名、2年生8名、1年生10名)程度で、新しい練習の段階に入っていく時期にあたり、大変盛り上がりました。

中学生の活動(試合)を考えた場合、連続した学年で最低12名、できれば15名以上いることが望ましいと考えています。
※危険防止を考えた場合、3年生と1年生が混ざって試合をするのは、よほど体幹等が優れた1年生でないと難しい点があります。

このまま、多くの中学生が、それぞれのスクールや合同練習の場で、しっかり練習して成長していってほしいと思います。img src="http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif">

さて、今日の練習は、先日の四国中央市長杯の反省も踏まえて、次のような内容で行ないました。
コーチに言われたことを思い出しながら、イメージしてみてください。

①キックダッシュ (一人15本程度)
  目的はズバリ体力アップです。

②パス(4対4)&フォロー
  ディフェンスをつけてアタック側が縦に進みながら早いパス。
  アタック側は外のスペースを使いながらフォロー。
  ※変形としてアタック側にフルバックを入れたパターン。
    アタックの際に、サインプレーでないときは、フルバックは常にラインに参加して、相手より数的な優位に立つように徹底する。
③4対4で、マイボール・ヤンボール
 (アタック側)
  ・ラインをきれいにつくることが目的ではない。
    ラインを作るために後ろに下がることを考えすぎない。
  ・常にアタックする気持ち。体勢。(重心を前に) 
    浅くてもアタックする。(特にゲインラインをきっている時はどんどん攻め上がる気持ち)
  ・ボールから目を離さない。
 (ディフェンス側)
  ・相手ボールになったら、すぐにディフェンスラインをひく。(オフサイドラインまであがる)
    ※今日の練習だと、動きは縦(前&後)しかないが、それでも、ディフェンスの上がりが遅くてバラバラ。  
  ・ボールが出たら、ディフェンスラインは前に。

④3人(アタック)対1人(ディフェンス、ダミー持つ)×3回
  ・ディフェンスはキッチリ踏み込んで当たってつかまえる。(タックルのように)
  ・ディフェンスのプレッシャーがある時の、アタック側の選手の球を離すタイミングを覚える。

余らせる その3

2010年05月08日 | ビデオ連続画像
相手チームが左サイドを攻めた後の展開です。

これまでのブログと同じですが、すぐゲインラインを越えられるような浅いラインで、必ずフルバックも参加して相手より一人でも数的な優位に立つ意識が徹底されていると思います。

チャンスと思った時のバックスを中心とした動き(反応)の早さは見事です。

1対1で流れずに確実に外に回せば確実に外で余り、逆にディフェンスがかぶれば内を抜くことになります。

仮に止められても、同じ考え方で数回展開されると、ディフェンス側もキッチリ止めるのは難しいと思います。


















さて、このようなチームに対してどう対応するか?

当然、、相手の動きにあわせて、フルバックやウイングも含めて、早く動くことはもちろんですが、やはり、相手が早く仕掛けてくる場合は相手の方が有利です。

まず少しでも、味方のディフェンスが動くことができる余裕が必要です。

そのためには、接点での次のようなことが大切です。

 ・自分が持ち込んだボールを簡単にジャッカルされないこと
 
 ・相手ボールの場合はきっちりとしたタックルはもちろん、必ず、1人、2人がジャッカルを試みて低くボールにからみ、ジャッカルできなくても簡単に相手にボールを出させないこと。

 この2つは、これからの岡山チームの大きなテーマだと思います。

余らせる その2 

2010年05月07日 | ビデオ連続画像
キックオフで相手に前に走られ、岡山のバックスが相手のフォワードの方に引きつけられています。




最初のパスですが、岡山のディフェンスはアウトサイドセンターです。
これだけでも2人は外に余っている計算です。


相手がさらに外にパスを回しますが、岡山の選手は前にはおらず、相手の前には大きなスペースが広がっています。




岡山のウイングが上がってきました。
相手にパスミスがありますが、外に2人余っている状況です。




背番号を見ると、外から2人目にいるのはフルバックです。
やはり、フルバックがきっちりとラインに入って、数的な優位に立っています。
一方、岡山のフルバックはこの画像の中には見えません。
最初のキックオフでフォワード方向に寄っていたと思いますが、相手がライン展開をはじめて余っている状況にはすぐ対応しなければいけません。




フルバックの役割や動き、ディフェンスやアタックの際のオープンサイドのウイングの位置について、考えさせられます。
練習で少し新しいことを試したいと思います。


余らせる その1

2010年05月06日 | ビデオ連続画像
四国中央市長杯の北条北中学との試合は、簡単に相手のバックスに余らされました。

これから何回か同じような画像をのせますが、ディフェンスからアタックへの切り替えの早さ、その際に、フルバック(時にはブラインドウイング)がラインに素早く参加するように動き、とにかく相手より必ず数的な優位をつくるよう常に意識しているように感じます。

また、浅くて狭いラインでゲインをきっていくのも特徴的です。

是非見習って勉強しよう。

また、今回は、明らかに相手ボールなのに、相手がパスアウトする際にも、ディフェンスラインかアタックラインかわからない立つ位置になっている岡山のバックスの特徴もよく出ています。



ポイントができた後、もう1回順目にアタックしています。


岡山のバックスも相手のアタック方向に動いています。


再度ポイントができた後、ハーフが逆にボールをふっています。
ラインは浅く狭く、ショートパスでつないでも、飛ばしてもよい形です。
ここで、岡山のバックスの立つ位置は、明らかにディフェンスなのにオフサイドラインよりずっと下がっており、状況に対する意識の低さが感じられます。


第2センターまでは結構せまいラインで、相手のディフェンスを引きつけています。
一方で、外側のウイングはかなり離れた外側にいます。
ただ、ラインが外に走っていくため、最後はちょうどウイングが縦に入れます。
ここで注目は、フルバックの動きです。
すぐにライン参加しようとしています。




一人一人相手のバックスを殺しています。
第2センターの外にフルバックが入ってきています。




相手フルバックがボールを持ち、外にはウイングがいます。
岡山の内側から、今回はカバーディフェンスが来ています。


結果的には走力のあるウイングに振り切られています。





新たな段階へのスタート

2010年05月04日 | ラグビーの基本
以下、あくまでブログ担当コーチの思いです。

4月29日の関西大会予選、5月2日・3日の四国中央市長杯で、今年度の第1期が終わり、いよいよ第2期に入ります。

コーチとしては、今年の岡山ジュニアスクールの活動は次のような段階を考えています。
※日程は予定です。 1年生も、この段階の中での活動が基本になります。

(第1期)
  新人戦(1月)後 ~ 関西大会予選(4月29日)、四国中央市長杯(5月2日、3日)
(第2期)
  5月連休後 ~ 関西大会(7月30日~8月1日)

(第3期)
  8月初 ~ 中四国ジュニアラグビー大会(8月21日、22日)&夏休み終わり
(第4期)
  9月初 ~ 中国地区強化合宿(10月23日、24日)      
(第5期)
強化合宿後 ~ 全国大会中四国代表決定戦(11月23日)、全国ジュニアラグビー大会(12月末)

○第1期について

 今年の活動が、岡山ジュニアスクールが発足した平成15年以降と一番違うのは、中国地方における関西大会予選(中国地方選抜2チームの、それぞれの核チームを決定)というステップができたことです。
 これについては、岡山としても是非やりたいと賛同した方法です。

 というのは、ここ数年は人数が少なかったこともありますが、1月~7月の関西大会までの約半年間が、中学生にとって今一つ目標がはっきりせず、活動が少し中途半端かなと感じていました。
 特に、岡山の場合、広島をはじめとした他県と比べても高校ラグビーの存在・意識付けが結構難しく、その中で、単に7月の関西大会に向けての強化という理由だけでは期間も長く、難しさを感じていました。

 4月29日の予選では広島には敗れましたが幸い2位に入り、一応の目標を達成することができましたが、関西大会予選という方法は、勝敗以上に、岡山ジュニアラグビースクール(いずれは岡山のラグビー全体につながると確信しています)にとって大きな意味があるものと思います。
 
第1期の成果は以下のようなものと考えています。

・目標達成
  関西大会の選抜チーム(中国地方で2チーム)の核チームの一つに決定。

・岡山ジュニアスクールと美作スクールのまとまり
  美作の選手が何度も岡山に来てくれるなど、多くの合同練習や試合を通し、選手、コーチが「岡山」としてもまとまれたと思っています。

・選手の意識
  4月29日の目標を明確化したことで、選手のラグビーに対する意識が、2年生も含めて例年より明らかに高い。

・選手、チームの強化
  選手の高い意識の中で、試合を意識した練習等、選手やチームの強化が例年より相当早く進んでいる。

・2年生の強化
  美作スクールを含めて、2年生全員の力が、例年以上に伸びている。

○第2期に向けて

 これから7月末の関西大会(数河高原)までを第2期と考えていますが、その活動としては次のようなことを考えています。

(課 題)

 今回の四国中央市長杯を見ても、個人、チームとして相当力をつけており、ある程度のチームなら圧倒できる力をつけているが、先日の淡路の大会も含め、大型の選手が多いチームに対し、予想以上のもろさを見せることがあります。     
 したがって、あらためて第2期は、パワー(強さ)とスピードをアップし、さらに強い気持ちを持つことを目標にしたいと思います。

【パワー】
相手が大型の選手でも、一発で倒すタックル、ボールに絡みターンオーバーする力、簡単に倒れずマイボールをキープできる力など、ひるまない自信をつける。

【スピード】
サポートやフォローのスピード、相手の動きを瞬時に判断して対応するスピード など

【強い気持ち】
3年生の責任感、試合中ボールを追い続け精神力、声を出す など

(当面の目標)
 6月13日  広島県ラグビー祭(予定)  VS広島

(練 習)
 5月末の智翠館高校(旧江の川高校)での中国地区合同練習会等も含め、第1期では4月29日の試合を目標にしたために結果的に不足していた次のようなことを、重点的に行います。
 ①走る
 ②スタミナ強化
 ③パワーアップ


要するに、あまりおもしろくない(でもシンドイかも)、体力アップのための基礎練習を増やし、それを手を抜かず真剣にやり抜く精神力を強化することに重点的に取り組みます。
 
ここまでたくさん書きましたが、つまり、「もう一度シンドイ練習するぞ」というお知らせでした。 (ジャンジャンお終い