日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

為になるかも知れない本(その1)

2007-02-15 13:02:20 | Weblog
大学を卒業する前に、私は76ページからなる「為になるかも知れない本」を書いた。卒業試験が終わって、皆が国家試験の準備で一生懸命になっている時、わずか10日間足らずで、一気に書き上げた。
 その内容は、
1 生物学的(医学的)思考力を身に付ける為に(その1)
2 生物学的(医学的)思考力を身に付ける為に(その2)
3 高校3カ年間の過ごし方
4 浪人生活の過ごし方
5 休憩室
6 医学部6カ年間の過ごし方
7 僕の歩んできた道
 というものであった。その本を私の妻になる人と小児科の教授、お世話になった大学の先生、高校の時の恩師、後輩(鹿児島医学生)の一部の人達などに献上した。
 その後、県病院、大学病院、西田病院などで自分なりに経験して感じたことなどを加えて、「続・為になるかも知れない本」と題して、非売品で、出版した。(全国の有名進学高校約450校に、校長宛に送り、80の医学部にも送った)
 その後、この「続・為になるかも知れない本」が、学生による鹿児島大学医学部自治会による鹿児島大学医学生の入学時のオリエンテーションの時に、全員に配られた。
 再び、私は、「たはら小児科医院」開業時に、「続・為になるかも知れない本(中)」と題して、続編を出版した。  
  全てを紹介できないが、以下は、その一部である。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間とは?(上)

2007-02-15 07:25:28 | Weblog
人間と言うのは、実に不可解な動物である。アレキシル・カレル(1873年生、ノーベル生理学賞・医学賞受賞)の著書「人間この未知なるもの」の中の最後の人間復興の条件の部分では、次の様に言っている。

 人間は、自分自身を改新しなければならない。しかも、それは、苦しまずには改新できない。と言うのは、人間は、大理石であると共に彫刻家でもあるからだ。その真実の姿を現す為には、自分自身と言う素材を、自分の思いハンマーを振るって粉砕しなけらばならない。
 必要に駆られない限り、とてもそんな療法は甘受出来ないだろう。科学技術のもたらした安楽さ、美しさ、素晴らしい機械に取り囲まれている間は、どんなにこの手術が緊急を要するものかは、理解できない。自分たちが退化しつつあると言うことが認識出来ない。
 ガリレオは、たやすく測定出来る大きさや重さといった第一次的性質と、測定できないもの形、色、匂いのような第二次的性質を区別した。量的なものは、数式で表され、人間に科学をもたらした。質的なものは、顧みられなかった。この誤りが重大な結果を引き起こした。人間には、測定出来るものよりも、測定できないものの方が重要なのである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする