日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

医療の死角(去痰剤)

2008-04-30 08:22:30 | Weblog
 去痰剤って、本当に効くのかどうか・・・。
 喘息のマニュアル本を読んでも、去痰剤に付いては、余りよく記載されていない。しかし、咳をした時に、医師から去痰剤をもらっているケースは多い。風邪を引いて、時間がないからとの理由で、薬局で買った風邪薬には、咳止めや鼻水止めや熱冷ましなど、色んな薬が一緒に入っているみたいだが・・・。
 科によって多少考え方に違いがあるかとは思いますが・・・。

 私の経験1)新生児室にいた1カ月足らずの乳児が肺炎になった(25年以上前の話)。それも、元気がないと言うことで、咳もないのに、呼吸数が多いので、レントゲンを撮ったら、肺炎だった(新生児では、元気がなくなって咳を一つでもすれば、肺炎を疑えとの大先輩の言葉があったが)。で、点滴をし、ネブライザーをし、その後、咳がどんどん出る様になって、四六時中、咳が止まらなくなった。で、ムコダインなる去痰剤を内服で使用した所、咳が劇的に軽くなった。この時、ムコダインって効くんだなあと痛感した。
 私の経験2)自分の子どもが小さい時に、深夜に咳き込んだことがあった(軽い喘息)。で、去痰剤と気管支拡張剤を処方したところ、処方したその晩から、ビタッと咳が少なくなった。で、薬が切れて、そのままにしていたら、切ったその晩に、咳が又前の様に出て来た。で、又、同じ薬を飲むと、殆どしなくなった。その時に思った、喘息では、去痰剤+気管支拡張剤って、実に効くなあと。
 私の経験3)ある病院に就職した時に、ある喘息男児(小学校低学年)の今までのぶ厚いカルテを見せられて、「この子は、風邪を引くと、必ずひどくなって入院になります。早めに入院させた方がいいので、そんな感じで診ておいて下さい」とそれまで診ていた小児科医から言われた。
 カルテを詳細に見ると、風邪を引くと必ず喘息がひどくなっていた。感染型の喘息と思われた。年に何度も入院し、それもひどい状態になっている。で、たまたま私が外来当番の時、その男児を診た。親もホトホト参っている。「先生、先生がいいと思う方法があれば、何でもして下さい」と言われた。漢方薬飲めますかとの質問に、何でも飲ませますと母親が応えてくれた。手足温かく、胃腸弱くないとのことで、(腎陰虚と考えて)六味丸を毎日と(風邪予防の)柴胡桂枝湯の2週間おき3日間連続をした。それから、何と、入院ゼロとなるばかりか、風邪を引いても軽くなり、細々とした体が、2年2カ月後には(私がその病院を退職)、実に逞しくなっていた。(親も私もビックリ)
 私の経験4)筋ジスの子で、高校生になる子で、しばしば、肺炎で入院していた(ひどい側彎症もあり、移動は常に車イスの状態)。で、やむなく、リカマイシンのごく少量投与毎日と柴胡桂枝湯の2週間おき3日連続を、私が主治医になってから)親と相談して始めた。その方法で、肺炎がなくなった。一緒に住んでいる兄弟よりも元気になって、親も私もビックリしている。

 私の頭も、還暦前になると、石頭になっていることは事実。しかし、私のいろんな経験が、次の世代のドクターの医療に少しでも参考になればと思って記載している(医療は、謙虚の立場で、患者さんの意見も素直に聴いて、自分で一例一例大切にして、確認して行くしかないのでは)。
 去痰剤として医師に成り立ての頃よく使っていたビソルボンなる去痰剤、これって、痰が多くなるだけで、却って良くない感じがしている。レフトーゼやノイチームなどの去痰剤、子どもではアレルギーが怖くて、使い難い。よく使われているムコダイン、発疹が出た子がいたが、めったになかったことなので、私は、ムコダイン+ムコソルバンを頻回に使用している。
 去痰剤を使用したその夜は、却ってよく咳が出ることが多いので、親御さんにはそう説明している。2晩目からは、咳が軽くなることが多い。去痰剤と同時に気管支拡張剤のメプチンやホクナリンテープを処方することも多いが、メプチンだけでなく、テープでも、気分が悪くなる子が時にいる。
 小さな子どもの場合には、その多くで咳止めは無意味なことが多いと私自身は思っている(全てではないが、大半が)。直ぐに湿性の咳になること多く、咳止めで却って治りを悪くしていると思っている。
 抗ヒスタミン剤のペリアクチン+アスベリンでは、痰が粘稠になって、却って良くないと思ったいる。むしろ、乳児の喘鳴では、私自身の個人的な意見では、禁忌とまで思っているのだが。
 細気管支炎での吸入は、吸入の時間や回数など、点滴の速度と同じく、かなり細かく診てして行くべきだと思っている。経験的には、早期から清肺湯を使用すると、入院が免れる例が多いと思っている。
 時に、細気管支炎と思っていたら、クループや喘息のこともあり、又、細気管支炎から移行したり合併していることもあり、兎に角、小さければ小さい程急変することが多いので、随時、よく診ることが必要だと思っている(3カ月未満は、小児科医にしても、無意識的にかなり慎重に診ている)。
 抗生物質は、当たり前だが、ウイルスには無意味(しかし、麻疹の時には、抗生剤をしばしば使用していた。細菌感染を起こす頻度が多かったので)。強い抗生剤は、後の仕打ちが怖い。○フゾ○などは、個人的には、腸内細菌のバランスを強烈に崩すので、禁忌とさえ思っている。(やむなく抗生剤を使用した後は、殆どの例で、柴胡桂枝湯を処方している)。
 退院後に咳が止まらず、その原因が何かよく分からず、長いこと掛かって父親(時に母親や祖父)の喫煙と判明したことあり。つい最近の痛い経験では、大きな子どもの百日咳(百日咳では、熱がなく、予防接種をしていたり、大きな子どもだと、百日咳独特の咳をしないこともあり)があった。
 たかが咳と思うことなかれ。
(以上は、あくまでも、やや独断的な私の意見であり、多くの人のご批判覚悟で記載しています)

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自己流ドナルド・トーマス

2008-04-29 13:21:48 | Weblog
 走り高跳びの世界一は、現在、スウェーデンのステファン・ホルム(現在31歳)と言うことになっている。何せ、彼は、6歳の時から走り高跳びに挑み、走り高跳びの選手としては低身長の身長1m81cmにも関わらず、誰もが認める程の努力家で、現在9勝8敗の成績。今年の北京オリンピックでも、優勝に最も近い選手として期待されている。2004年のアテノ五輪オリンピックでの金メダリストでもある。その1敗の相手とは、新鋭のバスケットボール選手のバハマ出身のドナルド・トーマス(現在23歳)選手であった。
 トーマスは、根っからバスケット好きの選手で、1m90cm、75Kgで、天性の脚力を生かしてバスケット・ボールの世界で注目されてきていた。小さい時から、ジャンプして高い所に跳び上がるのが好きで、たまたま、彼のジャンプ力を見ていた友達が、試しに走り高跳びをしてみたらと彼を誘い、で、いきなりトーマスは、2m22cmを跳び、周囲をアッと驚かせた。そして、その1年半後の2007年の世界選手権では、何と、アテネでの金メダリストのホルムを破って優勝をかっぱらったのだ。
 トーマスの跳び方は全くの自己流。跳んだ時に、空中を散歩する感じで足をばたつかせる。ホルムがバーから1m10cmの距離を置いて跳ぶのに対して、トーマスは、わずか70cmの近距離から跳ぶ。ホルムが跳ぶ直前に、1本の棒の様になって膝を伸ばして跳ぶのに、トーマスは、膝を曲げて跳ぶ。正に、今までの走り高跳びの理論を真っ向から壊してしまう内容である。それを見た専門家は、「理論的には、ぜんぜんなっていないジャンプの仕方だ」と呆れ顔で言っている。
 彼は、今、アメリカのオーバーン大学にいる。練習中に足を故障して、しばらく表に出てこなかった。
 北京オリンピックでは、この天才型のトーマスと努力型のホルムとの正に限界を超えての素晴らしい挑戦が見られるかも知れない。(ワクワク今からしています)

(参考:平成20年4月27日のNHKスペシャルテレビ番組、素人が1年半で世界一、驚異の天才ジャンパーより)

*王選手にしても、独特の1本打法、イチローにしても彼独特の振り子打法を通している。トーマスは、自分の自己流の跳び方を(周りからいろいろ言われた結果)変えようとして、ホルムに破れた感じがしている。そして、ケガにも見舞われた感じがしているのだが・・・?!
*篠笛の音色、自分の先生のマネをしようと思って頑張るのだけれども、どうしても出来なかった。半分、諦めた感じになって落ち込んでいた。大分の能楽堂での「横笛の世界」での演奏会の時、(自分も佐伯代表で、佐伯の篠笛の会の6人に交じって演奏したが)人間国宝の(東京芸大名誉教授の)福原百之助先生の演奏と、プロの福原百華先生の演奏と、そして(私の先生である)福原百桂先生の演奏をじっくりと聴くことが出来た。皆、音色が明らかに違っていた。で、その時に私は初めて呪文が解けた。相手の心に響かせる為には、自信を持って自分なりに弾けばいいんだと。それから、迷うことなく、自分の音色で楽しく演奏していますが・・・。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080103/1

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今後の日本のあるべき姿

2008-04-28 08:27:27 | Weblog
 車上荒らしの例が多くなっている。多発地帯の箇所もある。実際に被害に会った人の話だと、相手はプロでグループで来ていて、同時に短時間に何台もやっているとのこと(日本人でないかも知れないが?!)。
 田舎の野菜などの無人販売でも、ある地域では、3割が、不正に行われているとか。昔、無人販売で、ちゃんとお金が払われている姿を見て、子どもなりにも、正直な人ばかりだなあと思って感心していたのだが。
 近頃、親の中には、給食費を払わなケースが多くなっているとか。その中には、遊ぶお金はあっても、給食費はどうしても払おうとしない例もあるとか。
 病院でも、(公立だからと思われて)医療費を払わなくて受診をしている人もいる。お薬を飲まずに捨てている人もいるが。
 人の弱みにつけ込んで、教育や医療や更には、結婚でも、一儲けをしようと思って、言葉巧みに近寄って来ている人もいる。
 お店に入ってモノをとっても、罪悪感がない人もいる。見つかると、素直に侘びるのはまだいい方で、(常習犯なのに)お金を払うのをつい忘れていたとか、中には、払ったからいいでしょうと言って、運悪く見つかったって感じでホントに侘びてないケースもあるのだ。
 ブログやメイルをしていても、殆どの人が、迷惑メイルを経験している。その殆どが、わいせつ的なモノ。顔が見えないことをいいことに、少しは恥を知ってもらいたいものだ。
 会社ぐるみの偽装問題も時にある。
 子どもが親を大切にしなくなった。尊敬という言葉が余り聞かれなくなった。批判ばかりして、自分を他人の為に犠牲にする精神が欠けている人が多くなった。他人の為に真面目に一生懸命にする者が、ある時には、バカ呼ばわりされることもある。今の日本、法律に触れなければ何でもしていいと言う風潮がなきにしもあらずである。
 正に、日本人の倫理観が戦後、低下してきている様に思う。アメリカの個人主義が変な方向に展開してしまって、日本のいい風潮を壊しつつある様に思う。
 それでも、まだ、日本はいい方だと思っている。世界の実情から言えば、不正が今の様にあからさまになれることを考えても、まだまだ日本はいい方だと思っている。
 願わくは、いつか、又本来の日本人の心を取り戻せるのではと期待しているのだが。その日本の本来の心で、世界を変えることが出来るでは、と期待している。何故って、・・・それは、私の経験では、(中国や韓国などの例外はあっても)多くの国が、日本の素晴らしさをしっかりと認めてくれているからである。私は、それを外国に行って、つくづく感じてきたから。
 第14世のダライ・ラマも、思いやりの大切さを説いている。生きる上で大切なこと、それは、「思いやり」と「実践」。いい事を言う人は沢山いるが、実践する人は少ない。いろいろ批判する暇があったら、周囲を今直ぐに自主的に片付けたり、ゴミでも拾って行った方がいいのではないでしょうか・・・?!
昨日の安倍元首相のお膝元の山口2区の補欠選挙で、民主党が勝った。これって、民意の象徴的な現れと思うのだが、・・・。いきなり政治が変わることをいやがる日本国民も、もう、待ったなしの状態になっているかな。

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外国人の力で地域再生

2008-04-27 09:55:36 | Weblog
 日本への外国人旅行者数、2.007年は、835万人で、確実に増加傾向にある。しかし、まだ、少ないかな。
 その内訳は、以下の如くで、圧倒的に隣国の韓国が多い。

 1位・・・韓国260万人
 2位・・・台湾138万人
 3位・・・中国94万人
 4位・・・アメリカ82万人
 5位・・・香港43万人
 日本に来る外国人旅行者は、かっては、東京や大阪などの大都市に行っていた。しかし、今は、地方に行く人がどんどん増えている。
 ヨーロッパ人は、外国旅行好きで有名だ。年に1カ月以上の休暇なんてザラだ。それが生き甲斐にもなっているのだ。しかし、何故か日本へは少ない。その理由は恐らく、日本は物価が高いとのイメージがあるからだと思う。しかし、今はユーロ高で、そうでもないと思うのだが、一度出来たイメージを消すのは難しいのかな。
 この旅行者と別に、日本で働く外国人労働者の数も、増加傾向にある。1.996年にその数37万人が、2.006年には、75.5万人までになっている。
 その75.5万人の内訳は、「専門的・技術的な分野」18万人、「研修・実習生など」9.5万人、「日系人など」37万人、「留学生のアルバイトなど」11万人となっている。「日系など」&「研修・実習生など」による単純労働の多くは、低賃金であったり、期限が決められていたり、日本人がしたがらない仕事であったりしてと、条件が悪いとアチコチで大きな問題になっている。
 これらの解決には、日本人の意識を変えることも大切だが、国・企業・自治体が一体となって取り組む必要がある。
 大分県の別府市には、APU(アジア太平洋大学)があり、大学生の4割を外国人で占められ、88カ国から来日している。来ている学生は正にエリートで(講義は、英語で行われる)、卒業後の就職率は100%に近く、4年間で培ってきた日本語を生かして卒後に日本に残る人も多く、ビジネスで本国との架け橋をしたりで、正に日本に求められる人材になっている。

(参考:平成20年4月25日のNHK総合テレビ「地域発、どうする日本、外国人の力で地域再生)


*APUの大学生より、私は、多国語を学ぶことが出来た(ベンガル語を、バングラデシュのイスラム教の男性から、インドネシア語を、ジャカルタのキリスト教の女性から、タイ語を、タイのチェンマイのキリスト教の女性から、アラビア語を、アフリカのコロモのイスラム教の男性から、トルコ語を、トルコのイスラム教の女性から)。
 コモロに付いて:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%AD

*かって、APUの学園祭で、1人で(30分前後)演奏させてもらったことあり。
 APUに付いて:http://www.apu.ac.jp/home/

*写真は、大分県の津久見高校に来ていたAETのアメリカ人(に、私が茶道を教授し、後日、佐伯のお茶会で、お点前を披露することが出来た。)

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小児科医不在で、分娩取り扱い中止。

2008-04-26 09:49:45 | Weblog
 分娩の一時休止についてのお知らせとお詫び
 このたび6月より、当院での分娩を一時休止させていただきます。皆様には、多大なご心労をおかけし、誠に申し訳ございません。
 当院での分娩につきましては、産婦人科医、小児科医、助産師、看護師のチームによって、不安のない信頼される出産を守ってきましたが、このたび、当院の常勤小児科医師が、6月で退職となります。当院での分娩におきまして小児科医は必須であり、常勤小児科医師の不在の出産では、安全・安心な医療を提供するチーム(体制)での分娩ができなくなってしまいました。常勤小児科医師の確保に全力を挙げておりますが、現在まで、常勤小児科医師の確保がされておりません。大変残念ですが、常勤小児科医師が確保できるまでの間、分娩を一時休止せざるを得ない状況です。分娩予約をされた皆様にはご心労をおかけしておりますが、安心して分娩していただくために分娩場所の確保を最優先とさせていただき、近隣の病院等と調整を行っている状況です。
・・・分娩場所の確保につきましては、責任を持って紹介させていただきます。分娩予約をされた皆様やご家族の皆様、また、市民の皆様に心配をおかけすることになり、大変申し訳ございません。当院での分娩が再開できるよう、引き続き懸命の努力をして参ります。
 平成20年4月21日  日野市長&日野市立病院長 

 以上は、東京都の日野市立病院で、4月21日に発表された内容。ここでは、万全の構えで、分娩を取り扱っている。小児科医がいないと、分娩を取り扱わない・・・小児科医の存在をしっかりと認め、産婦人科医、助産師、小児科医がチームを組んで、極めて理想的ではあるが、・・・。
 何でこんな風になってしまっているのか。病院側の責任でもないし、かと言って、今、その病院に掛かっている妊婦さんの責任でもない。
 政府の現場を無視した無策やマスコミの医者叩きや理不尽な医療訴訟やモンスターペイシャントの台頭の結果?
 早く手を打たないと、これが全国的な広がりになり兼ねないかな・・・?!


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タイガー・ウッズの心理

2008-04-25 08:47:10 | Weblog
 タイガー・ウッズ、今や世界一のゴルファーって感じで多くの人が思っている。
 タイガー・ウッズが先に終了して、その直後に、次のプレーヤーの最後の一打がもしもカップインしたら、プレイオフになってしまうとしたら・・・、もしも、入らなかったら、単独1位即優勝ってことになるとしたら、・・・その時、タイガー・ウッズは、どんな心境になっているのか。
 タイガー・ウッズと同じ立場であれば、凡人であれば、「入るな、入らないでくれ」と願うに違いない。しかし、タイガー・ウッズは、違っているのだ。「入れ、入ってくれ」と強く願っていたのだ。そして、入らなくて優勝できた時、彼は悲しそうな顔をして、「こんな感じで優勝したくなかった」と言った。
 思うに、彼は、自分と闘っていると思う。他人と競争することよりも、理想的な自分をイメージして、自分と闘ってプレーしようとしていると思う。
 イチローも、恐らくタイガー・ウッズと同じ思いでいつもしていると思っている。
 そうでなければ、長きに渡って、これ程までに活躍できていなかったと思う。
 多くの人は、他人に厳しく、自分に甘い。しかし、タイガー・ウッズにしても、イチローにしても、自分に極めて厳しい。それが証拠に、トップになっても、決して浮ついていない。
 両者とも、観客を、周りの声援を、周りに及ぼす影響を、かなり意識してプレイしていると思う。つまり、見ている人の為にも、いいプレイをしなければいけないと思っているのだ。
 その二人が頑張るのは、お金の為ではない。威張る為でもない。極めて純粋な気持ちがそこにあると思う。
 自分の夢を語ると、時に、ドリーム・キラーが周りにいるが、無視しよう。
 自分の思いを決して下げることなく、心の中で、理想の自分を描き、そうなりたいと強く持ち、実現している自分を常にイメージして、今日今の瞬間から、そうなる為に、準備する。
 出来るとの思いを強く長く持ち続けて、諦めずにそれなりに努力して行けば、多くのことは成就できるのであろうが。
 両者に共通するのは、素晴らしい教育者の父親がいて、小さい時からそれなりに英才教育もしていた。

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術がなくなった・・・

2008-04-24 12:20:40 | Weblog
 広島高裁の裁判長は、「死刑を回避するに足りる時に酌量すべき事情を見出す術(すべ)もなくなった」として、死刑を告げた。
 世間では、事件当時の18歳の元少年に対しての死刑は当然と思われている。
 ただ、以下の事実を述べてみたい。
 元少年は、父親の家庭内暴力を小学校の時から受け、同じ家庭内暴力を受けていた母親は、元少年が中学1年の時に自殺してしまった。事件を起こした時、高校を卒業して水道設備会社に就職してわずか2週間目だった。18歳の誕生日を迎えて30日目であった。
 逮捕されて9年間、警察の留置所、山口刑務所、広島拘置所の中でずっと過ごしている。事件後に面会に来た父親からは、最初に「死ね」と言われ、今でも絶縁状態に近い。
 信頼していた実弟は、事件後に失踪して行方不明。
 彼は今、自殺防止用の監視カメラと集音マイクが付いた独房にいる。
 司法は、最後に、「術がなくなった」と結論付けた。
 法廷で、彼は、「亡くなられた二人のことを思うと、生きたいとは言えません。ただよければ生かして頂きたいのです。すみません」と話している。
 それ以前に、しばしば、彼は、自分の立場を、「生かされている」と表現している。

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ジェネリック・・・

2008-04-24 08:40:48 | Weblog
 ゾロ品って、昔言っていたのが、今では、ジェネリックと言われている。全く同じものなのだが、言い方で、何か高貴な感じになっているかな?generalから取った名前と思われる。ゾロは、ゾロゾロ出るって感じでそう言われていたのだろう。
 ホントにピカ新って感じで新しくお薬を開発するには、10~15年を要し、数百億円のお金をそれにつぎ込むことになる。で、当然、元を取る為に、当初は高価となる。それをまねて作ることは、しばらくの間、他社は出来ない。しかし、一定の決められた期間が過ぎれば、多くの会社が、マネして安価で作ることが許されるので、ドッとジェネリックを作ることとなる。
 厚生労働省によれば、ジェネリックでは、「効き目や安全性は同等」と言うことになっている。同等とは、同一とは同じではない。何とも解りにくい表現である。例えば、同じ食材を使って料理を作る時、名コックとそうでない人で、味が違うことを考えてみればいいとのことらしいが・・・?!
 開発した薬の場合、高価であるが、医療機関の儲けはそれだけ大きいことになる。開発したら、ゼネリックがゾロゾロ出る前に、出来るだけ早く使ってもらえる様にと、開発直後の製薬会社は、宣伝で一生懸命だ。
 実際に、入院した患者さんに薬を使う場合、小児科の場合は、(医療費が乳幼児医療では必要ないことが多いので)今まで使って安心だったからとの理由で、そのまま高価な薬を使用することになる。が、大人の場合、高価な薬をしばらく使うとなると、どうだろうか?
 今年の4月から、医師の指示がなければ、調剤薬局の薬剤師は、患者さんと相談して、ゼネリックを使うかどうかを決めることになっている。しかし、在庫がそこになければ、どうなのかなあ?そして、同一と同等との差が、どの位あるのか?
 全く同じとは思えないと思うのだが、・・・?!
 高血圧1日1回で1年間8760円が、ゼネリックだと、2.190円に下がるとしたら(ゼネリックを使用することで、2~7割の減となる)、そちらの方に飛び付きたくなる。そんな時、患者さんから、大丈夫でしょうかと尋ねられて、医者の方が、「使ってみたことがないので、こちらから積極的に勧めることは出来ませんが、貴方がいいと思えばいいと思います・・・」何て、何とも歯切れの悪い言い方をしないといけない自体に陥ってしまう。
 私の意見では、ケースバイケースで、全く同じでない分けだから、何とも言えない感じだ。
 そもそも、薬で儲けようとする医療自体がおかしいと常々思っている。アメリカでは、20名の医師に、わずか1名のMRの割合で、それもドクターで、臨床のドクターとは、かなり薬について突っ込んだ感じで対等に話す感じになるそうであるが、日本では、5名にMR1人の割合だ(かなり前の話で、今はどうだか、定かでないが)と、聞いたことがある。しかも、スーパーローテートの人の給料が2年間360万しかないのに、卒後のMRの給料は、(会社でもちろんかなりの開きがあると思われるが)そんなものではいだろう。
 今の時代、MRさんが直接来なくても、メイルでやりとりが簡単にできるはずであり、それでどうしても出来ない時、詳しい担当のMRが来てくれればいいとも思う。それに、MRから配られるパンフレットや雑誌が、医局にどっさり、医師の机の上に置かれている(これも、東南アジアの木を切って作られた紙かと思うと、無駄が多い様な気もするが)。薬を売ることで医療費をかなり上げているとしたら、もう、既に反省の時期に来ている気もする。
 薬品会社が、厚生労働省職員の退職後の天下りとして受け皿になっているケースがある。


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医原病って言われても・・・

2008-04-23 08:47:55 | Weblog
 昔、予防接種の不手際で、肝炎になり、それで国を訴えているケースがあるとのこと。
 そう言われれば、昔、学校で、医師が同じ針で5人ずつ打っていたのをしっかりと覚えている。大丈夫かなあと、その時、何となく子どもながらも思っていた。それが原因で、ウイルス肝炎になったとしても、何ら不思議はない。しかし、それを証明するのは、難しいだろうなあ。
 フィブリノゲンが問題になっているが、フィブリン糊も、それと同様に、しかも、同じ頻度で肝炎の原因になっているのではと言われ出している。が、フィブリン糊何て、カルテに記載のない場合もあると思われる。
 解熱剤にしても、インフルエンザの時に使用するアスピリンやボルタレンで、ライ症候群や急性脳症になったと騒がれ(その後、ボルタレンは、小児では、上気道炎でも使えなくなったが)、Oー157の時、下痢止めを与えて、ベロ毒素の排泄が遅くなるとのことで、細菌性下痢の時は、下痢止め禁忌と言って騒がれ、予防接種にしても、突如、日本脳炎の予防接種が姿を消してしまった。近頃では、タミフルが10歳代が突如、使用できなくなってしまったが。
 広くそれで行われてきたことが、突如、禁忌何てことになり、更には、それで取り返しがつかない状態になっている場合もある。反対に、安全性があると思われるのに、それがなかなか今でも認められていない場合もある。
 多くの小児科医がしばしば利用している最新の小児薬用量の本にしても、あいまいな表現が多くて、悩むことしばしばである。
 例えば、よく小児が罹患するヘルペス感染症、48時間以内使用しないと効果が少なくなり、ヘルペス脳炎でもなれば、大変なことになる。しかし、その本の中で、抗ヘルペス剤に付いては、(私もしばしば使用してきたゾビラックスに付いては)以下の如くに書かれている。・・・「小児に対しては、必要最小限度の使用にとどめるなど慎重に投与する。特に低出生体重児および新生児に対する安全性は確立していないので、治療上の有益性が危険性を上回る判断する場合にのみ投与する。」
 解熱剤にしても、多くの小児科医が、(成分としては)アセトアミノフェンを使用しているが(商品名では、アンヒバ、アルピニー、カロナール、ピリナジン)、「内服では、空腹の投与は避ける」、「座薬では、1日1回を原則とする」とはっきりと書かれている。しかし、現実は、どうだろうか?
 そんな曖昧な医療現場の中で、何かあれば訴えられる時代、確かに難しい時代になっていますネ。

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皮膚の違いの色は何故?

2008-04-22 08:21:58 | Weblog
 東アフリカから人類の祖先の旅が始まり、世界のすみずみまで人類が現在住んでいる。何故、肌の違いで、黒人、白人、黄色人種といるのだろうか?長いこと疑問に思ってきた。
 平成20年4月20日のNHKのテレビの放映で、しっかりと理解出来た。
 東アフリカから出発した人類は、2万年を経過して、オーストラリア大陸に移動している(アボリジニー)。しかし、その後、そこにヨーロッパから移住した人で占められる様になる。で、ヨーロッパから来た多くの白人は、そこでの強い紫外線の為に、皮膚癌で苦しむことになっている。つまり、遺伝子がまだ、その環境に適していなくて、長いこと経過して原住民となっているアボリジニーがそこに適応しているのだ。
 紫外線による皮膚癌を防ぐ為に、皮膚を黒くする(メラニン↑)ことで、その環境に適応してきた。一方、アフリカからヨーロッパまでの距離は、極めて短い。しかし、そこの先まで達するまでに、やはり、人類は、2万年も要しているのだ。何故なら、皮膚が黒ければ、紫外線の量が少なくなり、ビタミンDが体内で作られない為に、くる病になり、生存できないからだ。で、突然変異でメラニンの少ない皮膚の白人となり、それで、紫外線を皮膚で足りるだけ浴びることが出来る様になり、適応して行けたのだ(ビタミンの中で、人の中で作られるのは、ビタミンDのみ)。
 なるほどと思った。黄色人種も、その地域で紫外線の量が過不足なく補える様な感じで、長い間に、適応してきているのだ。
 しかし、昨今、オゾン層の破壊で、モロに紫外線を浴び、日本でも、皮膚癌の警告がなされる様になっている。特に、九州地方は、要注意だ。
 自然環境をこのまま壊し続ければ、更にその影響は、計り知れなくなるだろう。
 いっそのこと、国が石油を使うことを極力止める様に働きかけ、生活習慣病を防ぐ意味でも、ウォーキングをもっともっと勧め、自転車での通勤を勧め、遠方では、(エネルギー源としては、石油以外の太陽電池や水素を利用した)公共のバスを利用することを勧めては如何なモノでしょうか・・・。

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