日本の心・さいき

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ある医師の定年後の生き方

2007-02-08 07:10:07 | Weblog
 平成19年2月6日の22時30分から15分間程、ある医師の定年後の姿がNHKで放映されていた。紹介されていた医師は、大きな救急病院で長く頑張って来たのに、定年間近にして、北海道の人口6000人程の田舎に来て、一人医師の診療所で仕事をしている団塊世代の医師。元小児外科医で、現在、58歳で単身赴任。そこでは、その先生は、一人で、自炊している。一日に、20名の患者さんを診る。悩みは、暇な時間のつぶし方とか。
 先生の言葉が、印象的だった、「いざと言う時に、医師がいるからと言う安心感をそこの人達に与えることが出来れば、それだけでいいのでは。医者は、余り、表に出ない感じの方がいい。目立たない方がいい。・・・前から、こんな所で働きたいと思っていた。」と。
 子どもが二人いて、息子さんは、既に小児科医として活躍しておられ、娘さんは、大学卒業後、結婚されている。奥さん(55歳)は、大学に通っている。で、先生、一人、ノンビリと生活している感じだ。
 誰かの生き方と似ているなあと思ったら、自分かなと思った。自分の年齢は、57歳。私の家内の年齢は、54歳。自分の場合は、自炊しようと張り切って来たのだが、病院側が3食ちゃんと作ってくれると言うので、それに甘えている。お陰で、少し、ダイエット出来ている。
 今住んでいるこの町も、人口6000人足らず。しかし、幸いなことに、不似合いに195床もの病院があって、初めてここに来る時、病院の自動車に揺られながら、ホントにこんな田舎に大きな病院があるのかと、不安になったものだ(ここに初めて来る先生は、皆、同じことを考えるらしい)。
 幸いなことに、ここでは、小児科だけをすればいい。新生児を診るのは、元々好きなので、産科での新生児も、喜んでしている(年間、100例前後)。自分の場合、一生、小児科だけで終えられることに、今は、非常に感謝している。
 ここでは、初めの1年間は、一人だったので、ホントに、1日も休まずに(長女の結婚式の時以外)働いた。しかし、今は、昨年の8月から二人体制になったので、月に1度、まとめて(月の8時30分~金の17時00分まで)休みをもらっている(1月と2月は、1月29日の朝~2月2日の夕方まで、休みをもらったが)。その内、長い休みをまとめてもらえることになっている。
 今は、時間外中心の医療を水曜以外、殆ど毎日しているが、患者さんは、少ない。暇で、いろんなことが出来ている(そちらの方が忙しいかな?自分の生き方にピッタリの所と思っている。ここでホントに骨を埋めるつもりでいる。)。
 小児科に関しては、採算が、一人では合うが、二人になると、合わないのではと、も一人の小児科医といつも心配しているが、・・・。
 今、一生懸命にしていることは、(看護学校で使用する)パワーポイントを使っての教材作りだ。
 今も、それを作成しながら、これを書いている。
 ノンビリとする時間外診療も、楽しいし、講義も楽しいし、趣味は、もっと楽しい。


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