平成26年4月30日(水)の朝日新聞の内容では・・・→ 東京の「国立成育医療研究センター」の「小児集中治療室(PICU)」の医師28人中の9人が、4月初めから一斉に退職してしまいました。その結果、病床数が20床から12床になり、先の見通しがまだ立っていないとか・・・。(実際には、PICUの責任者の医長ら医師5人が3月中旬に相次いで退職の意向を伝えてきて、別の非常勤医師4人も任期満了で、3月末に計9人が退職)
理由が公表されず、いろんな憶測が流れている様ですが・・・?!
私も「新生児・未熟児医療」を含む小児救急医療を中心とした医療をしてきているのですが(今は、細々とですが)・・・→
小児科医が疲れ切って、万年睡眠不足の状態にあったのではと、私なりに考えていますが・・・。小児科では、集約化した結果、内科と違ってドクターの数が少ないので、3人でしても、5人でしても、地方の中核になる病院では、毎日、小児の救急で大変なケースが多いと思われます。小児科も、新生児を抱えていると、もっと大変です。そのきつさが具体的にどんなものか、同じドクター間でも、経験してないとホントのことは理解出来ないと私は思っています。
地方の病院の勤務医が不足していますが・・・何故、何とか(私が今いる病院の様に)医師確保が出来ているのでしょうか・・・→
仕事を続けられる理由として、1、経済的理由で(高収入)、2、技量を上げたいので、3、自分が必要とされているから・・・3つがあると思います。もちろん、その3つの理由の重さが人それぞれで、例えば、給料安くても、貴重な経験が出来て、それ以上に、自分がここで必要とされているからって感じで、自分の存在感を強く意識して、(犠牲的奉仕的精神で)頑張っている小児科医も確かにいますが・・・。
周りがどう考えているかも、大きな問題ではないでしょうか・・・?!
田舎だと、給料が高いので、時間外でも、近くにいれば診るのが当たり前と周りが思うと、問題で・・・?!
病院の事務系の上の方が、将来、ドクターはどっちみちお金持ちになるんだから、今、安月給でもいいのではと考えているとなると、問題で・・・?!
当直明けでも、医師は、普通に働くのが当然だ、給料も高いんだからと、ドクター以外の周りの医療従事者から思われると、問題で・・?!
やはり、今の若い人(ドクター)の考え方の方が正解で・・・→休みをしっかり取れて、疲れ切ったり、睡眠不足でなく、(医療事故を起こさない様に)頭すっきりした感じで仕事したいと思っていて・・・(家族持ちの人は、家族の方を大切にして)今を大切に生きている人が多いと思います。
又、例えば、一生懸命に若いドクターがしても、不可抗力で、結果が良くなくて、(クレーマー的)親御さんとトラブルとなった時に、上司や病院側が、そのドクターの心情を無視して、真剣にかばう姿勢がないとなると、そのドクター、そこからいなくなりますね・・・?!
今回の9人もの(補充なしの突然の)退職の理由(常勤医9人が5人と半分近くにもなって)、どうだったんでしょうか・・・?!長い間の理不尽さに耐え切れなくて、やむを得ずの行動だったのではないでしょうか・・・?!
https://www.youtube.com/watch?v=9ZCeIhVv7mA
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