日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

奇跡の生還・・・

2009-10-31 12:01:05 | Weblog
 第1福竜丸が転覆して、奇跡的にそこにいた7人の内の3人が助かった。中にいた4人は、外に出て、生死を分けた感じになっている。
 瞬間的に転覆して、中に沢山空気が溜まったのが良かったみたいだ。泡で、酸素も供給されていた様だ。
 助かろうとして、出ようとしたが、冷蔵庫があって出れなかった。途中で3人の内で一番若い人が出ようとして、残りの2人に止められている。
 どうして助かったと思いますかとの質問に、「解りません・・・」と答えている。
 ホントに偶然が重なってよく助かったものだと思う。転覆地点から100Km離れた所。黒潮に乗っていれば、遠方に、又、それよりも北の位置にあれば、冷たさで亡くなっていたと思われる。それも、薄暗い中で何と90時間振りに。想像以上に心細かったはずなのに、3人でお互いに励まし合ったのが良かったのだろう。
 外は大しけ。外に出た4人は、中にいる人を助けようとして、外に出て救援を頼もうとしたのだろうが、強い台風で、行方不明になっている。
 登山で迷った時は、動くなとよく言われる。焦ってアチコチ進むと、もっと迷路にはまり込んでしまうことになる。ある人は、通った元の場所に戻れアドバイスする。
 人生でも、どう転ぶか、分岐点に立つこと多い。結果論で、後で、どうしたら良かったのか解ることが多い。
 生きる上で、どの人からも見放されて、最後の正念場になった時、アイウエオの最後の「ん」の付く3つのモノがどうなるかの決め手になると、昔、聞いたことがあります。それは、勘(カン、第6感って感じのひらめき)、根(コン、根性)、そして、運(ウン)。
 何か、人生ではどうしようもない「運」って言うのを感じてしまいました。

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インフルエンザの治療・・・

2009-10-30 09:34:04 | Weblog
 インフルエンザの治療はどうしたらいいのでしょうか?
 治療をする理由は、ひどくならない為で、常にかからない様にするのは、とても難しいことです。普通の感冒と違って、インフルエンザ罹患後に免疫力がガタッと落ち、しばしば、合併症も起きます。最悪な時には、次々と違った型のインフルエンザに罹患することもあります。
 ワクチンの効果の説明でも、重症化を防ぐ為とよく言われています。つまり、ワクチンを打ってもかからないとは言っていないのです。ワクチンを打っても、ひどくなる人はそれなりにひどくなります。
 だとすると、毎年、連続変異をする季節型のインフルエンザの対策としては、毎年打たないといけないことになります。打っておけば、なっても軽いからです。
 しかし、殆ど全ての人が打った場合、どうなるのでしょうか?天然痘の様に、完全にウイルスを消滅できるとは、思えない。現に、今は、4つものインフルエンザウイルスが現存しているのです。最悪なケースでは、1年中、4つが順々に流行する様になるかも知れません。(現に、もう、なっている感じですが・・・?!)
 人は、良かれと思ってしてきたことが、間違っていたこと、あります。昔、インフルエンザが効かないと言うことで、学童が打たなくなった時期がありました。(大半の人が打たなかったその時期に打った人は、よく効いていた様ですが・・・?!)。すると、お年寄りが沢山亡くなりました、で、やはり、効果があったと見直されました。つまり、子どもが媒介して体の弱いお年寄りにうつしていたのでした。これは、意外な結果だったのです。
 (私自身の考えですが)多くの人が打つと、(連続)変異が起きやすくなるのではと思っています。インフルエンザのワクチンを打つべき人は、体の弱い人に限るべきだと思っています。そうすれば、昔の様に、冬のみ集中してインフルエンザが流行し、又、(数少なく)ワクチンを打った人がよく効くのではと思っています。
 自然に逆らってワクチンが勧められています。が、実際にかかると、しばらく掛からない事を多くの人が経験しています。つまり、実際に掛かった方が、免疫がしっかりと付くのです。これは、紛れもない事実です。ワクチンは、5カ月しか有効的に効きません。実際に掛かっての獲得免疫だと、例え毎年そのウイルスが少しずつ変化しても、多少は効いて、掛かっても軽いはずです。
 マスコミやある専門家は、今のが変異して毒性が強くなる場合もあると言いますが、その頻度までは言わないはず。つまり、極めて少ないと思うのです。それって、今の季節型にも言えることじゃないでしょうか。
 兎にも角にも、今流行している新型は軽いのですが、医療の遅れている(正確には、制度を含む)諸外国では、沢山亡くなっています。低たんぱく血症や栄養失調などがあると、合併症が起きやすいのです。(今の日本の皆保険に、日本人の多くが感謝するべきです!今回は、いつもの季節型よりも死亡率が低いのでは・・・?!)
 日本では、症状が強い時、発症48時間以内に、タミフルやリレンザを使用することが出来ます。(タミフルの副作用も指摘されてはいます。インフルエンザ陽性に全てタミフル投与では、少し無理があると思います・・・?!漢方薬だけで合併症なくちゃんと軽快している人も多いですヨ!)。やはり一番大切なことは、免疫力を普段から上げておくことではないでしょうか。
 つい最近、(内科の)医師で新型ワクチンを打ったのに、新型のインフルエンザにかかって、熱があって、真っ赤な顔をした人がいて、初めに葛根湯2包だけを内服すすめたら、嘘の様に直ぐに解熱していました(葛根湯は、出来るだけ早めに飲むことが大切かと思います。合併症の副鼻腔炎になったら、辛夷清肺湯、1週間以上経っても軽快せずにこじれば、チクジョウンタントウを私は処方しています。)。漢方薬以外は、飲まなくて元気になったのですが、一言、「やはり、安静が大切だと言うことが解りました(休めないので、マスクしながら無理して、蔭で仕事をしていましたが?!)」と言っていましたが・・・?!
 又、極々つい最近、別の内科医で、1週間程たっても、こじれた感じで微熱が引かず、元気ない感じだったので(それまで、抗生物質や鎮咳剤を服用)、チクジョウンタントウのみを勧めたら、まる1日経つと、嘘の様に元気になっていましたが。
 子どもの場合は、48時間以内で、薬が効いたかどうか、判断しています。解熱傾向にあるか、機嫌や顔付きが前日よりも良くなったか、前日よりもよく眠れる様になったか、前日よりも食欲が出てきたかなどを連れてきた親御さんに尋ねています。
 症状が強くても、葛根湯と一緒にリレンザやタミフルを発熱48時間以内に処方した子どもの大半は、疾患がインフルエンザのみであれば、その後の48時間以内に、はっきりと軽快しています。インフルエンザでも、「機嫌」「顔付き」「食欲」「睡眠」が次第に悪くなるようでしたら、毎日でも来て下さいと親御さんには説明しています。

追加:解熱すると、直ぐに学校や保育園に親が行かせたがリますが、解熱しても又上がることもあるし、免疫力も低下しているので、発症から7日間(解熱後4~5日間)は、登校・登園しない方がいいと説明しています(体をいたわること、他人にうつさないことを教えることも大切なことだと思います。)。

http://mainichi.jp/life/health/news/20091024ddm010100134000c.html 

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インフルエンザの診断・・・

2009-10-29 09:54:21 | Weblog
  今回の新型インフルエンザに関して、その診断、難しいケースが多いです。医者なら直ぐに診断が付けられるはずだと思っている人もいる様ですが、なかなかどうして、現場では小児科医が難儀しています。
 インフルエンザの時は、血液検査をしても、白血球やCRPで、はっきりと異常が出ません。鼻汁でインフルエンザの検査をして、陽性に出れば確実ですが、しばしば、陰性。発熱して12時間以内だと、まず、陰性。しかし、昔は、そんな検査はなかったし、インフルエンザに効く薬もなかったのですが・・・。
 今までどうして診断していたのか、・・・季節性のインフルエンザの場合、小児科を受診する年齢層が急に上がってくる。普通は、乳幼児が多いのに、急に、中学生や高校生が多く来るようになるのだ。そうなると、殆どが、インフルエンザと言うことになっていました。
 それ等の中学生や高校生の訴えが、発熱、頭痛、咽頭痛、関節痛(大人ほど多くない)と、皆、同じ感じになっている。時に、嘔吐下痢腹痛などの消化器症状を訴える子もいるが。咳は、初め少なくて、後から強く出てくることが多い。
 インフルエンザの喉は、少し赤い。が、溶連菌(溶血性連鎖球菌)やアデノウイルスと比べると、さほど赤くない。ここがとても大切な所で、喉が痛い割には、あまり赤くない。アデノウイルスの場合は、白苔が付いていることがよくあり、喉が痛そうに見える割には、あまり喉を痛がらないし、熱の割に、元気がいい。溶連菌だと、喉も赤くて、元気がないし、喉をとても痛がることが多い。
 溶連菌の場合は、年齢が大切で、乳児や1歳や2歳では、少ない。それに、咳や鼻水がないことの方が多い。アデノウイルスの場合は、咳や鼻水があることが多く、年齢が、乳児や幼児でも年少組のことが多い。アデノウイルス感染は、小さい子から大きな子までありますが、乳幼児で喉がとても赤い時は、まず、溶連菌よりもアデノウイルスの方を疑うべきでしょう。幸いに、今は、溶連菌もアデノウイルスも、外来で簡単に検査が出来ますが、そうであっても陰性のこともあるので迷うことしばしば。
 溶連菌感染症では、腎炎などの合併症を防ぐ為に、10日~14日間、抗生剤を服用することになっているが、溶連菌かどうかを確認することなく、救急で来院して、夜に1回でも抗生剤を飲んでいると、後から見た医師が、翌朝に喉をこすって検査しても、(私の経験では)その殆どは陰性になってしまって、ホントに溶連菌だったのかどうか、解らなくなってしまうことが多い。
 (白苔が付くのは、溶連菌やアデノだけでなく、EBウイルスやヘルペスウイルス、更には、それ以外のこともありますが・・・。)
 採血して検査すると、インフルエンザと違って、溶連菌でもアデノウイルスでも、白血球は多く、炎症反応を示すCRPも上がっていることが多い。アデノウイルスは、ウイルスのくせに、検査は、細菌のパターンをとることが多い。
 教科書的には、インフルエンザ脳症は、1歳~3歳が多く、1歳>2歳>3歳となっていて、小学生低学年よりも多い。今、7歳児が多くなっているのは、まだ、乳幼児の大半がインフルエンザに罹患していないからだと思います。
 急性脳症は、発症後、48時間以内に症状が出ています。何故か、日本人に多い。(疫学的には、熱性痙攣も、何故か日本人に多いとなっています。川崎病も。)
*時に、インフルエンザと溶連菌が合併していたり、インフルエンザ後に、麻疹(今はないですが)や突発性発疹で発熱した子どももいました。インフルエンザで、腸管出血が起きてショック状態になった子もいましたし、インフルエンザ後に急性虫垂炎になった子もいました。
 現場では、決め手が、普通は、鼻汁からのインフルエンザの検査しかない為に、再び発熱した場合、インフルエンザの2峰性の熱か、合併症か、新たに又別の疾患になったのかどうか、見極めに苦労すること、しばしばです。
 今の日本の乳幼児の半分近くが、何らかのアレルギーを持っていて、又、今の時期は、嘔吐下痢の人もいて、それとの鑑別、又、その前後にインフルエンザになっていると、診断、難しいですね。



 http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080109/1

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続々・新型インフルエンザ・・・

2009-10-28 08:47:52 | Weblog
 (外来で子どもさんが点滴をしている時に)その母親が次の様に言ったことがあった、「主人が土木関係の仕事してるんですよ。で、台風が来そうな時、来るようにいつも祈っているけど、来ないことが多い・・・ホント、こんなこと言ったらいけないんでしょうが、・・・普段は仕事があまりないんで、・・・兎に角、不景気で生活がかかっているんで・・・」と。
 ウーッ、医師も患者さんがいるからこそ食べれるし、弁護士も訴訟があるからこそ食べれる、・・・これって、事実だなのです。
 ワクチン打っても、気道の粘膜の抗体価(IgA)は上がらないので、そこでの感染は起きることになる。血中の抗体(IgG)は高いので、重症化は防げることになる(と理論ではなっているが、一概に、そうでもない様だが・・・?!)。
 実際に打ってみると、全くかからない(症状が全く出ない)ケースも多い。打った後、少し、調子が悪くなることもある(自分にも、経験あり)。全く効果がないって感じのこともある(結構多い)。打って、かえって風邪気味になって、もうインフルエンザの予防接種なんかしない!って言っている人も現にいるし、打ってもどうせ切れたらかかるから、もう打たないと言う人もいる。厚生労働省は、患者が医療機関に一度に集中しない為にとか言ってワクチンを勧めている様だが・・・?!
 厚生労働省が今までいろんなことを決めてきているが、実態をちゃんと知ってもらいたいと思います。H5のトリ型→今回の新型の対応の仕方にしても、忙しい中、これで多くの医療機関がかなり振り回されている。
 自分のことを言えば、・・・国家試験を受ける前にインフルザの予想接種をしたが、(全く効果ない感じでひどく)掛かってしまった(幸いに、受験する時に治癒して事なきを得たが)。年を越えると、毎年の様に、掛かっていた。副鼻腔炎にもなることが多く、こじれることが実に多かった。
 反省しました・・・睡眠不足はいけない、抗生物質を初めから飲むといけないし、疲れが溜まっているといけないし、ストレスが溜まっているといけないし、気を抜いた状態だともっといけない、手足を温めておくべし、風呂にも毎晩しっかり入っておくべし、食事が大事などと自分なりに学習しました。
 昨日も、インフルエンザの患者さんで、小児科外来と(インフルエンザ)救急外来を行ったり来たりして、忙しい。学校からはっきりしてもらいなさいと言われているのでと親御さんから言われて、せっせと検査をしているが、・・・これで、医療機関も潤っているのかなとも思いながら。

*昔、インフルエンザの多い時、兎に角、春休みの前まで頑張ればいいと思っていた(多い時には、月曜など、入院患者を診ながら、1日250人以上を一人で診ていた)。春休みになると、嘘の様に、ピタッと流行がなくなっていて、今年も無事終えた(過労死で倒れなかった)とホットしていたものだ。それが、最近は(20年前からかな?)、流行(はや)っても、嘘の様に、春休みに入る前に、スッと突如消える感じになることが多くなっている。一番インフルエンザの患者さんが多かった2月が多くない(今年は特に)!恐らく、多くの人がそれに関しての何らかの抗体を持ってしまった為と思われる。インフルエンザウイルスが流行れば、(乳幼児が細気管支炎になって重篤になるケースが多い)RSウイルスは、下火になっている。インフルエンザウイルスは、インフルエンザ同志だけでなく、他の(主として呼吸器の)ウイルスとも、お互いに、縄張り争いで常に闘っているのです。
*インフルエンザ関係の産業はスゴイ経済効果になっている?!タミフルにしても、日本の量は世界の半分以上(7割以上?)、検査もしばしば(時に2回も)、(熱が又上がったと言うことで)肺炎を疑えば胸部レントゲン(子どもでは、インフルエンザでの2峰性の熱はしばしば)、(めったにない)心筋炎を疑えば(訴訟が怖いので)心電図と超音波・・・、医療費確実に上がりますね。これを漢方薬ですると、かなり、ダウンするでしょう。普通の感冒でも、漢方薬にすると、医療費は半分になると試算されていますが・・・?!(柴胡桂枝湯を2週間おきに服用している子ども達、かかっても軽いですヨ!!)


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続・新型インフルエンザ・・・

2009-10-27 08:43:51 | Weblog
 新型が流行(はや)るのは、まず、間違いないって感じで多くの国が騒ぎ、それも、人類未経験のH5のトリ型で、恐らく多くの人の命を奪うだろうって感じで、宇宙服を着て予行練習をした病院も多かったはず。しかし、ヒトからヒトへの感染はなく、今は、それで騒ぐ人は殆どいなくなったみたいだが。その間、行政からの勧めで、いざと言う時に備えて、2週間の食料を確保したり、それなりに、アチコチで対策会議が開かれたりしていたはず。
 で、今回、メキシコに端を発して、新型のインフルエンザが流行った為に、日本全国、大騒ぎしている。が、実際は、いつものタイプよりも軽いって感じだ。が、マスコミから、重篤になる場合もあるとしばしば脅される(!)為に、子どもの発熱で過剰に心配して夜中に慌てて医療機関を受診している親御さんは多いはず。
 急性脳症は、毎年、あります!新型だけではありません!アメリカでは、新型で1000人程亡くなくなっていますが、皆保険制度の日本では、わずか26人(報告上では)亡くなっています(他の国と比較して、断凸少ないです!)。
 マスクが沢山売れ、時に品切れになり、手洗いやうがいが強調されているが、・・・それで、防げましたか→防げない。何故でしょうか?
 まず、インフルエンザの症状がなくてもうつしているケースがあると言うことです。そのことは医学的にちゃんと証明されています。発病前の24時間以内や、不顕性感染と言って、症状が出ない状態で人にうつすのです。(エイズが怖いのは、不顕性感染と言って、全く症状がない状態で性交渉などで、本人も知らないままにどんどん他人にうつすからです。)
 経験的に、隔離に優るモノはないと思っています。次に、自分の免疫力を普段から高めておくことがとてもとても大切と思っています。
 冬休みが来ると、一段落する。つまり、学校に行かないのでうつし合わないから。又、春休みが来ると、終息する。冬休みと同じで、学校に行かないから。
 しかし、インフルエンザの予防接種を多くの子ども達が打つ為か、近年、春先にもインフルエンザが流行しています。その理由は、ワクチンの有効期間が5カ月しかないからです。今年は、4月からB型が子ども達に流行しました。年が明ける前に、ワクチンをしっかりと打っている子ども達ばかりでしたよ。
 生き物には個人差があり、ヒトも、例外ではない。症状が軽く出るヒトもいるし、他人にうつす感染性を長期間有しているヒトもいる。解熱後48時間経過後に登校可としている学校保健法を忠実に守ろうとするあまり、又、教師も親御さんも、成績第一主義なので、授業に遅れまいとして、学校に無理して行かそうとすることが多いと思うのですが。
 しばしば、学校から、(無料の)登校・登園許可証を今でもしばしば書かされているが、書く時に、その多くは、ちゃんと治癒していなかったり、診てない状態。これって、何かあったら、やはりドクターの責任になるのかなあ・・・?!今では、マラソン前健診ってものまであって、(まだ、マラソン大会は、1週間近く先なのに)私は、毎年、診察に行っているが。
 この新型インフルエンザでの異常なまでの騒ぎは、何故?この不景気の時代に、インフルエンザでマスクを作る会社が潤ったり、タミフルやリレンザやワクチンを作る会社が潤ったりして、経済効果がそれなりに上がっているのも、確かなことかな・・・?!

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新型インフルエンザ・・・

2009-10-26 11:48:18 | Weblog
  一昨日の土曜も昨日の日曜も今日も、インフルエンザに罹患した子どもが沢山来ている。
 軽い!って感じだ。いつもの季節型よりも軽いと思っている。(いつものインフルエンザだと、初期では、心臓の音がとても大きいし、脈を診ると、明らかに強い洪脈となっている。それが、1日目にして、いつものインフルエンザにしては、さほど心音が大きないし、脈も、洪脈でない子が結構いる。)
 検査で陽性に出ない!12時間経っているのに、陽性に出ないケースが多いのだ。
 検査上のウイルス量と症状は、必ずしも一致しないが、症状が強い方が陽性に出やすい傾向があるのは確か。
 兄弟で来て、同じ症状なのに、一方が陽性で一方が陰性のこと、しばしば。又、親が罹患しないこともあり。
 症状の出方が各個人でまちまち。
 田舎だと、集団で来院している。日曜は、○所○地域がどっと来た。又、金曜のある保育園で集団でバス旅行があり、その日に発熱して来た子どもが(翌日の検査で)インフルエンザ陽性で、そのバスに乗り合わせた子ども達が、次から次へと来ている。
 発熱1日前から伝染する。解熱後も、子どもの場合、48時間以上経っても感染力あり。となると、今まで、予防に一生懸命だった努力は、無駄・・・?!結局は、多くの人が抗体を持って終息となりそうだ。
 中には、「先生、家にあった葛根湯を直ぐに飲ませました。良かったでしょうか?」って尋ねる親御さんもいて、その子、インフルエンザ間違いないのに、外来をウロウロして、元気そう。これが正解かな?!
 私の場合、抗生物質を出来るだけ上げない。インフルエンザで免疫力が落ちるので、葛根湯投与後に柴胡剤(私の場合は、柴胡桂枝湯)を処方している(喘鳴のある子の場合、初期に1日分だけ麻黄湯を処方することもあり)。それでか、中耳炎や副鼻腔炎の合併症、極めて少ない。又、私の場合、咳止めや鼻水止めを上げない。
 抗生物質を上げると、細菌感染を起こしやすく、熱冷ましを上げると、長引かせ、咳止めや鼻水止めを上げると痰が切れにくくなり、ワクチンを殆どの人が打ってしまうと(体の弱い人は、重症かを防ぐ意味で、やむなく打つべきだと思っていますが)、その内、冬の時期に、新型、ソ連型、香港型、B型の四重奏が次から次へと起こるのではと、心配しているのだが・・・?!


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山中伸也先生・・・

2009-10-26 08:48:38 | Weblog
  平成21年10月25日(日)の午後、民放のテレビで、山中伸也先生のことが放映されていた。
 先生は、学生の時にラグビー部で、10回程、整形外科の世話になっている。それ等の度重なる怪我でお世話になったことから、治される方から治す方にと言うことで、整形外科の道を選んだそうな。で、臨床医として腕を振るう中で、脊損など、治せない壁にぶつかり、それをどうかして治したいとの強い気持ちから、基礎医学の方に進むことになったとのこと。
 で、試行錯誤を重ね、24の遺伝子から4つの遺伝子に絞り込んでiPS細胞を見つけている。この名前も、山中先生がiPodの名前に似せて、付けたとのこと。
 初めにカナダで発表した時、周囲の目は非常に冷ややかだったとのこと(その直前に、海外で、捏造の事件もあり、・・・今回は本当?嘘ではって感じに受け取られて・・・?!)で、それが周りに知ってもらう為に、しばらく時間を要している。
 山中先生は、iPS細胞を利用することで、癌などの副作用を心配し、又、時間やコスト面を心配している。iPS細胞は、それが利用できなければ全く意味がない細胞だと言われる。
 勝った負けたなどで競争する必要はなくて、皆が協力して、患者さんの役に立つ様になるべきだと言われる。皆が用途に応じて直ぐに使える様にと、iPSバンクの構想まで、提唱している。(若い時のラグビーチームに属していた時の精神が立派に生かされていると思われます。)
 「みんなが健康に老いて健康に死んで行く、これが夢です。」と言われていた。(大拍手)

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20071123/2

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こどもたちへ・・・

2009-10-25 12:52:41 | Weblog
 10月24日(土)16:00から、宮崎駿氏と養老孟司氏が、「こどもたちへ」と題して対談していた。
 両氏は、今後の日本のこどもたちの行き先を心配している。共に、保育園の経営に関わっている。
 宮崎氏は、自分なりの保育園を建てている。その建物、一般の人が見るとビックリする感じで、常識を破った感じで、危険一杯の造り。安全第一で、危険を常回避しての造りだと、子ども達に、ホントの危険を察知する力が育たないと言われる。
 養老氏は、ある大学で、「自分でテーマを作って書け!」って問題を出題してる。女子学生は、サッサと自分で直ぐにテーマを書いて、書き終えて帰るが、男子学生の多くは、なかなか書けない。時間を掛けて、わずか3行(少なくとも、3行の文を書かないと、帰れない。)書いて終わるケースが多いのだ。
 今の教育は、与え過ぎだ。小さい時から親がかってにレールを敷いて、その上を走らせ様としている。これでは、自分の頭で考え、自分の責任で動く人間は育たない。そんなことを、今は、幼稚園に入る前からしている訳だから。過保護で育ったこども達のツケは、将来、誰が払うことになるのかな・・・?!
 子育て支援のお金が入ったら何に使いますか?との質問で、(テレビで)ある親御さんが、「これで、子とも達に塾にでも行かせられるかなあと期待しているんですが・・・」何て言っていた。又、ある女の子に、夢は何?と尋ねたら、「玉の輿に乗ること」何て子どもが言っていた。根は深いなあ・・・?!

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個人的な意見ですが・・・

2009-10-24 11:18:28 | Weblog
  今回の新型インフルエンザ、何かはっきりとしない。
 初め、60歳以上は抗体を持っていると言われていたが、いや、90歳以上となった。が、65歳以上は、罹患しぬくく、罹患しても症状が軽いと言うことで、抗体を持っているのではとなり、更には、新型インフルエンザウイルスの予防接種は、13歳からは1回でいいとなった(初めは、新型なので、2回必要と言われていたが・・・)。
 今回の国内のワクチンには、(抗体価を上げる)アジュバントが入っていないが、それだと、効き目はどうなのかなあ?それに反して、副作用が、200名の治験で約半分近くが発赤し、その内の4名が5cm以上になり、又、2名がそれぞれアナフィラキシーと中毒疹となり、中毒疹は、軽くない様だ(季節型の予防接種では、それで喘息が起きたり、ひどい中毒疹、200名にしても、多くはないのでは・・・?!)。しかし、政府の方針では、それで安全が確認できたって感じで、厚生労働省はゴーサインを出している。
 妊婦さんには2回打つとのこと。決めた官僚の人達にまず(苦労をねぎらう意味で)直ぐにでも打って頂くと(それも、新型を2回、同時に季節性インフルエンザも、・・・今回から同時もいいとなっていますが・・・)、国民は納得すると思うのだが、・・・?!
 メキシコでブタ型と大騒ぎしても、ブタからは同じ型が検出されなかった。元々、今までパンデミックになった場合の経過を見ると、インフルエンザウイルスは、シベリア地方のカモの腸内に常在していて、それが渡り鳥として中国の南部に行き、そこで、アヒルに移り、更には、ブタの中に、ヒトとトリのインフルエンザウイルスが入って、そこでそれ等の遺伝子が交叉して新しく出来、それが、ヒトからヒトと伝播してパンデミックになったんじゃないのかなあ。
 (誰も言わない感じだけど)新型とは言っても、今までのH1N1の型が大きくずれただけで、不連続と言うよりも連続変異じゃなかったのかなあ。
 今から、それが解明されるかな?
 ところで、私個人に関して言えば、毎日の様に、インフルエンザの子ども達に接しているが、かからない。1カ月前に、ある日曜日に頭がひどく痛かったことがあったが、それが恐らく新型インフルエンザじゃなかったのかなと思っている(葛根湯を一服飲んだら治ってしまった)。(当院では、職員の中では、幸いに、小児科の外来のナースが一人インフルエンザ陽性に出ただけ。大人の患者さんがインフルエンザになって病棟への入院も数人あっているが。)
 兄弟で、同じ症状で、一方が掛かっても、他方が陰性だったり、中学生で(今は、中学生が一番多いが)頭痛、発熱、咽頭痛、関節痛とあり、12時間経過していて、クラスで流行していて、てっきりインフルエンザで陽性に出ると思っても、陰性のことあり(結構多い)。検査で陰性がいつもの季節型よりも多いのは、ウイルスが弱い為ではないだろうか?!潜伏期も、季節型よりも少し長い感じで、それも、弱いことの証明になるのかな?
 乳幼児は、抗体を持っていないので、数多く罹患すれば、それなりに分母が多くなるので、急性脳症やウイルス性肺炎に48時間以内になるケースも、季節型インフルエンザと同じ様に、当然出てくる訳で、小児科医としては、それがとても心配である。

 が、乳幼児へのインフルエンザの予防接種も、既に流行しているので、もう間に合わない訳で、今は、取り敢えず掛かっても軽くなる様に、免疫力を高める方法を積極的に示唆している。(子どもの場合は、抗体が上がりにくい。乳児の場合は、要望が強ければ、半年過ぎの子どもにも予防接種が可能だが。)

免疫力を高める為には・・・
1、規則正しい生活(早寝早起き朝ご飯)をする。
2、バランスのとれた食事を摂る(食事でビタミンAをしっかり摂る必要がある・・・β-カロチンが免疫力を上げる。低たんぱく血症のお年寄りは、インフルエンザ後に肺炎になり易い。)・・・氷などの冷たい飲み物を避ける、糖分を摂り過ぎない(ビタミン不足にならない為に)。
*ま(豆)ご(ゴマ)は(わかめ)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ)い(イモ)(マメ類、ゴマ類、海藻類、野菜類、キノコ類、イモ類,、キノコ類や発酵食品には、グルカンが含まれていて、それが免疫力をアップする!)
3、適度の運動(家の中でファミコンやテレビにあまり夢中にならずに、体を動かす)。
4、手足を温かくしておく。入浴後よく温まってグッスリ眠る。
5、プラス思考(親の気持ちが暗いと、子どもの気持ちも暗くなります)。
6、姿勢を正す(姿勢が悪いと、免疫力が確実に低下しますヨ)。
7、柴胡桂枝湯などの柴胡剤を時々服用しておく。
以上、私の個人的な意見ですが・・・?!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091023-00001087-yom-soci

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官僚の人事評価は・・・

2009-10-23 08:06:05 | Weblog
 何事も、10年したら、そのままでは、価値が半分になるとの説を聞いたことがあります。入った時の大学名は、10年したら半分に、20年に、更に半分に、30年に更に半分 に、そして、60歳前後での定年では、入った時の価値は、その16分の1にしかならない。もちろん、いろんな分野で違うでしょうが、世の中、人当たりやその後の努力の方が 大切で、学歴だけで行ける訳がありません(当たり前ですが)。学歴を(実績が伴っていない為に)ひた隠しにしている人も現にいます。前の業績(学歴を含む)を鼻にかけて、 いつも、吹聴して回りから煙たがられている人もいます。今の姿の大半は、それまでの10年間の実績が大きいはずです。官僚のトップグループの多くは、高学歴の人が多いはず ですが、現実は、今の日本の借金地獄です。事実こそ、全てです。大学の在り方も、人事評価も、国家試験のありかたも、大きな変革が必要だと思います。

 ところで、官僚になる為の初めの登竜門の国家試験Ⅰ種、とても難しくて、受験勉強をしないと受からない感じの問題が大半だ。
 20年以上前に出版されたその為の受験雑誌には、・・・
 第1次試験は、教養試験3時間の60問と専門試験3時間30分の60問で、いずれも多岐選択式であり、第2時試験もあるが、1次の方が鍵と言われている。
 国家公務員試験Ⅰ種ガイドには、「一般知識分野(30問)の大半は、中学、高校などで一度は勉強したことのある内容であるはずだが、早くから計画的に準備して、重要事項を思い出し、確認しておくことが望ましい。一般知能分野(30問)は、むしろ問題を解くテックニックを身につけることが大切である。教養試験は本番で時間不足になりがちである。出題傾向として同じようなパターンの出題が多いので、出来るだけ多くの問題を解いて、よく出題される問題の解法のコツをつかみ、速く正確に解答出来るよう、練習しておく必要がある。」とあった。

 実際に昭和61年度に出題された教養問題の一部を示す。

No20 南アメリカ5か国(ペルー、ブラジル、チリ、ウルグアイ、アルゼンチン)の人種構成のうち、チリについて述べてあるものを以下から選べ。
1、ポルトガル人をはじめとしたヨーロッパ系の移民が人口の6割以上を占めているが、その他はアフリカから来た黒人、インディオ、東洋系移民などが様々に混血し、混血社会と呼ばれる社会を形成している。
2、インディオが最も多く人口の約半分を占めており、次いで白人とインディオとの混血が約4割、日系人も約7万人ほどいる。
3、スペイン人を主としたヨーロッパ系の移民が人口のほとんどを占めている。これは独立当時人口が希薄で国土開発のために積極的に移民を受け入れる政策をとったことにある。
4、スペイン人とイタリア人を中心としたヨーロッパ系の移民が人口の9割を占めている。住民の約8割が都市人口であることが社会構成上の大きな特徴である。
5、白人系の住民が人口の約9割を占めているが、その大部分はスペイン人とインディオの混血である。純粋のインディオは少なく白人的要素の強い社会となっている。

No42、次のA~Cの命題が成立するとき、これから論理的に導き出される命題はどれか。
A、成績の良い人は気位が高い。
B、勤勉な人は誠実であって、かつ、成績が良い。
C、人望のある人は気位が高くない。
1、人望のある人は誠実である。
2、人望のある人は勤勉である。
3、勤勉でない人は人望がある。
4、成績の良くない人は人望がない。
5、誠実な人は人望がある。

No43、田中、鈴木、佐藤の3人がベンチに並んですわっている。彼らの職業は、医師、弁護士、大学教授のいずれかであり、かつ3人とも職業は異なっている。また3人のうち1人はひげを生やしている。この3人について次のことがわかっているとき、正しく言えることはどれか。
(イ)田中は医師の隣にすわっている。
(ロ)弁護士の隣にひげを生やしていない人がすわっている。
(ハ)鈴木の隣にはひげを生やした人がすわっている。
(ニ)弁護士はひげを生やしていない。
1、田中はひげを生やしていない。
2、田中は弁護士である。
3、佐藤は大学教授である。
4、大学教授はひげを生やしている。
5、弁護士は真ん中にすわっている。

 ムーッ、こんな(受験勉強を必要とする)試験に合格した人が官僚になり、今、正に政治を動かす中心になっているのか・・・?!大学に入ってからもこの為の受験勉強で大変だし(公認会計士になる為の試験や外交官試験の様に、超難関)、晴れてⅠ種に合格して官僚になっても、初めの給料は(苦労した割には)低いし、やっていることへの周囲の反応は厳しくなっているし、晩年、天下りのいい所がないとなると、よほと高い道べーションがないと、この道を全う出来ないなあ・・・?!

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