日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

へき地医療の現実・・・

2009-11-30 08:51:00 | Weblog
 へき地医療をしてきた(自治医大卒)の先生と話しました。この先生、卒後5年目で、へき地に(県の命令で、まる1年間)行ったそうな。
 その診療所の医師は、もちろん、この先生だけ。全て、任される。多くはないが、内科だけでなく、いろんな症例の患者さんが来る。
 「昼間はいいんだが、携帯電話も通じない所で、電話の音が聞こえる所で夜は待機。昼間診た患者さんから容体が悪くなったと電話があると、車で直ぐに行く。と言っても、初めての家の時はどこか分からないので、アチコチ探しながら行くことも多かった。
 毎月もらう給料も、その町が出している関係か、思っていた程多くなかったです。時間外はどんなに働いても何も付かず、完全なるボランティアでしたが・・・。
 四六時中、拘束されて大変だったけど、しかし、それなりに結構楽しかったですよ。幸いに大きなトラブルもなくて、患者さんからとても感謝されて、・・・それがなかったら、もう、ノイローゼ気味になっていたかも知れませんが。」
 ムーッ、携帯電話も通じない所なのか、大変だなあ。
 今、自分が(小児科アルバイト医として、時間外中心に)働いている病院は、県のへき地起点病院になっている。夜22時過ぎると、コンビニは閉まり、タクシーも、夜は動かない。交通の便がとても悪いが、この先生の話を聞いていると、これでもまだかなり恵まれているなあと思う。

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じいちゃん先生・・・?!

2009-11-29 12:06:59 | Weblog
 ある母親曰く、「じいちゃん先生が、爪楊枝の方が痛くないと言ったかホントかどうか試してみる何て言うんですよ。注射、いつも痛がる子なのに、じいちゃん先生の注射、痛くなかったって。うちの子、先生をメチャクチャ信用して、じいちゃん先生がこう言ったって感じでよく言うんですヨ・・・」と。
 で、じいちゃん先生って誰のことかと思っていたら、私のこと。そうか、自分はじいちゃん先生なんだなあ・・・。
 日本語って微妙だなあ。「おじさん」の「じ」を延ばす言い方にしただけで、「おじーさん」となる。「おばさん」も、「ば」を長くして、「おばーさん」と言って、区別している。韓国語には、こんな感じで区別することはない。韓国語では、日本語の延ばす言い方もそうでない言い方も、同じ書き方になっている。
 80歳過ぎの元気なお年寄りの女性が、店に入ったとたんに、店員さんから、「おばーさん・・・」と言われて、気分を害して直ぐにその店を出たって話があるけど。女性にとっては、「おばさん」と「おばーさん」では、大きな差だ。
 自分の場合、「おじーさん」と言われても、腹が全く立たなくて滑稽に思えるのは、本心がそう思っていないからだと思う。ってことは、いやなことがピタッと当たった感じで他人から自分のことを言われると、ヒトって、憤ってしまうことになるのかな・・・?!
 まだ、結婚した長女に子どもが出来てないが、その内、その孫から、「じいちゃん」何て感じで言われたら、デレーッとなるかも知れないなあ、いつの日か。


*写真は、上の内容と全く関係がありません。平成21年9月10日(木)、老人施設である「きららの里」の「夕涼み」にて演奏した時のものです。

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不安と恐怖・・・

2009-11-28 09:54:25 | Weblog
  恐怖の場合は、恐怖のモノがはっきりしているが、不安は、そのモノがはっきりとしてないと言われている。今の時代を恐怖と感じる人も不安と感じる人もいる様だ。
 精神科医の話だと、どんなストレスを浴びても、ノイローゼにならない人がいて、反対に、ちょっとしたことでもスゴク恐怖に感じて、ノイローゼに陥ってしまう人もいるとか。
 14年振りの米ドル安の円高だが、円だけ高くなって、それだけ国際的に日本の円が選ばれているのでいい様に感じるが、実際は、消去法で、ユーロにも米ドルにも期待が持てなくて、最後に残ったのがたまたま円になっているだけなのだ。
 海外旅行をする人にとっては、円高メリットは、有り難い。しかし、日本からの輸出業者にとっては死活問題だ。特に、中小企業は大変だ。
 数字が全てって感じの商売人の人が言っていたが、・・・「どんどん上がってくると、このままで、もっともっと上がると思って、期待に胸をはずます。しかし、期待は裏切られて、やはり、又、下がってくる。・・・で、どんどん下がって行く時、このまま下がり過ぎて、行き着くのではと思って心細くなる。しかし、やはり、下がるのが止まって又上がっている・・・」と。
 そうだよな、経済は生き物だから、上がったり下がったりだ。いつ上がるかいつ下がるか、それが解らないが、自分の予想が多分当たるだろうと思って、それなりの選択を選ぶのだ。
 ジャンボ宝くじにしても、1等が当たる確率は、1000万分の1で、どの組番号の数字も、それに続くどの数字番号も、確率的には等しく当たることになっている。しかし、こうしたら当たるとか当たらないとか勝手に多くの人が思い込み、自分だけは、多分当たる何て思っているのだ。
 お金は努力して稼ぐモノ。泡銭は、直ぐに消える。苦あれば楽あり、楽あれば苦あり。テレビで、年収150万円で、毎年フランスなどの海外旅行に行っている明るい家族が紹介されていたなあ(普段は、スゴイ倹約家)。
 東南アジアの各地を回って見ると、どんなに貧困な生活をしていても、家族の一人一人が家族の為に働いていて、家族の絆や親族の絆や地域の絆がとても深いことに気が付く。
 「奪え合えば足りず、助け合えば余る」、この相田さんの言葉を私は信じたい。

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退院診察時でのお母さんへの一言・・・

2009-11-27 15:46:26 | Weblog
 新生児が退院する時、診察後に母親にちょっと一言、言うことが多い。内容もいつも違っていることが多いが。
 「赤ちゃん、どうして赤ちゃんと言うと思います。・・・赤い顔をしているからだと思いますが・・・?!」
 「赤ちゃん、産まれると、どうして泣くと思いますか?・・・ビックリしたからでしょうね・・・?!」
 「赤ちゃんは、お母さんの声をお腹にいる時から聞いているので、声をしばしば掛けて下さいね。お母さんの声が一番安心しますから。・・・」
 「赤ちゃんは、眠っている時も、狸寝入りみたいな感じでしっかりと聞いていますから、・・・寝ているので大丈夫だと思って、人の悪口を言ったりするのは、赤ちゃんに見破られて、いけませんね・・・」
 「赤ちゃんの左の脳の発達は、初め遅れていますが、右の脳はとても発達しているので、・・・お母さんの母乳を付けたガーゼとそうでないガーゼ、ちゃんと見分けられますよ。お母さんがストレスを感じている時、赤ちゃんも、それを察知して、ストレスを感じます。お母さんが嬉しい時、赤ちゃんも嬉しくなるんでよ。母子一体ですから。・・・」
 「赤ちゃんは、相手を見る時、2つの見方しかしません。自分の敵か味方か。泣かれる時は、敵と思われているんですよ。・・・」
 「赤ちゃん、どうして笑うと思いますか・・・実は、赤ちゃん、自分が笑うと周りが笑うので、それを面白がって笑っているんですよ。つまり、大人は赤ちゃんを笑わかそうとして、赤ちゃんが笑うと嬉しそうな顔をしているけど、実際は、赤ちゃんから笑われているんですよ。」
 「手足の先の方から、中心部の方向へ手でこんな風にしばしばナデナデして下さい。脳と皮膚が関係アル(発生学的に同じ外胚葉)ので、脳の発達の為には、このスキンシップ、とてもいいんですよ。頭が良くなると言う人もいるみたいですが、私はそこまでは言えませんが・・・?!」
 「上の子どもさんとあまり歳が離れていないので、お母さん、大変ですね。・・・赤ちゃんに気を奪われていると上の子どもさん、赤ちゃん帰りってことにもなるので、・・・上の子どもさんへの愛情表現をしっかりしないといけないですね。小さな子は、それぞれ、一番愛されてないといけないんですよ。男女の関係と同じですよ。赤ちゃんよりも、沢山沢山愛しているって感じで接して下さい・・・」。
 「赤ちゃん、大人が思っている以上に、大人の言動をよく把握していますよ。」
 「3つ子の魂百までは、当たっていると思いますよ。・・・小さければ小さいほど、影響力大きいですから。・・・3歳の1年は、3分の1、60歳の1年は、60分の1のしかありませんから・・・」


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ガンを克服する方法とは・・・

2009-11-26 08:40:51 | Weblog
 日本では、ガンで亡くなる患者さんの割合は、世界一だ。何故なら、世界一の長寿国だから。
 がんと血管の疾患で、日本人の7割~8割の人が亡くなる。そんな風に人間は運命付けられているのだ。癌で亡くならなくて、他の疾患でなくなったとしても、死後に詳細に解剖してみると、どこかに癌が見つかることが多いはず。何せ、毎日、5000個近くのガン細胞が産まれ、免疫細胞のお世話にずっとなり続けて、それなりに、均衡がとれて、大きくなっていないだけの話なのだ。歳を取ると言うことと、がんと血管の疾患を伴うことは、同じ意味かも知れない?
 平成21年11月23日(月)勤労感謝の日の深夜、NHKスペシャルで、自ら一昨年膀胱癌の手術を受けているジャーナリストの立花隆氏が、「人類はなぜ、ガンという病を克服できないのか?」という難問に、「ガン幹細胞説」を紹介しながら、今までと違った見方で取り組んでいた。
 そこでは、「ガン」という病が、生命誕生の謎と深く結びついているという神秘的な事実だった。
 例えば、「ガン」の原因とされている「ガン遺伝子」は、同時に、生命の誕生から成長に至るまでに不可欠な遺伝子でもあることがわかってきている。更に、ガン細胞は生命40億年の進化の果てに得た様々な細胞の仕組みを利用して、増殖し転移することも明らかになりつつある。
 「ガン」は、小さなほ乳類から恐竜まで、あらゆる生物に見つかる。実は「ガン」は、私たちが多細胞生物として生まれたことで決定づけられた、宿命なのではないかと考えている。
 番組の中で、iPS細胞を創り出した山中伸弥教授も言われていた、「万能細胞は、ちょっと間違えると、ガン細胞になりますから」と。
 立花氏は、鳥取県で1000人以上の死の患者さんを診てきている徳永進医師に会って話を聞いてきている。その徳永氏は、「患者さん一人一人、死の受け止め方が違う。医師が言わなくても、体の変化がそれを教え、自然に本人に悟らせ、準備させる感じにさせている・・・」って感じで言われていた。
 驚いたのは、そこでは、死の直前まで、家族に囲まれて心底から笑っている姿があったのだ。そうだ、これだ、これがよく生きると言うことなんだなあと思った。
 立花氏は、「ガンで先が見えた時、自分の場合は、じたばたしても仕方ないので、積極的な延命方法は取らなくて、QOLが最低限保てる生き方の方を選ぶ。・・・人間は死ぬ力を持っている。死ぬまで生きる力を持っている。死ぬまで生きることこそガンを克服することである。・・・」と言われた。(納得納得納得!!)

*私の父は、満84歳、52年振りの大雪の日に、笑顔で、死去しました。その時、近くに住んでいる自治会長さんが、父の為に、次の詩を捧げてくれました。
「素晴らしい  笑顔残して 雪の夜」 (自治会長 宇高流高)


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○○校長先生へ

2009-11-25 18:10:39 | Weblog
○○校長先生、こんにちは。
 先日、校長先生から電話を頂きましたが、改めて、インフルエンザに付いて述べたいと思います(先日の話とダブル箇所が多いかと思いますが)。
 インターネットにいろんな情報が載せられていますが、情報がいろいろと交錯していて、学校での判断に迷われる場合が多いかと思います。私の私見もありますが、以下の様に考えています。
・検査は診断の上では万能でない。
 今回の新型インフルエンザでは、感染していても、12時間以上経っていても(発熱して12時間以内では、検査しても、陰性のことが圧倒的に多いので、発熱12時間以内では、原則その検査をしません。)、検査で陽性になるケースは、6割前後(?!)でしかありません(いつもの季節性よりも感度が悪い気がしています)。つまり、陰性でも、インフルエンザにかかっていることが多々あるということです。それで、診断は、総合的に判断しています。検査で陽性だと確かなのですが、陰性だと、迷うことしばしばです。
・治療・・・原則的に、9歳までの子は、タミフル、10歳からはリレンザを処方しています。
 が、それを上げたからと言って、インフルエンザ脳症にならないと言うことは、証明されていません。(急性脳症になっているケースは、やはり、基礎疾患がなくても、その子の免疫力がそれなりに低下しているからではないでしょうか?)
 ワクチンの効果ですが、確かに、掛からない人もいますが、ワクチンでは鼻粘膜や気道の抗体IgAが上がらないので、その感染を防ぐことは出来ないが、血液中の抗体IgGが上がっているので、重症化が防げると言うことになっている様です。
 家族で新型のインフルエンザになった人がいても、同じ部屋で寝起きをしているのに、兄弟間や親子間で、一方がどうもないケースもあります。
 又、ワクチンしても、5カ月間を過ぎると、抗体価も下がって来て、かかることになります。今年は、4月や5月、季節性のワクチンを打った子どもさんが、B型のインフルエンザになって沢山来院しました。(かかれば、しっかりと同じ型に対して抗体が出来るので、最も強い感じで免疫力が付いたと言うことになります。毎年少しずつ型が変わりますが、3年近くそれなりに有効?!)
・当院の私の治療。
 幸い、今回の新型インフルエンザでは、症状が重症の子、当院では今の所ない様です。当院では、初期から漢方薬(葛根湯など)を上げているからでしょうか。又、熱で興奮してきつそうな場合も、漢方薬(黄連解毒湯などを使用、当院ではその座薬まで作っています。中国では、黄連解毒湯の点滴をしているそうですが?!)の注腸で処置しています。とてもよく効いている様で、漢方薬だけで経過を見ているケースもあります。
・予防の効果。
 「マスク」と「うがい」と「手洗い」がどこでも勧められていますが、マスクは、掛かった人が他人にうつさないのは有効ですが、うつらない様にするには、やや難しいと思っています。又、うがいは、ウイルスが咽頭の細胞に入ってしまうと、うがい程度では取れない訳で、あまり有効でない気がします。ただ、気道を潤していると、気管の線毛運動の機能が低下せずにいいので、しばしば水分補給はいいかとも思っています。インフルエンザの伝播の仕方は、主として飛沫感染ですので、手洗いは急性胃腸炎のノロウイルスやロタウイルスには効果があると思いますが、インフルエンザに関しては、皆が思っているほどないのではと思っています(家で、暖房をしていれば、濡れタオルを掛けたり、水を入れた器を置いたり、加湿器をしたりすれば、それなりに湿度が上がるので、インフルエンザウイルス撃退にはいいかと思います。)。個人的には、マスクとうがいと手洗いでは、手洗いが一番効果ありかなとも思っていますが。(目にはゴーグルめいたものを使ったり、宇宙服めいたものを着て備えたり、ウイルスのいない南極に行ければ、完璧でしょうが・・・)
・インフルエンザにかかった場合。
 当たり前のことですが、しっかりと休むことです。流行を防ぐには、隔離に優るモノはありません。学校休みの期間ですが、常識的には、初めの発熱から1週間、こじれている場合は、それ以上のケースもあるかと思います。かかったかなと思えば、出来るだけ早めにサッと葛根湯を服用するのもいい方法ではと思っています(葛根湯は、気軽に、薬局でも買えます。夜だと慌てることなく、家で、小学生でも大人並みに初め多めに1包服用するといいでしょう。そして、翌朝、医療機関にかかるべきかどうか、決められるといいと思います。)。
・普段からの注意。
 やはり、免疫力を高めておくことが大切と思います。規則正しい生活をし、早寝早起きをしっかりと守り、充分に睡眠を取って、バランスのある食事(甘いモノを食べると、ビタミンが不足がちになるので、あまり摂らない。又、冷たいモノは、体を冷やして酵素の働きを抑えるので出来るだけ控える、体が温まるショウガなどを摂ったり、野菜を温めて摂る。人参や柿などのβ-カロチンを含むモノを摂ったり、キノコ類を多めに摂ったり、タンパク質をしっかり摂って、キムチなどの発酵食品も摂って、免疫力を高める。)、適度の運動をし、姿勢を正し(姿勢が悪いと免疫力が低下します、犬食いの姿勢で食べる子どもさんが多くなっていますが、姿勢をしっかりと常に正すべきです!横から見て、Cの型でなく、Sの型になる様に)、気の持ち方に気を付け(もちろん、プラス思考がいいです!ストレスを溜め込んだり、気が抜けていたり、又、緊張が急に取れてホットした時に、発病する様です。)など、常に、インフルエンザの時期は、免疫力を高めておくことが最も大切なことではないかと、私自身は思っています。
田原正英(60歳、上天草総合病院アルバイト医、今年の3月末で、一応、退職しています。)

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ニッポン人の忘れもの・・・

2009-11-25 08:59:04 | Weblog
  11月22日(日)、たけしの日本教育白書「探そう!ニッポン人の忘れ物~第3夜~」が延々と民放で4時間半もありました。(その一部しか見ていないが、・・・)
 その中で、94歳の現役理容師おばあちゃんの姿、考えさせられました。料金表示なし、家庭の事情で少ししかもらえない人がいたり、反対に、高くもらえる人もいるとか。散髪中に、お客さんが気持ち良さそうに眠ってしまったら、起こさないとか。
 23歳で結婚し、若くして事故で旦那さんをなくし、女一つで、二人の娘さんを育てている。その内の娘さんを一人亡くし、その形見としてのカミソリを使って、仕事をしている。
 自分の住み場所の二階には、今だかって、男性を上げたことがないとのこと。亡くなった主人に悪いからとの理由で。
 働くこと80年、端を楽にさせる為に働いていると言う。
 「苦労したら、思いやりが出来る。楽して儲けるべきでない。・・・家の土台の石がしっかりしていないと、家は崩れる。そんな土台石は、表からは見えない。女は、家の土台石、女にはそれだけの力がある。・・・今、コツコツ働くべき・・・。」などと言われていた。

 番組の中では、著名人が作文を書いて、ニッポン人が忘れたものを読み上げていた。

 今のニッポン人が忘れたモノって何だろうか?
 私なりに、次の5つを挙げてみた。

1、日本女性の奥ゆかしさ。
 (89歳の現役女優の森光子さんも言われていたが)皇后美智子様を見ていると、正に、これこそ、日本人のあるべき女性の象徴的姿だと思わない訳にいかない。日本人が失いつつある姿を目に見える形で、しっかりと表現されていると思う。それも、慎み深く。
 日本の女性は、海外の男性にとっては、結婚するのに最も人気があると言われている(その中でも、鹿児島県の女性が一番人気があるとか?!余談ですが、私の家内は、生粋の鹿児島出身)。
 反対に、男性は、海外の女性に人気なくて、後ろから数えた方が早いが、・・・近年益々か細くなって、女性をぐんぐんリードして行ける感じの武士道をわきまえた男性、少なくなっているかな?!

2、陰膳
 家では、父親の存在が大きかった。そんな父が、夕食を摂る寸前に、父の親(私が物心付く頃、既に、父母の両親が全て亡くなっていたが)の箸を箸置きに揃えて、手を合わせて礼をして「親様どうぞお上がり下さい!」と言っていた。
 多くの家の中に、尊敬されるべき人が居た。不在でも、亡くなっていても、その存在が大きく家族をまとめる感じになっていた。
 陰膳、もう、今の日本の多くの家庭では、ないなあ。

3、絆
 夫婦や親子や親戚同士だけでなく、日本人同士の絆が昔ほど強くない感じがしている。教師と生徒との間柄にしても、社長と職員との間柄にしても、昔ほど絆が強くない感じがする。地域での人間同士の結び付きにしても同じだ。行事があっても、参加者が少ない。
 盆の時期と正月の時期になると、遠くに行ってる若者が、どんなことがあっても、故郷に必ず帰っていた。墓参りは、当たり前だった気がする。帰らないと、いろいろ言われていた。しかし、今はどうかなあ?
 親を敬い、先祖を敬い、自分が育った「ふる里」を懐かしむことが昔ほどない気がする。
 墓も、都会では簡素化しているケースが多い。日本人に何かが欠けつつある気がしてならないが。

4、夢
 昔の子どもに夢を聞くと、殆どの子どもが答えていた。今は、しっかりと答えない方が多いかな。大人も、仕事に追われて、夢が持てなくなっている感じだ。
 衣食住の最低限の豊かさが夢を奪ってしまった所もあるかと思う。

5、知足
 戦後、戦争に直接関わってない国は、世界の国々の中で1割もない。平和が如何に有り難いかを忘れかけている。
 いろいろ言っても、1億人以上を抱えた他の国と比較してみると、日本は、平均的に恵まれている。中国では、1カ月の給料は、3万円前後とのことらしい?インドでは、カースト制で、貧富の差が中国同様、はっきりしている。アメリカも、貧富の差が激しくて、健康保険に入れない人が5000万人近くもいて、今回の新型インフルエンザにしても、3000人以上が亡くなっている。インドネシアやブラジルやパキスタンやバングラデシュやナイゼリアでも、日本以上に、仕事がなくて、経済的に困っている人の割合が多い。
 「奪い合えば足りず、与え合えば余る!」って感じの相田さんの言葉、今の日本人が忘れ掛けていると思う。
 足ることを知る「知足」って言葉、よく、茶道の世界では使われるが、この知足の本当の意味を、今の日本人の多くが忘れているのではないでしょうか。

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切り替え・・・

2009-11-24 08:59:51 | Weblog
 今の日本、鬱状態の人が1.000万人近くいるらしい?!
 日本人の血液型は、A型4割、O型3割、B型2割、AB型1割で、いろんな型が混在している所から推測すると、いろんな人種がアチコチから日本に逃れて来ているのでは?
 何せ、日本の東は太平洋で、逃げ場がない。東南アジアや中国や韓国やシベリアから、陸続きの時代から、争うことが嫌な人達が、最後の楽園と思って来たのでは?
 相手に不快な感じを与えて争いになるといけないからとの理由で、口をあまり開けないで話す日本語が発達したのでは?悲しい時でも、不安な時でも、嬉しそうな顔をする日本人は、海外からは異様に見られることもある。
 日本人は、騒音や異臭などで迷惑していても、お嫁さんが旦那さんの両親とのいざこざで嫌な思いをしていても、なかなかはっきりとそのことを相手に伝えない。そんな人間関係から、次第に鬱になるってこともある。 
 カラオケなる言葉が世界共通語になっている。日本人に愛されているカラオケ、自己主張が出来る感じがして、ストレスがそれなりに発散出来るのだろう?
 ヨーロッパの人は、長期の休暇を1カ月も取るケースが多い。欧米では、週休2日制の休みをしっかりと取っているケースが多い。特に公務員は。
 イタリアのフィレンツェに1カ月滞在していた時、14時~17時に食べれる所が殆どなくて閉口してしまった(チャイナレストラン以外)。
 日本人も、少なくとも、有給休暇をフルに取る様にし、仕事が終わってからは、仕事のことを考えない様にする習慣を付けることが大切だと思います。家に帰っても、仕事の延長でパソコンをいじっているのは、異常だと思います。
 女優の黒木瞳さんは、家の玄関から出る時、結婚指輪をはずして頭のモードを切り替え、外では女優に成り切り、又、仕事を終えて玄関に入る時には、指輪を付けて、家庭の主婦に成り切るとか。
 ドクターもそれが出来るといいなあ。帰っても、しばしば病院からコールの電話が今日も朝からあってます・・・?!


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客観的に考えてみると・・・

2009-11-23 09:57:00 | Weblog
 毎年、元旦の新聞に、経済学者が、今年の株の動きや為替の動きを予想して発表しています。→残念なことに、当たらないことが多いですネ、そうです、経済は生き物ですから。
 株で儲かりますって感じて言ってきて、それを信じて大損して当方に暮れている人、実際にいます。客観的に見て、そんなこと、正確に、誰にも解らないはずだったと思います。正に直前では、ある程度解るかも知れませんが。地震の予想も、いつかがあたらない場合が多いのとよく似てますね。
 為替にしても、今は、ドルに対してかなりの円高ですが、これから先どうなるのか、解りません。為替に関しては、その専門家から直接伺った所、いろんな要素が多過ぎて、最も難しいと言われていました。
 そんな感じで、いろんなことを客観的に見ること、必要だと思います。
 今日、子どもに打つ季節性のインフルエンザのワクチンが品切れ状態になり、受付の段階で、断っていました。
 インフルエンザの注射を打っても、かかる人はかかりますし、脳症になる人はなります。タミフルを飲んでも、脳症になる人はなります。手洗い・うがい・マスクをしても、インフルエンザにかかる人はかかります。まあ、ウイルスのいない南極に行けば、別ですが。
 疲れていると、睡眠不足だと、ストレスを溜め込んでいると、不規則な生活をしていると、食事をバランス良くしっかりとっていないと、インフルエンザに罹患した場合、ひどくなったり、こじれたりしても不思議ではないと思います。客観的に見て。
 癌になって、手術をして、それを取っても、今までの生活を反省して、自分なりにちゃんとした生活習慣に変えないと、又、癌になっても不思議ではないと思います。
 世間の風潮に安易に流されることなく、自分なりに客観的に見る目が、より良く生きる上ではとても大切なことだと思います。

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個人差・・・

2009-11-22 19:21:28 | Weblog
 小児科医は、医師の中でも最も肝炎の危険にさらされていると言われる。と言うのは、採血や点滴の時に、血液に直接触れる機会が多いからだ。手袋をしてすると感染防御の意味でいいのだろうが、それだと、どうも指の感覚が鈍くなってしまう。
 予防接種の際にも、がちっと抑えていたつもりが、針が入った瞬間に激しく動かれて、抜けることもある(殆ど男の子だが)。時に、針先事故も。素手でする小児科医も多いし、私も自己責任で素手でしている。
 自分の場合、かなり年齢が行った所で、肝炎を防ぐ意味で、B型肝炎のワクチンを予防的に打ったのだが、私には、付かなかった。どうも、女性よりも男性に付きにくく、又、年齢が高い方が付きにくいらしい。
 で、インフルエンザのワクチンにしても、大人で、10人に1人ぐらいが、打っても抗体が有効に上がらなくて、そんな人は、2回打っても上がらないケースの方が多いらしい。
 ウイルスが入る場合、血液に入る前に、鼻粘膜や気道に入る訳だが、そこでの防衛システムは、血液のIgGでなく、粘膜のIgAとなっている。が、注射でのワクチンでは、粘膜のIgAは、上がらない。米国では、病原性を弱めたウイルスを鼻粘膜に噴霧してIgAを作らせる経鼻ワクチンも使用されているが、感染による副作用もあるため、それなりに制限がある。
 ウイルス防御のシステムは、IgGやIgAだけでない。例えば、ウイルスを(抗原提示細胞と呼ばれる)マクロファージや樹状細胞が処理して、そのウイルスの断片をマクロファージや樹状細胞のMHCクラス2(なる身分証明書)に付けて、細胞の表面に差し出す。で、これをヘルパーT細胞がキャッチして、免疫防御反応が複雑に出来る。
 ヘルパーT2細胞から放出したインターロイキン4などの作用により、B細胞が形質細胞となり、形質細胞からそれに合う(ミサイル的な)抗体を放出することとなる。又、ヘルパーT1細胞がインターロイキン2などを放出して、キラーT細胞が活性化して、ウイルスに感染した細胞を細胞ごと破壊してしまったり、ヘルパーT細胞が出すインターフェロンγ(これ自体にも、IgGを増やす働きがあるが)により、活性型マクロファージからインターフェロンαなどが出て、ウイルスを少なくしたりすることとなる。
 人によっては、(AIDS患者さんの様に)ヘルパーT細胞の活性が落ちていたり、NK細胞の活性が落ちていたりしていて、防御システムの能力にも、個人差がかなり大きいと思われる。(難しいですね)
 以前ワクチンで水銀が問題になっていた。(極めて微量の)水銀をワクチン製剤に入れておくと、腐敗しなくて長持ちするので、この施行が長年今も行われているのだが、今回の妊婦への新型インフルエンザワクチンには、水銀の入ってないのが使用されている。(と言うことは、胎児への影響がある可能性もあるってことかな・・・?!)
 アメリカでは、3カ月未満の子どもが一度に沢山、水銀の入った不活化ワクチンを打たれて問題になっていた様だが、日本では、予防接種は3カ月からだし、一度に沢山打つことはないので、安全とされている。(麻疹や風疹などの生ワクチンには、水銀は、入っていない)
 西洋医学では、例えば、熱があれば、アセトアミノフェンを小さい子からお年寄りまで上げ、熱がなくても、痛み止めとしても上げているが、東洋医学的考え方だと、熱があれば、それはウイルスを排除する為のものと考え、(漢方だと)葛根湯や麻黄湯や白虎人参湯や柴胡桂枝湯や黄連解毒湯や桂枝湯や香蘇散や参蘇飲や小柴胡湯や小柴胡湯加桔梗石膏や桑菊飲や銀キョウ散などと、証を合わせて副作用を少なくする為に、きめ細かくオーダーメイド的に使い分けられている。インフルエンザワクチンも、現在、年齢だけで量が決められているが、子どもでも、12歳(注射量は、0.3ml)で、親(注射量は0.5ml)以上の体重の男の子もいる訳で、ホントは、もっと細かく決めるべきかも知れないかなとも思ったりもしている。(お年寄りには、ワクチンも、今の大人量の半分でもいい場合があるのではと、個人的には思っていますが) 

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