日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

休まない人

2007-02-05 08:51:38 | Weblog
 ○○に行った時、いつも立ち寄る喫茶店がある。もう、そこの主人は、46年間もしているとのこと。1年で、休む時は、正月のみ。数年前までは、正月も開けていたが、正月は、客が少なく、又、変に思われる時世なので、正月だけは、閉じることにしたとのこと。正月以外は、必ず、開けているのだ。
 常連客が多い。その一人が、自分と言うことになる。私は、そこでは、いつも、カフェオレを2杯飲んでいる。主人は、聞き上手だ。しかし、為になる話を沢山してくれる。
 その喫茶店に隣接して、大きな作りの建物がある。その大きな作りとは、100床前後の外科を中心としていた病院。昔は、すごく繁盛していたらしいが、医療が厳しくなるに伴って、次第に先細りとなり、その後、客筋が悪くなっているとの評判からか、患者さんが行かなくなった感じになって、40年近く続いたその病院も、3代目まで続いていたが、4代目の息子が医師にならずに、やむなく、代理の医師が営業することになったが、患者の足は遠のくばかりで、結局、そこで終わり。その3代目の先生も、つい最近、高齢で亡くなられている。
 この喫茶店も、客が毎年毎年少なくなっていると言う。○○の中心部の人口は、毎年、少なくなっている(周辺部は、多くなっているが)。しかし、朝は、7時から開け、夕方は、21時まで開けている。昔は、多くて職員を雇っていたが、今は、人件費が出るだけ稼げないので、主人一人で頑張っている。手伝いのおばちゃんが一人いて、その時のみ、午前中の2時間前後自由になって、その時、息抜きをしている。
 ある医師が主人に言ったそうな、「医者のわしも、そうとう頑張っているが、あんたには、負ける!」と。
 多くの人生経験を積んでいる。いろんな出来事を知っている。こんな老舗の喫茶店、次第に少なくなって行くんだろうなあ・・・。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする