黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

魅せられて・・

2010-09-29 | 日記・エッセイ・コラム

 朝日が眩しい・・・今朝の風はひんやりと肌に感じ心地よい。

思い立って自転車で周辺の「田んぼ」に曼珠沙華(彼岸花)の群生を探しに出かけてみました。

 自生の花を探しに(でも、やはり何時の時代か、人が球根を植えてのであろうが)

 まだまだ「田んぼ」は健在ですが、意外と、花が見当たらない。

 田んぼや、線路脇の堤だとか、大きな樹のこかげにも・・・と、あちこち走らせ・・・

 「あった!」 それは、まさしく風景の中の「花」です。

 刈り取られた、稲の株の匂いも残っている・・畦に。

 流れるように、整列し、ひとつ、一つの塊、ひょっとすると家族?かも。

 秋の風を受け、眩い日の光の中に・・・彼らは、美しい姿を、誰のためにでもなく

 この季節の証の証言者のように、てらいなく、静かに佇んでいました。

 Dscn0859                           

 畦の草は足に絡まるくらいに成長し、

 歩いた後から、あの独特の草の匂い。

 これこそ、田舎の原風景です。

 曼珠沙華は、このような風景の中でこそ

 美しいのです。

 人工的に植栽されていては魅力なし。

 田舎・・・の風景には、脇役陣が必要ですよ。

 「田んぼ」 畦がはっきりと境界線を主張していること。

 「民家」  築地塀や、古い茅葺き、白壁・・・もう、期待しても無理ですね。

 「すぐ傍に里山(なかなか、昔風の「里山」は見かけなくなってしまいましたが)

 でも、なんとなく、そんな気分がする・・・こんなところにもまだ、残っていました。

 

  Dscn0858 茎の直線に伸びた姿は力強く

  決して雑草には負けていません。

  

  脇の、刈り取られた稲の株・・・

  これがまた、いい風景です。

   

  この1枚のキャンバスに「秋」がある。

 あの印象派のミレーが、もし?

 この時期に、日本の「田んぼ」にいたら

 名作、「落穂拾い」の画面に

 この曼珠沙華をきっと・・・・・

 Dscn0861                            

 この塊・・・凄いでしょ

 燃える、燃える

 おそらく、今日でこのグループは

 華の終わりになるのでしょう。

 それを承知しているから・・・

 今朝の朝日を身体全体で吸収している

 のです。 きっと。

 田んぼを離れて、線路脇のガードレールの傍に・・・珍しく「紅」と「白」が咲いていました。

 Dscn0863

 「白」も、いいですね。

 やっぱり、気品があり、優雅な感じ

 でしょ。

 「紅」とちがって、寡黙です。

 ひっそりと、(仲間が少ないから?)

 しかし、凛として・・・その姿を。

 花壇で、花を楽しんでいますが・・・やはり、自然の中の、自然な姿の花こそ・・「花の華」

 人間だって、そうでしょ、気張って、無理して、強がって、肩張って、我慢して、

 余裕のないよりも  肩の力を抜いて「自然体」の方が、楽ですよ。

 今朝は、気分上々・・・・身体も動かし、五感を動かし、自然の再発見ができました。

 意外とごく周囲の季節の移ろいに気がつかずに過ごしていることに「気がついた」

 まだまだ「発見」がありそうだ・・・・自転車探訪も、また、これありだな。


続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。