黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

「峠」を読み終えて

2010-09-17 | 日記・エッセイ・コラム

 私の今年の目標に「司馬遼太郎」作品を読み返す。

これがなかなか進まないのだ。

毎日、少しずつ、30分でも「読む」・・・ほんのこれだけのことでもだ。 駄目だね。

そうは言っても、少しずつでも「続けるんだ・・・」の思いで。

短編物から始め、もう何冊目だろうか、この数ヶ月を(一気に読めばと思うのだが)かけ「峠」

を読み終えた。

この本は、昭和43年10月発刊と当時に購入した。あれから40余年。

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本の表紙はカバーがかかっているので大丈夫だったが、本棚に眠り続け、埃、湿気、陽射しなどなどでページの周りが、焼けて、焦げている古紙のような姿に。

そう、シミの古地図が広がって。

ページを捲ると、まだまだ懐かしい印刷独特の匂いが・・・・これがたまらない。

 本を読む、活字を追いかける・・やっぱり「紙」の存在感があっての「本」なのだ。

 この本の主人公は長岡藩の筆頭家老に抜擢され、その藩の運命を担って命を賭した男。

明治維新という、大きなうねりの中に闘った男は多いが、この男ほど「武士」いや、「侍」とは

何か・・・を、そして「いかに美しく生きるか」・・・。

「河井継之助」の壮絶な人生に再度、眠気を我慢しながら読み進め、人間の「思考」と「行動」

について考えさせられた。

本を読むこと。 近頃「電子書籍」なんてものが出回って本の革命・・・と言うが。

やはり、「本」は「紙」と、活字の「匂い」がして、ページをめくる時の「音」

さらに、作中の「主人公」や脇役人たちとの、会話を楽しむ・・・・

誰とでも、どんな時代でも、私と「会話」ができる、夢のひとときでもある。

そうなんです! このオーケストラのような「それぞれの役割」があるから楽しいのだ。

 ただ、活字を追いかけるだけではないんだ。 

本を読むと言うのは・・・・私にとって。

 


続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。