オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

黒田陽一郎君、逝去

2015-01-07 | Weblog

1/7(水) 目覚めたのは四時過ぎであったろうか、蒲団の中で来し方行く末についてぼんやりと思念していた。なにも纏まらぬままに、六時前から台所に立った。

昨夜、東急ストアで贖ってきた肉や野菜を取りだして準備に掛かった。昨晩に立ち寄った酒場は「ローカーボ」のみ、一二杯で帰るつもりが、界隈のスペインバルの店主やHOYAさんが現れて、ついつい話し込んでしまった。それでもハイボール四杯で切り上げて、学芸大学には22:30に帰り着居た。前夜よりは、二時間早い帰還である。

改札を出た目の前にある東急ストアで今朝の食材を少々仕込んだ。焼肉用の牛、アスパラにブロッコリであった。今朝はそれらを使う。

先ずは野菜(ブロッコリ・人参・パプリカ)を茹で、オリーブオイルのサラダを作る。次いで、粕漬けの魚を焼く。豚の薄肉で茹でたアスパラとシメジを巻いて炒め焼きを作る。タマネギとシメジをオリーブオイルで炒め、つづけて焼肉の牛を焼いたが、この味見をしてみると・・・肉の旨味がオマヘン!安肉を買った付けが廻った・・・。最後に、卵焼きを作って、弁当事がお開きとなった。

                 

幸いにも、今日から長女が仕事に復帰とか。これで二人前の弁当を作れることとなった。

                          

茶碗半杯のご飯と、弁当の余り菜で朝飯を食す。物足りないので、久々にリンゴ・トマト・キューイ・人参のスムージーを作る。味の方は、キューイの酸味が強く、上々とは言えない。

                          

 

― 黒田君逝去について―

早々と終った弁当仕度、部屋に戻り新聞でも読もうとしていたら携帯電話の呼び出し音・・・・。着信相手を見ると、スタッフで入院中の「黒田」となっている。昨夜遅くに電話で話をしたが、未だ何か伝えたいことがあるのか、と、携帯電話を手にした。

処が、彼の奥さんからの電話だった「容態が急変し、今朝方亡くなりました」と、突然の訃報であった。驚きで、暫く返事ができなかった・・・。
黒田君が膵臓癌の告知を受けてから一年となる。当初は余命3~4ケ月と云われたそうだが、その後東大病院にて診察の結果、大事には至らないとの光明が射したかに見えた。診断は「神経内分泌膵癌レベルG2」であった。

初期の入院と抗がん剤投与開始で、回復の兆しも窺えたかに思えたが・・・・。昨年12月の中旬すぎ、傷みがあるとのことで受診、そのまま入院となった。年末には自宅に戻れるような話が、ドクターとの間で交わされていたようだが、症状が急激に悪化。肝臓やリンパ節に転移していた癌が急速に肥大していたとのことである。

先日の3日、彼からのメールには「昨日、終末医療になると言われました」とあった。翌4日、HIROさんと二人で東大病院に見舞ったおりは、痛みで苦しんでいた。彼からリクエストされ、年末に届けた本「殉愛」は、読まれることがなかったろう。それほど痛みとの戦いがつづいていた。

黒田が当社に入ってから十八年になるか、編集チームの要として客先から信頼され、彼のキャラで好かれていた。最後までお客さんのことを思い、会って挨拶をしたいと言っていた。それは、心配を掛けまいと本当の病名を伝えることを控えていたことにある。昨夜、彼からの最後になった言葉は「本当のことが言えなくて、申し訳なかったと伝えて下さい」であった。

 発病後は、体力増強で癌に勝と自転車通勤や水泳と、周囲が心配するほどのトレーニング。その元気な言動からも、快復するだろうと目されていたのだが・・・。四十七歳にして、幽明境を異にした。合掌!

 

 

 

 

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2 コメント

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黒田陽一郎君の旧友です。 (エグ)
2015-02-05 22:27:02
はじめまして。ひょんなことからこのブログを見つけ、途方に暮れています。黒田陽一郎とは、中学で出会い、高校は別だったのですが、その後一緒に浪人し、東京に上京したまさに盟友です。こんな形で彼の死をしることになるとは、黒田陽一郎が知らせたとしか思えません。
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黒田洋一郎の従兄弟です (従兄弟)
2015-02-24 18:29:40
私も偶然、このブログを見つけて、拝見させていただきました。いろいろ、洋一郎に関して、綴っていただき、涙が止まりません。先日(2/21)、洋一郎の四十九日法要が執り行われましたが、まだ洋一郎の死を受け止めることができません。
いつも陽気で超がつくほどポジティブで、僕にとって素晴らしい兄であり、憧れの存在でした。
主様におかれましては、洋一郎の通夜、告別式にまでご参列いただき誠にありがとうございました。
当日は慌しくお礼も申す事ができず、この場を借りてお礼申し上げます。
いつまでも、黒田洋一郎が生きていた証を忘れず、心の片隅にでも、彼を置いてあげてください。
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