オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

鮎を開く

2014-09-27 | Weblog

9/27(土) 今朝も早くから目覚めた。五時を少々過ぎた頃であったか。肌寒い思いをしながら蒲団の中にいたが、夏掛けの蒲団では駄目だと身に染みた。

煙草と本を持ってリビングに向かった。昨夜の段階では、天気予報は晴れ。天気がいいなら「鮎開き」でも作ろうと、冷凍庫の鮎を取り出し、本を読んで暫し解凍を待った。半解凍ぐらいが、開きを作るには丁度いいのだ。

10匹程の鮎を開いたが、万事が粗雑な私だが、この開きを作る時だけは丁重である。開きはすべて背開きである。先ず、頭に包丁を入れて嘴まで断ち割る。そして中骨に沿って尾ヒレまで切提げて行く。ここを綺麗に開かないと、出来上がりが見苦しくなる。

そして、背から開いた鮎の内臓を取り除く。丁寧に丁寧に・・・最後にエラをとり、水洗い。塩水に暫く漬けるのだが、この塩水の塩梅が微妙な処である。雨の日に作るのは愚の骨頂。乾かないので旨味がでない。今日は晴れとのことなので、塩加減は中くらいの加減(感覚だが)の塩水にしてある。

平素の仕事も、これくらい丁寧にやるといいのだが・・・。

出来上がった頃に、点けっぱなしにしたTVから、天気予報が流れた。どうも雲行きが怪しいそうだ。最後に更に塩を足した。風が有り、天気が良ければ半日で美味い具合に干し上がるが、今日は夕方まで置く必要がありそうだ。これが雨にでもなれば最悪だぜ・・・。

白子や子持ちの鮎があった。もう秋だ、安田川の今年の鮎漁は10月15日で終わる。夏、大雨に祟られ、一月も漁ができず、挙句に川石の苔がなくなり鮎もひもじい思いをしたろう。脂の乗りが良くない。獲る方も、喰う方も困っているのだ・・・。

                       

                         今回、開きにした鮎は、ちょっと大きめであった。

昨夜の帰宅は、何時になく早かった。と云うのも、豊洲の某社を訪問したのは夕方の五時。それから、訪問先の広報室長YAMAKI氏と軽く飲むこととなり有楽町に出た。飲み始めたのが5:45分と早いスタート。

居酒屋がいいなと、有楽町JRガード下の店を物色した。敢えて、くすんだような店を探し、年配者が独りでやっている小さな店に入った。先客は二人だけ、TVは大相撲を映していた。カウンターの端っこに陣取り、相撲を見ながらハイボールをやった。摘みは、先ずは「冷奴」と「鶏の燻製」。

横綱が新入幕力士に負けた。『なんだよ、大関がやられた同じ手で負けちゃったぜ』と、云うしかない。

YAMAKI氏は、私と相前後して同じ職場に在籍している。その当時の話や、先般の副社長慰労会のことなどサラリーマン時代の話をして酒を傾ける。日本酒になった、店主のお奨めがあり、一番人気と云う長野の「十九」と云う酒をオーダした。これまでに飲んだことも、聞いたこともない日本酒だ・・・。

                           

店主の話によると、この「十九」と云う生酒のネーミングは、酒の酒度とのことであった。確かに19の娘らしい生々しさ、甘味とねっとり感を感じる酒だ。面白いことに、この酒のラベルが往々にして変わるとか。「これが前のラベルですよ、比べてみて下さい」と、年配の店主が一升瓶をカウンター越しに渡してよこした。確かにそうのとうりである。

                           

店の名は「味小屋」と、あったか。味を誇るほどのメニューは見当たらなかったが。店は五十年前から在るそうだが、今の店主は五年前からやっていると言う。「天井で廻っている扇風機は、五十年前からですよ」といったが、『アンタ、その時からいないじゃ。それ、受け売りだろう』とは、私の胸内の独り言。

ワイシャツにネクタイ、帽子にベスト姿でカウンターの中にいる姿は人の歴史を彷彿させる店主であった。酒も摘みも、オール500円とは分かり易い。然し、「ちょっぷく」の300円が、もっと分かり易いかな・・・・。

一時間半ほどで切り上げた。人形町に戻ろうかと、チラリト過ぎるものもあったが、銀座から真直ぐに帰路に就いたのであった。

 

 

 

 

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