徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

疑問だらけの献金―怪しい(?)捜査―

2009-03-06 21:00:00 | 雑感

西松建設から、十数年で約三億に上る巨額献金・・・。
小沢民主党代表の公設第一秘書が、政治資金規制法違反容疑で逮捕された。
このあと、奇妙な動きがあった。

森元首相、山口首相補佐官、加納国土交通大臣、それに二階経産相らが大慌てだ。
一体、何でだろう?
政治献金、パーティ代などを、我先にと返すことにしたのだ!
いや、いや、どうしたんですか。
自民党二階派は、西松建設OBが代表を務める政治団体が購入したパーティ券代(838万円)を、突如全額返還することを決めたのだ。
いまになって、何をバタバタやっているのだろうか。
この慌てふためきようは、いささか滑稽だ。
言い分がいいではないか。
手続き的には、何ら瑕疵はなかったが、道義的な観点から判断したと言っている!

今回の逮捕劇に、政治的なにおいを感じている国民もいる。
今の状況だと、政府自民党を利する捜査に見えるからだ。
小沢秘書の容疑報道については、自民党議員は、鬼の首でもとったようなはしゃぎようだ。
あれは、一体何なのだ。
政治家の良心が問われる問題だ、あるいは自分の党であれば職に留まることは許せないとまで、自民党議員は小沢党首に批判的だ。

西松建設から「迂回献金」を受けた議員は、自民党にだって大勢いる。
金額が多い少ないは、問題ではない。
違法、違反行為に大きいも小さいもない。
犯罪だというなら、みな犯罪だ。
それなのに、おかしなことを言う政府高官がいる。
西松建設の、違法献金事件について、
 「自民党側は立件できないと思う」などと述べているのだ。
これは、何なのだ?
実に奇怪、奇妙な話ではないか。

これだから、国策捜査などと騒がれるのだ。
デキ捜査だという人までいる。
何故だ。
どうして、自民議員の立件はないと断言できるのか。
疑ってみれば、国家権力の介入があったと思われても仕方がない。(そう思いたくないが)

小沢民主党の秘書のケースでは、西松建設の請求書があったことをその理由としているらしいが、それだけのことで、検察の人間でもない、官房副長官が捜査の見通しまで語れるのか。
請求書自体、その存在は事実なのか。事実とすれば、どういう内容なのか。
何か、解っているのだろうか。
何も解らないうちに、「自民への波及はない」などと言い切ることができるのだろうか。
官房副長官は、元警察庁長官だからだろうか。(な~るほど)

二階経産相の政治団体についても、東京地検特捜部が捜査に着手する方針を固めた(?)と、ある新聞は報じている。
少なくとも、事情聴取ぐらいはあるかも知れない。
そうでないと、検察批判は必至だ。
小沢サイドの強制捜査だけで、終わらせるのはおかしい。

6日(金)の参議院予算委員会でも、二階経産相は、野党から矢つぎばやの質問攻撃にたじたじとなっていた。
民主党小沢党首に次ぐ、金額838万円のパーティ券も大いに問題だ。
さらに、西村建設が、北陸新幹線工事にからんで、森元首相に続けたダミー献金といい、もう誰もかれもが金まみれではないか。
検察は、やるなら全部徹底的にやるべきだ。

堅実でまじめを売り物にしてきた、西松建設はどこから狂っていったのか。
自民党元副総裁、故金丸信の時代らしい。
2000年ごろから西松建設は、当時金丸信の秘蔵っ子だった小沢代表を頼りにするようになっていったらしい。
西松建設の石橋社長は、献金時期に副社長だったはずだ。
その人が、裏金の存在は知らなかったと、とぼけた発言をしている。
そんな、笑止千万な言葉が通るだろうか。

風雲急を告げる、混迷の永田町・・・。
東京地検は、民主党小沢党首の参考人としての事情聴取も検討していると言われ、小沢氏もこれに応ずる意向だ。
このあと、どういう展開が待っているのか。
目が離せない。
この時期、強制捜査で一番喜ぶのは、一体誰なのだろうか。

閑話休題・・・
今年のサクラ前線、例年よりかなり早まりそうだといいます。
本格的な、春の訪れが待ち遠しい。
もう、すぐだ。
あ、そうか。
5日は、暦の上では啓蟄だったではないか。
これまで、惰眠を貪っていた(?)虫たちも、一斉に目を覚まして、にわかにがさごそと音を立てて動き始める季節だ。
どうりで・・・。