足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットの変身のとき

2019-11-17 13:40:57 | 投資戦略
ウォーレン・バフェットが世界最大の時価総額のアップル(AAPL)に投資をはじめた。
投資金額は60億ドル(6500億円)。最近はこの株に再び見直し人気が出始めた。
今月にはいってからは史上最高値を7回更新した。アップルへの投資金額は発行株式数の5.60%に当たる。
アップルの株価は静かに上昇を続けている。第3四半期に13%上昇した。6月末のバフェットの保有比率は26.0%で6月末の23.7%から上昇した。年初来68%も上昇し、ダウ平均の銘柄では最高の上昇率になり年初来+68%を記録した。
バフェットはバンガードに続く第2位の大株主に踊り出た。

今回のアップルへの投資でバフェットの「ハイテク嫌い」の掟が変わったのか?
市場ではこれまで以上に「バフェットの変身」に関心を持つようになってきたが、バフェットの口からはコメントは出てこない。
今年はバフェットの投資成果が市場平均を下回っているのをみて、バフェットの投資哲学の変心を期待する向きもふえてきた。本人の口からは一切、この問題にはコメントは出てこない。彼の大の親友にはマイクロソフトの創業者ビル・ゲーツがいるが、ハイテクの知識についてはいつでも教えを受けることができる。
バフェットはアップルを消費関連の成長株と見ているが、投資哲学の変身のときは近づいてきていることも確かである。
90歳になったバフェットは後継者に投資運用のバトンを渡すときが近づいている。