足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米バロンズ誌の座談会・・・すごい成果の出席者に注目

2014-01-20 07:25:40 | 株式

 米バロンズ誌が恒例の新春座談会を10人の実践家を集めて行った。機関投資家、ヘッジファンド、ストラティジストで、海外からの参加者2人を含む。同誌ならではの豪華メンバーで世界最大の債券ファンドの経営者ビル・グロス、かつてグリーンスパン前連銀議長と並んで「世界で持つとも影響力をもつ」といわれたゴールドマン・サックスのアビー・コーヘン、ティーロー・ブライスの経営者ブライン・ロジャーズなどが参加。メンバーの顔ぶれには継続性があり、前年の推奨銘柄(ショートも含む)の採点表を掲載する。読者はその実績からそのアイディアを取り入れる化の参考になる。

 昨年と本年の座談会の内容には大きな違いが出た。

 2013年は「株式は有望、債券は問題、金は有望」というのがタイトルであったが、ことしは一転して見通しが分裂し「好調、不振、荒れ模様」というタイトルになった。見通しが大きく割れたからだ。根底には株式相場が2009年に底いれして足掛け5年もの上昇をしてきたからである。極端な弱気はリーママンショックの2の舞のシステミックリスクの発生の懸念を指摘する。

 昨年の成果をみると推奨銘柄10社が全勝で+48+15%の上昇率を上げ、うち7銘柄がダウ平均を上回ったのはマリオ・ギャベリ(ガムコ・インベスターズ)だ。過去のデータをみても平均的には群を抜く。

 メアリー・ウイィツトマー(イーグル・キャピタル)は3銘柄の推奨で+48.7+76.5%と、引き続きすごいい成果をだした。参加者のなかではもっとも優れた銘柄を推奨してきた。

 ことしは相場観が割れただけに、個々の銘柄の勝負の年になりそうである。