最近のウォーレン・バフェットの銘柄選択をみて気がつくことは株価が高値圏にあっても執拗に買い乗せていくという戦法が目立つ。これまでバフェットは1991年の同時テロ事件、2009年のリーマンショックの時に「株を買うのでなくアメリカ株式会社の将来に確信を持って投資する」と公言して暴落したとの出動が目だった。
最近、買始めた株式はこれまでヘッジファンドや機関投資家が大株主に顔を出している銘柄でもいとわずに投資している。インターネットのベリサイン(VRSN)や機械向けの精密部品のプレシジョン・キャストパーツ(PCP)など典型的なケースである。
さて先週も本欄でオリンピック関連の隠れた有望株のワキタ(8120)、カナモト(9678)、西尾レントール(9699)に注目した。建設機械レンタル大手。1990年代の不動産バブルの時に活躍したが、最近はリーマンショック後に6倍~9倍に値上がりして「こんな水準では・・」と2の足を踏みたくなる株価ではある。しかし隠れたオリンピック関連で失われた20年の日本経済の復活の旗手になるだろう。
週末にはカナモトが322万株の新株発行を発表し資金調達250億円余を行う。アベノミクスに加えてオリンピックという100年に1~2度のチャンスが巡ってきた。
また西尾レントール(9699)も9月末には年30円への増配(予想は20~25円)を決めた。先行きに資本市場と向き合って成長路線をとる宣言でもある。
ここに上げた銘柄はオリンピック人気に関連なく株価の上昇が続くだろう。