足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

オリンピック人気が始まる

2013-09-09 07:36:23 | 株式

 2020年のオリンピックの開催地が東京に決まった。東京の人気が事前の予想より高かった。4年前には期待されながら落選しただけに関係者は慎重であった。

 今回の東京での開催地は90%が湾岸地区で行われる。

 1964年が東京の中心地で行われたのは大きな違いである。湾岸地区の跡地はオリンピック終了後、住宅、オフイス、商業施設として、大きく注目されるのは長年にわたって国際見本市として利用してきた晴海の湾岸地区である。きれいな更地になっており、大型客船の発着地がある。現在の交通アクセスは悪いがが、新橋~豊洲を結ぶモノレール「ゆりかごめ」が豊洲~新橋に新設され環状線になるほか、地下鉄では迂回して新駅をつくり会場へ直接に乗り入れる計画がある。

 晴海地区には住友商事の本社があり、三菱グループも新しくオフイス・住宅地を総合した街を建設中である。

これまで湾岸地区の豊洲はIHIの所有地が中心になって開発が行われたが、豊洲駅の南側の再開発も本格的に進むだろう。東京には毎年100万人の人口が流入するが、その増加のテンポが増える可能性も出てきた。

 1980年代の市場のテーマになった佃・豊洲地区の再開発の新しい人気が向こう数年間にわたって続く可能性が考えられる。

 オリンピックの影響はGDPで年率+0.3%の押し上げ効果とみられているが、これまで世界経済の成長の枠外に置かれていた日本にアベノミクス以外の成長テーマが出てきた。

 先週末の東京市場はIOCでの選考に失敗した場合を想定して売られたが、今週はふたたびオリンピック人気を取り戻すだろう。

 オリンピック関連でオーソドックスにはアシックス(7936)、ミズノ(8022)に注目。