ォール街での相場展開は強いという一言につきる。
懸案のイラク問題は米ソの話合いで空爆が回避されそうだし、日米欧の景気の基調に下振れの心配が薄れてきたし、中国をはじめ新興諸国の株価にも底入れ感が出てきた。
昨日の話題はツイターのIPO(新規公開)である。申請の段階に入り3ヵ月半以内に公開が実現しそう。経営者が公開に踏み切った最大の理由はNY株の落ち着きと、昨年5月に公開したフェイス・ブックの復調がある。一時は公開値を大幅に割り込み$19まで下落したが先週は$40台に乗った。フェイス・ブックは昨年5月に公開されたが公開後$40台に瞬間乗せたものの、その後は$19まで落ち込んだ。しかし最近は高値を奪回し、ここへいきて大手証券の買い推奨が目立ち始め目標値を$50台にするところも出てきた。
公開前に異常な人気でIPO価格の決定が過大に評価されたことと、フェイス・ブックのビジネスモデルをモバイル向けに転換するという構造変化が起こったからだ。しかし市場が読んでいた将来は間違いでなく業績の停滞はほんの一時期で終わった。スピード感のある展開で、ザッカーバーグのさすがの経営力である。
ツイッターの経営者の公開への踏み切りは市場でのネット株人気の好転がある。今回の公開では投資銀行も慎重になりフェイス・ブックのような短期的な異常人気が避けられると思う。
東京市場ではオリンピックの関連株ならなんでも飛びつくという人気は一巡した。
来週からはファンダメンタルのともなう人気株が出てきて、すくなくとも2~3年は続く動きが始まるだろう。
そのような銘柄の物色を始めたい。