今週は日米とも株式相場を動かす材料が続出する。
まず24日(火)の米連銀FOMCである。追加の資金供給策を出すかどうかについては決定的な見方はないが、仮にQE3(第3次量的緩和)のような政策が出るかどうかが焦点である。
日銀の政策決定会合は27日(金)だが、なんらかの資金供給の追加策がでることは間違いない。
景気指標では27日の米GDP(第1四半期)の発表が注目点。+2.5%(前期+3.0%)と鈍化する予想。
日米とも決算発表が市場の関心事。日本は26日から本格化するが、本欄で注目してきたコマツ(6301)の発表が26日(木)で2013年3月期の見通しが注目点。
ウォール街では今週はS&P500の3分1の企業が決算発表をする。
注目の為替相場だが週末は円相場が対ユーロで2ヵ月ぶりの安値になった。日銀の緩和姿勢を先取りした。
ヘッジファンドに元気が出てきた。第1四半期の資金流入が目立ったが、年初来の好調なパフォーマンスを見直しはじめた。
先週の本欄で若手運用者のチェース・コールマン(36歳)のことを書いたが、昨年+45%の成果を上げ、ことしも年初来+30%と快進撃を続ける。タイガー・グローバルを運営。この調子でいけば運用資産が100億ドルに乗るのも時間の問題である。かつてソロスと並んで業界の2大巨頭として活躍したジュリアン・ロバートソンの愛弟子のひとりだが、最近はロバートソンの遺伝子を継ぐ運用者が門下生のなかから輩出しているのは目立つ。
彼らのポートフォリオを調べるとバフェットやソロスとの共通点のほか、さらにそれを超える柔軟性をもつていることに気がつく。時代の流れの変化を教えられる。
本日の日経新聞には一休(2450)の森社長のことが掲載されたが、いまウォール街での人気株のプライスライン・コムの日本版。ただホテル・旅館との契約数はプライスラインに比べて13分の1である。成長余力の大きい企業である。