NY株は小幅高で引けた。4月は月間で+0.12%とわずかだがプラス。
背景は好調な景気指標と企業収益。4月の消費者信頼感指数は76.4と事前の予想75.7を上回った。前日、発表になった中古住宅販売の好調な数字の発表が、この日は遅まきながら注目された。
決算ではアマゾン・コムが好調な数字を発表しインターネット関連株に人気が波及した。アマゾンが+16%、同業のエクスペディアは+23%と急騰した。ほかに旅行関連ではトリップ・アドバイザー(TRIP)+7.2%。
最近、ウォール街ではアップルと並んでハイテク株で人気を集めているのがプライスライン・コム(PCLN)である。旅行関連のネット株であるが昨日も$749とこれまでの高値$767に迫った。景気の回復の業績への感応度が高く、最近は大手機関投資家やヘッジファンドが競ってポートフォリオに入れる。アップルの株価$600台を上回っている。ここ6ヵ月で株価は2倍になったし先のITバブル崩壊時からは100倍近い上昇率を記録した。
東京市場では一休(2450)が、旅行関連のネット株で規模はプライスライン・コムに比べて取るに足らないぐらい小さい。しかし投資家にとってそこが狙い目でもある。
昨日の日銀の金融緩和策は株価、為替には反応はなかったが、休み明けは必ずプラスに働くだろう。この日のウォール街の住宅指標への反応も1日遅れた。
4月相場も終わった。
日経平均は-5.5%、NYダウは+0.12%、S&P500は-0.4%であった。「4月の株高」(3月31日・日経新聞)という経験則は崩れた。
円相場が3月末の82.18円から80.75円に上昇したのが一因である。