足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY㈱が昨年10月の展開に似る・・・・東京市場ではグリーに人気

2012-04-18 08:04:49 | 株式

NY株は大幅な上昇。この日は好材料が多かった。

懸念されたスペイン国債入札が順調な結果で終わり、好調なドイツの景気指標、IMFの世界景気の上方修正、米国企業の好決算が相場の原動力になった。

ハイテクのアッププルの株価が反騰した。S&P500指数には15%の寄与度がある。

相場の様相は昨年10月にNYダウが10,655ドルで底入れした直後の展開に似てきた。

牽引役は金融、ハイテクなど定番メニューである。

引け後、ショッキングなニュースが伝わった。史上最高の投資家であるウォーレン・バフェットが「がんが見つかった」と自ら公表したことである。健康に関しての変化があればいちばん先に投資家に伝えると言う約束を実行した。前立腺がんが検査で見つかった。健康に影響を与える段階ではなく7月から放射線治療を受ける。当年81歳のバフェットは「日常の仕事には影響はない」と公言した。バークシア・ハザウェイの株価は引け後1.5%の下落で大きな変化はなかった。

昨日の東京市場では久ぶりにグリー(3632)が大商いのうちに大幅高。きっかけはメリルリンチのアナリストの目標株価の引き上げである。58日の第3四半期の決算発表を前にアナリストとしては思いきった判断である。SNSゲーム関連株は最近の市場では悪役を演じてきた。高額課金が社会問題化するとメディアが騒ぎ、一部の企業の業績の鈍化も出ていた。証券会社のアナリストは先を争い慎重な評価を出していた。そのなかでの強気見通しを出すにはアナリストには相当な勇気がいったはず。

今週初め同業のKlab3656)の決算説明会では同社の真田社長が「大手のグリー、DeNA,ミクシィの好調は続く。業界の成長は鈍化していない」という旨の話があった。バフェットが株価分析に利用してきた「同業者の評価を重視する」というフィリップ・フィッシャー(邦訳「超成長株投資」/フォレスト出版」の分析手法からグリーやDeNAの評価ができた。真価を発揮したメリルリンチの分析であった。