足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

個人の弱気が異例な水準・・・NY株

2012-04-20 07:55:54 | 株式

悪材料には敏感なNY市場である。

週初めの2日間のNYダウは+71ドル、+194ドルと好調に推移したが、ここ2日間は-82ドル、-68ドルと元気がない。好調な決算発表が続くが、予想を下回る決算には容赦なく売りが殺到する。弱気ムードにある証拠のひとつはセンチメント指数である。

個人投資家のセンチメント指数AAIIは先週末に強気が28.1%、弱気が41.6%になった。3週間前は強気42.5%、弱気25.5%であった。

個人投資家が弱気なのはユーロ圏で間断なしに懸念材料が出ること、足元の景気指標のなかに弱い材料が散見されることだ。経験則ではこの指標は先行き相場にとっては逆張りのチャンス。

決算はS&P500のうち105社が発表したが80%が事前の予想を上回った。好決算に反応するのは1日だけであとは慎重な姿勢に逆戻りする。

そんななかで昨日のIPOは好調であった。トゥミ(TUMI)が公開価格の+47%、Splunk(SPLK)2倍で引けた。前者は高級旅行鞄のメーカー、後者は情報処理関連である。IPO市場の好転は5月に予定されているフエィスブックには好材料である。

東京市場は円相場の下落基調に注目。

ドル高が続くが、今回は円相場が焦点になっている。ヘッジファンドのなかには2月以来、久しぶりの円売りで利益をあげたところが散見される。