ウォール街ではダウ平均は+71ドル高であったが、ナスダックは-22になった。
理由はナスダック指数の構成比で12%を占めるアップルの不振で、この日は5日間連続安であった。これといった悪材料が出たわけではなく、ここ1年で株価が+77%と大幅な上昇をしたこと、iPadの売上の失速が指摘されている。1年間のナスダック指数の上昇率は+8%なのでアップルの人気ぶりが理解できる。
金融株はシティの決算内容をみて軒並み高になった。
売られたのはアップルの影響を受けたハイテク関連である。
景気のファンダメンタルには好調な数字が出ている。特に消費関連の小売が好調であった。債券相場は買われ長期金利は1.97%に低下しドル相場は軟調であった。
ゴールドマン・サックスのストラティジストのピーター・オッペンハイマーは「10年に一度の買い場だ」とインフレを調整した長期金利が-0.3%になったことに注目する。
東京市場はNY株に比べて軟調が続く。
理由は円相場の円高への反転懸念の一言につきる。
昨日もNY市場では円相場は堅調で80円台突破の懸念さえ感じさせる。
昨年11月25日に日経平均は8160円で底入れし最近の高値まで25%も上昇し、本年も3月までは先進国のなかでベストのパフォーマンスを実現してきた。
最近の株価の低迷でテクニカル面では売られ過ぎのサインが点滅を始めた。対25日線での騰落指数は75%、株価の乖離率は同-4.4%になった。
昨年11月25日の同騰落指数は78%、同乖離率は-5.5%であった。
気になるのは円相場で昨年11月25日は77円であった。