ウォーレン・バフェットは90歳台。現役で運用の先端に立ち、われわれと同じように株式相場の変動からは目を離さない。
運用のお膳立ては自ら行っているが、コームズとウイシュラーの運用経験の豊富な2人の運用者に支えられ資金の運用をおこなっている。
昨今の銘柄選択はハイテク44.18%、金融24.08%、エネルギー12.99%、消費関連11.38%と業種は分散している。
創業以来、ある時期まではハイテク関連は除外してきたが、1970年代に入ってからは制限を取り払った。
長期間にわたってのハイテク除外は、「ハイテク(技術)という分野の分析は、専門の技術者の知識には追いつけない」という単純な理由からであった。しかし最近はハイテクが投資分野の最大になった。
地域的な銘柄の選択は米国が中心だが、欧州、日本も投資対象にしている。日本は商社株だけに絞って投資しているがその比率はきわめて小さい。
欧州、日本、アジアまで手を延ばさなくても、米国株への投資で十分という長年の判断は変えない。
あくまで長期投資の運用だが、彼の経営するバークシア・ハザウエイ(BRKAとBRKB)はNY取引所で売買されているので、日本の投資家も他の外国株と同じように容易に投資できる。
バフェットという神様のような存在の経営者が手を引いた場合はどうなるか?
その対策は十分にできているはずだ。
NY市場で売買されているチッカー・シンボルはBRKAである。過去の株価の動きを見てみよう。