足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが台湾株に手を出した

2022-11-15 13:54:11 | 投資戦略

ウォーレン・バフェットは、90歳代半ばの高齢だが世界でも限られた投資家。

その投資活動は高年齢とは無縁で、もともと健康な体で、毎日、相場と対峙している。投資が長寿命にも関連している。

バフェットは資産運用の第一線に立ち株式運用に采配を振る。まさに神業的な存在で、彼の仕事を見ていると当方も元気づけられる。資産運用は株式投資が大黒柱で運用は米国株が中心で、日本株への投資は商社株を中心に10銘柄前戦後の保有だ。

数年前にバフェットが日本の商社株に食指を動かしたのをみて、「いよいよバフェットも日本上陸」と読んだが間違いであった。

バフェットは日本の商社株の数種類に分散投資したが、狙いは事業の安定性と高い配当利回りへの注目で、商社以外には手を広げなかった。

いまなおバフェットの外国株への関心は依然として薄く、日本へは昨年の商社株の買いでストップ、その後は手を広げていない。日本の事業の安定性と配当利回りの高いことに目をつけた。

バフェットはごく最近、台湾の世界的な半導体関連の台湾積体電路製造(TSMC)に手を出した。台湾は日本のつくば市に研究開発センターを設け、ごく最近に活動を始めた。

私も台湾のTSMCの本社を訪ねたことがある。台湾というよりも国際的なという言葉がぴったりとする。日本政府が190億円の助成金を出し誘致した。TSMCは熊本県に新工場を設けたが、日本政府の助成金を加えると日本の資金が5000億円支援した勘定になる。台湾と手を結ぶのは先端的な技術の共同開発である。これまでは台湾の労働力に注目したが、昨今は技術力にも目をくばる。台湾の技術とも協業する。

 

ハイテク企業が、がつい目と鼻の先の台湾と協業するのは、お互いの大きな利益にもなる。私の、これまで行き先の最も多い外国は台湾で、これまでから交流は最多であっが、心から親日派の多いことは実感してきた。