売買代金のビッグ10をみるとソフトバンク(9984)、レザーテック(6920)、トヨタ自(7203)、日本郵船(9101)、キーエンス(6861)、東京エレクトロン(8035)、川崎汽船(9107)、ソニーG(6585)、三菱UFJ(8306)、商船三井(9104)。景気の上昇を背景にして業績が着実に回復する業界の代表銘柄に資金が流れている。これらの銘柄の足元の動きをみていると、先行きの相場の地合いの強いことを証言する株価の顔ぶれが並ぶ。
ソフトバンク、レザーテックは情報通信業界のリーダー役で日本の成長銘柄の象徴的な存在である。いまや両社とも海外には類例のみられない日本独特の成長企業にのし上がった。レザーテックは半導体マスク検査装置関連だが売り上げの80%強が海外市場で典型的な国際銘柄の代表選手にのし上がった。国内の半導体の動向だけで株価の先行きは判断できない。
トヨタ自、日本郵船、川崎汽、商船三井の業績は景気循環に左右される銘柄だが、日本企業の枠を超えて世界企業の仲間入りをした国際銘柄である。
冒頭に並べた日本株の銘柄は国内の景気の変動に左右されるのでなく、海外の株式相場の変動に左右される度合いが高くなった。
これまでから日本の株式市場の国際化がいわれてきたが、株価を追いかけていると、最近はNY市場と並んで国際市場の仲間いりした感を強く感じるようになった。相場の先行きの動き判断する視点が複雑になってきた。