足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットを超える新進の資産家

2022-01-04 16:03:56 | 投資戦略

 昨年、米国の資産ランキングのトップ入りした富豪イーロン・マスクの快進撃が本年も続いている。彼が経営する新進自動車テスラ社の好調に引き続き拍車がかかってきた。同社は新進の電気自動車を生産するが、昨年第4四半期には30万8000台の出荷をした。

 四半期ベースでは前年比+87%を記録した。この数字を加えた売り上げは前年比で+36%になった。事前の予想では強気筋でさえ27万5000台~28万9000台という見積もりであったが、引き続き大方の予想をくつがえした。

テスラ社の時価総額は956億ドルとなり1年間で50%も増加した。

 自動車産業といえば成長産業ではなく安定的なビジネスというのが常識だが、テスラ社は別で、先行き新興の成長企業なみの成長をつづける。

 イーロン・マスクは富豪といってもウォーレン・バフェットのような古参の企業家ではなく、成長面では未知数の大きい存在である。テスラの時価総額が1兆ドルいりするのは成長の勢いからして時間の問題である。自動車産業のなかで年間+50%の売り上げ増という成長をたどる企業は世界でも希有の存在である。短期間でウォーレン・バフェットと肩を並べる富豪が出現するというのは、世界でも米国という背景があってのことで、米国でしか考えられないことである。

 いま日米とも半導体の供給がネックになって関連企業の成長の勢いにストップがかかっている話が散見するが、ボトルネックがなくなれは大きく復活する企業の先頭にテスラが立つことは確実である。テスラ社の今後の成長には注目していきたい。