足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

急がれる新首相選び

2020-08-30 17:39:09 | 投資戦略

市場の関心事は自民党の総裁選に移った。石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅儀偉官房長官が候補に上がっている。両院議員総会で選出される方向で進んでいる。どの候補が選出されるかは,話は混沌としているが、世論はどの候補が選ばれるかの早急な結果を期待している。

安倍晋三首相の突如の辞任表明だけに候補者選びは順調に進みそうである。コロナ問題という深刻な問題に直面しているだけに、これまでの経験から官儀偉官房長官が選ばれる可能性が高い。経済問題の処理にも長じている。決定に時間をかえる余裕はない。

株式市場も安定感のある選考を期待している。後継者選びは、安倍長期政権の最後の仕事になる。

 


バフェットの金鉱株投資

2020-08-30 10:52:52 | 投資戦略

バフェットが金相場の動きに関心を持ち始めた。これまでは金を運用対象とみて投資することはなかった。

しかし金鉱株のブルーチップといわれるバリック・ゴールドに投資したのには、バフェット通も驚いた。世間では金鉱株のブルーチップという定評のある銘柄だ。堅実な経営を通してきたが、バフェットはめずらしく2100万ドルを投資した。バフェットの資産運用の規模からすると、きわめて小さい金額で見落としてしまう。投資規模金額は別にして、金鉱株そのものに関心を持ち、ポートフォリオに加えたことにバフェット通は驚いた。

バフェットが、これまでの金についての見方を替えたかどうかを、今後の動きを注意深く追跡しなければならない。

第2四半期のSECへの報告書では、ゴールドマン・サックス、レストラン・ブランズを売却し、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴと代表的な金融株の比率を引き上げた。金融株は長年にわたってバフェットの銘柄選択の主柱で、今後ともポートフォリオの主力であることを誇示した。

バフェットはエネルギー関連を主柱にしてきたが、現在も変化はなく、ポートフォリオのメインシナリオには変化はみられない。

われわれが入手できるポートフォリオをみるかぎりでは、相場の先行きには慎重な姿勢を崩していない。

 

90歳の誕生日を通過したバフェットが、運用方針を変えるかどうかが大きな関心事である。