相場は6月15日の日経平均2万1529円以来の安値2万1710円を記録した。
コロナウイルス先行きの展開を気にして軟調が続く。第2四半期の決算発表が本格化してきたがコロナウイルスの壁に突き当たって、今後の景気への懸念が気にされる。これまで経験したことのない天敵の出現は先行きを読む上で最も読みにくい材料であった。
ことしは米国大統領の4年毎の選挙の年で、強引な政策で人気を保ってきたトランプ大統領もさすがに世の中の動きに冷静な目での対処に迫られ、あと3ヵ月余に迫った選挙までの時間を使って国民の人気を引きつけるかの難題に直面してはいる。
強力な対抗馬バイデン候補と残された時間をどのように戦いぬくかの勝負になってきた。いままでのところトランプ大統領らしい選挙運動も見られず、冷静に選挙民の人気をひきつける行動を続ける。
トランプ大統領は4年前に政権をにぎって以来、大きな失政もなく、これまでの人気を維持してきた。日本とも有効な関係を維持してきただけに、政権を引き続いて運営していくことを期待している。
中国との関係の運営にも大きな問題も起こさず、長年のビジネスの世界での活躍の実績が政治の世界でも生かされてきた。トランプ大統領を選んだ国民の良識は生きている。