ウォーレン・バフエットが「市場の時価総額がGDPの70%~80%以内のときには投資をするが、それが100%超になればリスク・ゾーンにはいる」という経験則を主張し実行してきた。
最近は自社株買いと大株主のバンク・オブ・アメリカの買い増しに動いたが、手元には現預金を1466億ドルかかえたままである。バフエットのいう時価総額がGDPを超えてきたからである。
ここ20年間のうちでも相場は割高のゾーンにはいってきたので、積極的に投資を考えるときでない。現在の彼の相場観では現預金を保存するときと考えている。
彼の内心では葛藤があるとみられる。90歳を超える高年齢になれば、100歳まであと10年が切れるからだ。
自らがつくりあげた企業を、現在の経営陣がバフエットの投資哲学を引き継いで、企業が永遠に存在する体制を作り上げることに力点を置いている。
現在はドッド・コームズとデッド・ウイシュラーという新しい2人のベテラン運用者を引き抜き、これまでのバフエットの投資手法を委ねて、実践に当たらせている。バフエットの選択眼どおり、成果を上げており好調な成果を上げている。
バフエット亡き後もバークシア・ハザウエィは永遠の存続に向けて足場を固めてきた。