足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米利上げは7月以降

2016-06-07 06:12:52 | 投資戦略
イエレン議長のフイデルフェアの講演での政策の方向性について言及から、利上げのタイミンググは来月以降に引き延ばされるという見方が有力になり、NY株は大幅高。
S&P500は本年の最高値、NYダウは5月21日の高値に接近した。
金融、バイオ、エネルギー関連が上昇し、相場の回復基調に戻った。イエレン議長は先週発表された雇用統計の不振は問題にせず、一時的な特殊な落ち込みとみて、今後の金利引き上げ可能性は排除せず、市場の関心は7月27日の次回のFOMCに移った。当面の世界株価の関心事は今月23日の英国のEU離脱問題の国民投票に移る。いまのころ僅差で残留票のほうが多いが決着の結論は不透明である。
仮に離脱が決まれば一時的にはNY株をはじめ世界の株価に大きな衝撃を与える。
ただ最近は独仏の景況感が好転に兆しを見せ始めたことは、明るい材料である。ウォール街への影響度では欧州の景気の動向が、日本人のわれわれが考える以上に米国株に与えるインパクトは大きい。

東京市場の動向はNY株に左右される人気からは抜け出さないが、先週来、株安の原因になった円相場は107円半ばで落ち着いた。
次の注目点は7月27~28日の日銀政策会合である。マイナス金利政策には市場では不信感が強く、海外の見方もよくない。これに黒田総裁がどう応えるかが問われる。

われわれの注目株のホシザキ電機(6465)、良品計画(7453)の株価が好調。材料株でないが、ファンダメンタルで買える銘柄である。